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ターンオーバーとは?原因や対策について医師が解説

2025.03.03

ターンオーバーとは?原因や対策について医師が解説

ターンオーバーとは?

肌の構成から知るターンオーバー

皮膚は内側から皮下組織・真皮・表皮の3つに大きく分類されます。このうちターンオーバーに関係するのは「表皮」の部分です。表皮は内側から基底層(きていそう)有棘層(ゆうきょくそう)顆粒層(かりゅうそう)角質層(かくしつそう)と呼ばれています。また、角質層は角質細胞や角層とも呼ばれます。表皮を形成するケラチノサイト(角化細胞)が基底層で作られ、皮膚は新しくなります。

このように、肌が生ま変わる(新陳代謝)ことをターンオーバーといいます。健康なお肌の場合、約28日で生まれ変わると言われてます。またターンオーバーは、表皮の一番奥にある基底層で増殖することから始まります。ケラチノサイトが増殖すると徐々に古い層は皮膚の表面へ押し上げられます。そして、自然と(古い角質)となって剥がれ落ちます。

ターンオーバーが乱れると?

皮膚はターンオーバーを繰り返すことでバリア機能が働きます。その結果、ちり・ホコリ等の外的刺激から肌を守ってくれます。また、肌内の水分蒸発を防ぐことでみずみずしくハリのある肌を守ってくれています。しかし、ターンオーバーが乱れると、剥がれる垢が古い角質となってしまいます。その結果、乾燥・シワ・シミ等のお悩みがでやすくなります。

シミやニキビ跡の原因となるメラニンも、ターンオーバーが乱れると排出されません。これが繰り返されると、色素沈着が起こり、シミやニキビ跡の原因になります。また、はがれ落ちるべき皮膚が角質層に蓄積することで、くすみの原因となります。ターンオーバーが乱れることで肌の透明感も失われます。角質層が厚い肌は光を反射しづらく、老けた印象に繋がっていきます。

ターンオーバーが乱れる原因ってなに?

ターンオーバーが乱れる原因は主に3つあります。

加齢

年齢を重ねる毎に身体の働きも悪くなるように肌の働きも悪くなります。また、特にケラチノサイト増殖がしにくくなると、必然的にターンオーバーも遅くなります。

紫外線

紫外線はターンオーバーを乱してしまいます。例えば特に紫外線が強い夏は中が必要です。可能な限り、比較的紫外線の弱い秋冬等も日やけ止めを使用しましょう。紫外線はハリを出す組織にも悪影響を与えるため、常に対策するべきです。

内的ストレス、便秘

寝不足や栄養不足(アミノ酸やミネラル、ビタミン等)、環境の変化等によるストレスや便秘もターンオーバーの乱れを引き起こす原因の一つです。腸内環境が悪化すると、老廃物などの有害物質が血液中に溶け出し、全身へ巡ります。肌はその有害物質を、汗や皮脂と一緒に毛穴などから体外へ排出することに注力します。その結果、本来の役割である肌のターンオーバー機能が低下し、肌荒れにつながります。

このように様々な要因でターンオーバーは乱れてしまいます。いち早く改善するためには、思い当たる原因を把握することが大切です。

医薬品でターンオーバーを整える方法は?

ターンオーバーに効果のある内服薬の写真
ターンオーバーに効果のある内服薬の写真

上記の通り、生活習慣や食事に気をつけていても、体質や環境で肌荒れ・老化を感じることもあるかもしれません。そのような時は、医療の力が有効になり得ます。

ターンオーバーに効果的な医薬品には、内服薬と外用薬の両方があります。効率的な治療にはビタミン剤、L―システイン(アミノ酸の一種)等を併用することが大事です。

シナール

ビタミンCとビタミンB5 が配合されています。ターンオーバー(新陳代謝)を正常化し、ニキビの予防と改善の効果が期待できます。具体的には、主成分であるアスコルビン酸(ビタミン C) はコラーゲンの生成を促進し、肌へのダメージの原因となる活性酸素を抑制します。さらに「グルタチオン」の産生促進にも重要な役割を担っており、皮膚や粘膜を美しく正常に保つ効果があります。

ハイチオール

ビタミンCと同様に身体にとって重要な抗酸化物質です。色素沈着の原因であるメラニン色素産生を抑制してくれます。不規則な生活や紫外線を原因とする酸化ストレスから皮膚を守ります。

ユベラ

トコフェロール酢酸エステル (ビタミン E)は、身体の血流を改善してくれます。その結果、皮膚の新陳代謝を高め、お肌のターンオーバー(新陳代謝)を正常化します。具体的には、色素沈着やシミ、そばかすに効果があります。

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