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2024.01.18
生理の悩みを改善するために低用量ピルを始めたいという方の中には、その副作用や安全性が気になる方も多いのではないでしょうか?医薬品を服用する際には副作用を正しく理解することが大切です。 また、他の医薬品との併用などの情報を知り服用前の不安が解消しましょう。低用量ピルは副作用があるのか、服用の際の注意点など、現役の医師が丁寧に解説します!
目次
低用量ピルは卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2種類の女性ホルモンが配合されているお薬です。低用量ピルを服用することでこちらの効果が期待できます。
さらに詳しい情報についてはこちらをご確認ください。
マイナートラブルは飲み始めてから1~2カ月ほどの「からだがまだ低用量ピルに慣れていない時期」に出やすいとされています。初めて服用する方の約40%程は経験するとされています。
低用量ピルによって吐き気が引き起こされることがあります。これは通常、体が新しいホルモンに適応しようとしている兆候です。個人差はありますが、一般的に飲み始めの1週間〜3ヶ月は副作用が出やすい時期です。低用量ピルに含まれる黄体ホルモンにはむくんだり食欲を増加させる作用があります。しかし、これらの作用は一時的で、低用量ピルの服用を続けていくうちに体内のホルモンバランスが整い、改善することが一般的です。
低用量ピルの服用を始めると、軽い偏頭痛がずっと続いたり、たまにめまいが起こることがあります。症状がひどい場合は、血栓症などを発症している可能性もあるので、早めに病院で受診してください。
ホルモンの変化により気分の落ち込みやイライラなどが現れる場合があります。慣れてくると通常の生理周期の気分のムラも少なくなりやすいです。
低用量ピルを飲み始めた方の約20%に不正出血が見られるとされています。したがって、不正出血は決して珍しいことではありません。3カ月以上不正出血が続く場合、産婦人科を受診し、子宮頸がんなどの出血の原因が無いか確認しましょう。
低用量ピルは血栓のリスクを増加させる可能性があります。喫煙や高血圧など他のリスク要因がある場合は、医師に報告し、適切な対処法を検討しましょう。
低用量ピルを服用していない女性は、静脈血栓症を発症するリスクは年間1万人あたり1~5人程度であるのに対し、低用量ピル服用中の女性は年間1万人あたり3~9人の確率です。
妊娠中および出産後12週間の女性は年間1万人あたり妊娠中は5~20人、出産後は40~65人と報告されています。低用量ピルを服用した場合より、妊娠中および出産後12週間の女性のほうが血栓のリスクが高いことから、低用量ピルを服用したことによる血栓症のリスクは低いと言えます。
血栓症予防のため、水分をよく摂りこまめに体を動かすようにしましょう。
低用量ピルを服用している場合は、定期的に医師との相談を行い、体調の変化や副作用について報告しましょう。
副作用のリスクを最小限に抑えるために、適切な低用量ピルの選択が重要です。もし合わないと感じたら、自己判断で服用を中止するのではなく、種類変更を医師に相談しましょう。
下記に当てはまる方は低用量ピルが服用できない可能性があります。服用前に医師にご相談ください。
以下の薬はピルとの相互作用に注意が必要です。服用されている方は必ず医師に相談をしましょう。
妊娠を望むまで継続がおすすめです。行為のあるときだけ服用するのは、ピルの正しい服用方法ではありません。血栓リスクの観点から、1カ月以上の中断・再開を繰り返すことは推奨されていないため、妊娠を望むまではなるべく継続しましょう。
中用量ピルは、低用量ピルと比べて卵胞ホルモン(エストロゲン)の量が多く含まれています。用量は増えますが、飲み忘れに強いというメリットがあります。現在、避妊目的では低用量ピルが主流となっており、中用量ピルは月経周期をずらす目的が中心になっています。
低用量ピルの服用により女性の悩みが改善され、つらい症状が緩和されます。服用に関して不安がある方は、24時間365日どこでも相談可能な、オンライン診療を利用してみましょう。当院デジタルクリニックグループも、オンライン診療を受け付けています。お気軽にご相談ください。
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作成:デジタルクリニックグループ医師
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