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2024.03.03
本記事では、性器ヘルペスの症状を解説します。男性・女性それぞれの症状や、治療方法なども網羅的に紹介します。また、もし感染してしまった場合の対策についてもまとめました。共に、性器ヘルペスについて理解を深めていきましょう。
目次
性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)あるいは単純ヘルペスウイルス2型(HSV-2)という病原体に感染する疾患です。この性器ヘルペスの嫌な特徴として、一度感染すると長年にわたって再発を繰り返す点があります。ヘルペスウイルスは、神経節などの神経に潜伏し感染します。2024年の現在では、一度感染したヘルペスウイルスは体内から完全に死滅できないため、再発が起きてしまうのです。実際、性器ヘルペスの再発率は約6~7割と言われています。
一般的に、初感染の時は症状が強く、再発時には症状が軽いと言われています。初期症状としては、性器や肛門付近にかゆみや不快感、赤いブツブツができる、ヒリヒリした感覚等が発生します。その後、小さく白っぽい水ぶくれやただれができ、強い痛みや腫れが現れます。場合によっては、38度以上の高熱や、排尿・歩行も出来ないほどの痛みを伴うケースもあります。主に発生しやすい部位は、・性器・肛門・おしり・足の付け根 などです。※参考:厚生労働省
男性での症状の特徴として、亀頭や陰茎に小さな水ぶくれができることが挙げられます。この水ぶくれが破れることで、ズキズキとした痛みが発生します。その他、尿道から分泌物が出てくることや、肛門や足の付け根付近まで腫れが広がることがあります。
女性では、膣付近や外陰部に赤いブツブツができ、その後水ぶくれが発生します。特に女性では、排尿時に強い痛みを伴います。この水ぶくれが破れてから、2~4週間程度症状が続き、次第におさまっていきます。
主な感染原因は、感染者との性行為です。しかし、ヘルペスウイルスが付着したタオルや食器、便座経由など、性行為以外から感染することもあります。加えて、性器ヘルペスは感染していても症状が出ないケースもあります。また、性器ヘルペスではなく口唇ヘルペスを過去に感染していた場合、キスやオーラルセックスで感染することもあります。
ヘルペスウイルスは感染力の強いウイルスです。性器ヘルペスを家族やパートナーに広げないために、症状が出ている間は、以下の行動を心掛けましょう。・性行為やオーラルセックスを控える・キスやほおずりを控える・バスタオルや食器の共有を控える・患部を触った後は、石鹸できちんと手洗いをするまた、よく気になる点として「お風呂の共有が大丈夫なのか」という声があります。結論から申し上げますと、湯船で感染が広がることはほとんどありません。ご安心ください。
原則として症状がある間は、性行為は控えましょう。ただ症状がない間の性行為は、感染リスクは低くなりますので、問題ないと判断する医師が多いでしょう。ただし、感染可能性を下げるためにも、妊娠を望んでいないなら必ずコンドームを利用しましょう。このように・パートナーにうつしてしまわないか・性行為自体に不安感を感じるという精神的なストレスを抱える方も多いでしょう。ストレスが性器ヘルペスの再発を引き起こすことにもなるため、不安点は適切に医師に相談し悩みを一つ一つ解決していきましょう。
感染してから、おおよそ2日~約1週間程で発症するケースが大半です。そのため、感染機会から1~2日以上経ってから検査可能としている医療機関が多いです。検査方法は、視診、抗原検査、血液検査等があります。抗原検査を行っている機関では、当日に検査結果も判明しますので、泌尿器科や産婦人科医に相談してみましょう。
主に治療には、抗ヘルペスウイルス薬(飲み薬)を用います。これは、市販で販売されていない処方薬となります。具体的な薬の種類としては、バラシクロビル(バルトレックス)、アシクロビル(ゾビラックス)、ファムシクロビル(ファムビル)などがあります(※括弧内はジェネリック薬の名称)。これらによってヘルペスウイルスの増殖を抑え、症状を緩和することができます。ただし残念ながら、体内に残るヘルペスウイルスを完全に死滅することはできません。そのため、再発予防のために抗ヘルペスウイルス薬を服用する「再発抑制療法」も主流となっています。その他、症状が軽い場合には塗り薬を用いること等もあります。
性器ヘルペスは、免疫力が下がっているときに再発しやすい特性があります。そのため、疲れやストレスを溜めないように心掛けましょう。寝不足や仕事等で負荷がかかる時は、自分に優しくしてあげることがポイントです。また、紫外線は皮膚の免疫力を下げるため、日焼け止め等を利用し、紫外線を避けるようにしましょう。
性感染症だからこそ、風邪と異なり「病院に行くのは恥ずかしい」という心理的抵抗感がある人も多いでしょう。その場合は、オンライン診療を受けるのも一つです。オンライン診療であれば、自宅からPCやスマートフォン上から、適切な検査方法や、治療薬を医師に相談できます。デジタルクリニックグループでも、性器ヘルペスの治療について相談することが可能です。診察は事前予約制ですので、お気軽にお問い合わせください。
性器ヘルペス治療のオンライン診療
作成:デジタルクリニックグループ医師
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