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インフルエンザ薬「イナビル」の予防効果とは?副作用も解説

インフルエンザ薬「イナビル」の予防効果とは?副作用も解説

毎年冬になると猛威を振るうインフルエンザ。「職場や学校のメンバーがインフルエンザになったけど、絶対にかかりたくない」「家族がインフルエンザになったが、自分がかかるわけにはいかない」など、いち早く処方をすべきか検討が必要な方もいるでしょう。今回は、インフルエンザの治療・予防に使われる薬「イナビル」を紹介します。効果や使い方、副作用なども解説してまいります。

インフルエンザ薬「イナビル」の予防効果・特徴とは?

イナビルは、A型・B型インフルエンザの治療と予防のどちらにも利用されます。インフルエンザウイルスが体内で増殖することを防ぎ、発病や重症化を防ぎます。だからこそ、予防・治療ともに2023年現在の日本でも多く利用されています。患者と接触してから36時間以内に服用すると高い予防効果を発揮するため、以下のような場面で多く利用されています。

・家族がインフルエンザになったが、自分はどうしてもかかりたくない時
・仕事仲間が感染したが、重要な会議が控えておりインフルエンザになりたくない時


また、粉末状の吸入薬であり、1回吸入すれば10日間の予防効果が見込めるという利便性も人気の要因です。しかし、1回の吸入では10日以降の予防効果はありませんのでご注意ください。

インフルエンザ薬「イナビル」の使い方

flu-inavir

【①:薬剤を集める】
容器を縦にします。薬剤トレーをスライドする前に「トントン」と叩き、薬を下に集めましょう。

【②:左側の薬のスライド】
シールが貼っている面を手前に向け、①と書いてある部分を右へ押し、スライドします。

【③:吸入】
正面を向き、息を吐いてから吸入容器の口をしっかりくわえます。この際、吸入容器は傾けて問題ありません。勢いよく吸い込んだら容器を口から外し、3〜5秒間息を止めます。その後通常の呼吸に戻ってください。

【④:右側の薬のスライド】
シールが貼っている面を手前に向け、②と書いてある部分を左へスライドさせます。

【⑤:吸入】
【③:吸入】と同じように吸入します。

【⑥:②~⑤の再実施】
薬が余っている場合がありますので、もう一度左右それぞれの薬を吸入します。

※注意点として、下記のような点がありますので確認しましょう。
・容器の下にある空気孔をふさがないようにしましょう。
・吸入口は奥までしっかりくわえて利用しましょう
・下を向いたまま吸入せず、体を起こして吸入するようにしましょう。

インフルエンザ薬「イナビル」の副作用や向かない人とは?

イナビルは副作用がほとんどない薬と言われています。もし、蕁麻疹や息苦しさを感じた場合は、すぐに吸入をやめて、医師に相談しましょう。また下記のような方は、医師と相談の上服用はなるべく避ける方が良いでしょう。

・喘息などの呼吸器疾患をお持ちの方
・妊娠中や授乳中の方
・過去に乳製品にアレルギー発症したことがある方

ただし、イナビルは乳糖水和物という物質が含まれています。そのため、牛乳アレルギーをお持ちの方はアレルギー症状が発生する可能性があります。乳製品でアレルギーをお持ちの方は、きちんと医師にアレルギーの有無を伝えましょう。

その他インフルエンザ薬との比較

インフルエンザの治療・予防に利用できる薬として、イナビルの他に
・リレンザ
・タミフル

などもあります。イナビルと比較検討するためにも、各予防薬の特徴を見てみましょう。

リレンザ

リレンザの写真

リレンザもイナビルと同様に、粉末状の吸入薬です。1日1回の吸入を10日間継続する薬で、多く利用されているインフルエンザ薬です。ただ、吸入することが難しい5歳未満の子どもには少し不向きな薬と言えるでしょう。また喘息などの呼吸器疾患をお持ちの方は、発作を誘発する可能性があります。また、乳糖水和物という物質を含むため、牛乳アレルギーをお持ちの方は避けましょう。その他特徴として、イナビルに比べると、薬価は低いケースが多いのが利点の一つです。しかし吸入回数がイナビルよりも多く、手間がかかるというデメリットもあります。

タミフル

タミフル_医薬品の写真
タミフルは、最も早く開発されたインフルエンザ薬です。カプセルタイプとドライシロップタイプの2種類がある飲み薬です。これも1日1回の服用を10日間継続する薬です。カプセルを飲みにくい子供には、ドライシロップタイプを処方されることがあります。しかし、ドライシロップタイプは苦いので注意しましょう。リレンザやイナビルよりも薬価が低いケースが多いのも利点の一つです。

ここまで読む中で、なかには「インフルエンザ予防内服薬の服用をするほどではないしな…」という人もいるでしょう。その場合は、免疫力を高めることによってインフルエンザ予防をすることも可能です。よろしければ下記サイトもご参考ください。

■参考サイト:
インフルエンザを予防・対策するには?医師が詳しく解説!

インフルエンザ薬「イナビル」を処方してもらうには?

もし「イナビルやリレンザ、タミフルなどのインフルエンザ薬を予防に使いたい」場合は、かかりつけの内科に相談してみましょう。適切なインフルエンザ薬を処方してもらうことが出来るでしょう。ただし、予防での処方は保険適用外です。自費診療(イナビルの場合、9500円程度が相場)となる点も注意しましょう。

なお「忙しくて病院に行く時間がない」という方はオンライン診療の利用も良いでしょう。オンライン診療は完全予約制で、夜も対応可能なクリニックもあります。私たちデジタルクリニックグループも、オンラインで24時間365日診療が可能です。当院はインフルエンザ予防内服薬を取り扱っております。診療予約をご希望の方は、お気軽に下記からご予約ください。

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作成:デジタルクリニックグループ医師