fbpx
花粉症の対策を医師が徹底解説!原因から治し方までご紹介

2024.03.02

花粉症の対策を医師が徹底解説!原因から治し方までご紹介

今回は、花粉症の対策について解説していきます。花粉症の症状がひどい方にとっては、花粉シーズンはまさに天敵そのもの。本記事では、花粉症対策から根本的な花粉症治療についても紹介します。

花粉症の原因とは

花粉症は、花粉に対して過剰にアレルギー反応することで、鼻水やくしゃみ、目のかゆみ等が発生する病気です。人間には、体内に侵入してくる異物から身を守る免疫機能が備わっています。花粉症の場合、本来無害な花粉を異物(アレルゲン)と免疫機能が誤認します。その免疫機能がヒスタミン等のアレルギー誘発物質を作用させ、症状を誘発します。

花粉症の対策は3つに分けられる

それでは、花粉症の症状を抑えるにはどうすればいいのでしょうか。花粉症対策は大きく分けて三つ挙げられます。

1.そもそも花粉を体内に入れない
2.一時的にアレルギー反応を抑える
3.根本的にアレルギーが発生しない体質にする


それでは、各対策について詳しく見ていきましょう。

花粉症対策①:花粉を体内に入れない

手洗い・うがい・洗顔

手洗いやうがい、洗顔は、手や口内、顔に付着した花粉が体内に入ることを防ぎます。公共施設に設置されたアルコール製剤で手を拭くことも、花粉を落とせるため有効です。

花粉用メガネを着用する

目のかゆみや、充血などの症状がある方は特に利用すると良いでしょう。花粉用メガネは顔にピッタリ付く形で、目の結膜に花粉が付着することを防げます。最近では、ZoffやJINSなどのブランドでも花粉対策メガネを販売しています。一度思い切って利用してみるのも一つでしょう。

マスクを正しく着用する

鼻までしっかり覆った上でマスクを着用することでも、花粉症対策に繋がります。ただし、顎の下までずらしていたりすると、口付近に付着した花粉を吸入してしまいます。正しい着用方法で利用しましょう。

洗濯物を屋外に干さない

花粉シーズンは極力部屋干しをするほうが、花粉症の症状は収まります。洗濯物を干している間に、洗濯物に花粉が付着してしまいます。天気予報で花粉症の量が多い日は、特に屋外で洗濯物を干すことは控えましょう。

窓を極力開けない

窓を開けると花粉が部屋内に入り込んでしまいます。どうしても換気したい場合は、空気清浄機を設置して部屋内の花粉量を減らしましょう。

加湿器を用いる

加湿器を用いると、粘膜の保護が出来るだけでなく、花粉の舞い上がりを防げます。空気清浄の機能と加湿機能を併せ持つ家電があると、より効果的でしょう。

帰宅時に着替えをする・すぐにシャワーを浴びる

外出している間に衣服には多くの花粉が付着しています。花粉症を気にする方は、帰宅後まず着替えることを推奨します。加えて、シャワーを浴びると体に付着した花粉も落とせるため有効です。

花粉症対策②:薬で一時的に症状を抑える

花粉症の症状を一時的に抑えるには、薬を服用することが有効です。しかし、以下の薬は頭痛薬と同じで、花粉症を根本的に改善するものではありません。薬は主に3種類があります。

内服薬

ヒスタミンやロイコトリエン等のアレルギー誘発物質の働きを抑える薬です。よく利用される薬として、アレグラ、アレジオン、ビラノア、アレロックなどがあります。なお、薬局やドラッグストアで販売されているのは、アレジオン、クラリチン、アレジオン等の効き目が弱い薬です。

点鼻薬

鼻水やくしゃみ、鼻づまりの症状が辛い方によく処方される薬です。具体的には、局所ステロイド点鼻薬や、モメタゾン点鼻薬、アラミスト点鼻薬などがあります。内服薬では症状を抑えられなかった方は、点鼻薬を試してみるのも一つでしょう。

点眼薬

主に、目のかゆみや充血などの症状が辛い方に処方される薬です。具体的には、抗ヒスタミン点眼薬、抗アレルギー点鼻薬、ステロイド点眼薬などがあります。使用していた薬では目の症状を抑えられない場合は、医師と相談の上、利用してみるのも良いでしょう。

なお、下記サイトではより詳細に花粉症薬ごとの特徴をまとめていますので、よろしければご覧ください。

■参考サイト:
花粉症薬の種類を解説!強さや副作用のランキングも紹介

花粉症対策③:根本的に治療する

上記の薬は、花粉症の症状を抑える効果はあっても、花粉症が起きる体質を治すものではありません。そして一度花粉症を発症してしまうと、自然治癒できる可能性はかなり低いと言われています。

アレルゲン免疫療法

そこで近年では、アレルゲン免疫療法という花粉を少しずつ体内に取り込むことで、体を慣らし、花粉症が発症しない体質へ改善する治療法もあります。具体的には、注射を行う皮下免疫療法と、薬を服用する舌下免疫療法の二つがあります。ただし、治療には約3~5年ほど必要と言われており、治療期間はかなり長いのが実情です。

レーザー治療

類似の治療法として、鼻粘膜をレーザーで焼くことでアレルギー反応を抑えるレーザー治療もあります。ただしレーザー治療は根本的に治すものではなく、1~3年ほどで効果が無くなります。こちらも保険適用内で出来る治療であり、治療費は約10,000円(自己負担3割の場合)ほどと言われています。

アレルゲン免疫療法も、レーザー治療も保険適用内ですので、かかりつけの耳鼻咽喉科に相談してみるとよいでしょう。また、より詳しくアレルゲン免疫療法、レーザー治療を知りたい方は下記コラムをご覧ください。

■参考サイト:
花粉症の治し方・治療方法とは?医師が最新の治療法を解説

花粉症対策を相談するには

「処方薬が欲しいけど、花粉症シーズンは病院が混みすぎてしまう」という悩みを抱えている人も多いでしょう。そのような場合は、完全予約制で待ち時間のないオンライン診療に相談してみるのも一つでしょう。私たちデジタルクリニックグループも、24時間365日診察可能なオンライン診療を行っています。スマートフォンからでもPCからでも診察可能ですので、お気軽にご相談ください。

花粉症治療のオンライン診療

作成:デジタルクリニックグループ医師