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2023.06.27
「トラネキサム酸」というお薬は、美容の内服薬について調べたことがある方なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?シミに効果的、美肌効果、などなど色々な情報が溢れていますよね。しかし、本当にトラネキサム酸はシミに効果があるのか、そしてその効果はどの程度なのか、現役の医師が丁寧に解説いたします!
シミとは「皮膚の色素の限局的な増加」を指します。しかし、色素が顔全体に均等に増加する場合は色黒であり、シミとは異なります。実際に色差測と呼ばれる機械で肌の色を測定してみると、色黒の人の正常な部位の方が色白の人のシミの部分よりも濃いということがよくあります。つまり、シミの本質は顔面皮膚の色素が限定的に増加する現象なのです。要するに、皮膚の色調の濃淡の程度がシミの重症度を示すのです!さらに言い換えると、シミの重要な指標は皮膚の色調の濃淡の度合いになります。
実は一口にシミと言っても、シミには複数の種類が存在するのです。それに加えて、シミの頻度や程度は患者の年齢と密接に関連しています。例えば、20歳までによく見られるシミとしては「そばかす」があります。その後、20歳からは徐々に「肝斑」の発生頻度が高くなってきます。そして、高齢になると肝斑は減少し、その代わりに「老人性色素斑」というシミが増えてきます。また、炎症が起きた後にシミが残る場合は、「炎症後色素沈着」というタイプのシミとなります。
主に遺伝が原因で発症するとされています。そのため、特に若い方に多く見られる傾向があります。具体的には10代からの発症が多いです。また、紫外線の影響で増悪することも特徴的であり、鼻を中心に小さなシミが徐々に広がっていく形状をとります。
頬骨のあたりに左右対称にできる特徴を持ちます。原因は諸説ありますが女性ホルモンや物理的な慢性刺激が有力な原因の1つと考えられています。シミとそれ以外の肌の境界線はぼやっとしており、目の周りにはできないことが見分けるポイントです。
加齢とともに増加します。原因は紫外線です。最初は薄い茶色ですが、だんだんと色が濃くなります。大きさは数ミリから10mm程度まで様々です。丸く、シミとそれ以外の肌の境界線がハッキリしていることが特徴です。
ニキビやレーザー治療の後にできます。一時的な場合が多いですが、治癒しない場合は治療も必要です。これらのシミは皮膚の表面が平坦であり、ニキビの発生箇所に形成されていることによって識別することができます。
また、シミの原因の一つにターンオーバーの乱れがあります。ターンオーバーとは、肌の細胞が一定の周期で入れ替わる仕組みです。通常、表皮は約28日周期で更新されますが、年齢とともにこのサイクルは長くなっていきます。その結果、色素が生成される速度がターンオーバーで排泄される速度を上回ってしまい、シミが形成されるのです。ターンオーバーは日々の生活習慣に大きく影響を受けます。したがって、規則正しい生活を送ることはターンオーバーの周期を正常に戻してくれます。つまり生活習慣の改善はシミ予防に非常に効果的です。
紫外線が肌にとって有害であることは、広く認識されていると思います。確かに、紫外線は表皮の色素沈着性症状を悪化させる要因です。しかし、紫外線が必ずしもシミを発生させる原因となるわけではありません。老人性色素斑といった高齢者に発生するシミは、10年から20年にわたる紫外線への暴露が重なって発症するとされています。一般的に、紫外線によるシミの悪化は数日以内に現れます。もちろんシミの症状を悪化させないために、また長期的な光老化を防ぐために、紫外線対策は重要です。
治療法は大きく分けて2つ!レーザー治療と内服薬による治療です。シミとは顔面皮膚の色素が限局的に増加する現象です。そのため、シミ治療の最終目標は、顔面の皮膚色を均一にすることです。つまり、シミを改善することで肌の色調を統一することを目指します。
レーザー治療とは特定の波長の光をエネルギーに変換し病変を破壊する治療です。シミの治療で用いる場合、色素が吸収しやすい光の波長を照射し、シミの原因の色素を細かく分解します。人体が自然に代謝できる大きさに分解し、代謝を促すことでシミを治療する仕組みです。短期的な効果が見込まれる一方で、かさぶたが剥がれるまではテープを貼るなどのアフターケアが必須です。そのため施術後は徹底的な遮光が必要になります。一般的に、ダウンタイムは7-10日程度とされていますが、個人によって異なる場合もあります。また、医療機器を使用するため、通院が必要になります。
内服薬の治療は皮膚の生まれ変わりであるターンオーバーを促進させること、色素の生成を抑制することでシミの治療をします。代表的な医薬品としては、トラネキサム酸、シナール、ハイチオール、ユベラなどが挙げられます。これらの治療法にはそれぞれ特徴がありますが、短期的かつ特定の部位に治療効果を求める場合はレーザー治療が適しており、一方で長期的かつ広範囲な治療効果を目指す場合は内服薬がおすすめです。ただし、レーザー治療と内服薬の併用は問題ありませんので、気になる部位にはレーザー照射を行い、予防や全体的な効果を得るために美容内服薬で持続的な治療を行う方法も有効ですね。
内服薬には様々な種類の薬がありますので下の表にまとめます。
「トラネキサム酸」は内服薬の中でも特にシミ治療に効果的とされています。トラネキサム酸は人工的に作り出されたアミノ酸で、炎症を引き起こす物質の作用を抑える効果や血液を固める効果があります。そのため、医療現場では昔から抗炎症薬や止血剤として使われてきた薬です。しかし、近年その抗炎症効果や美白効果が認められ、シミに対する治療効果が注目されています。
結論から伝えるとトラネキサム酸はシミに効果的です。そのため美容皮膚科医領域でよく処方されます。シミの中でも特に肝斑に効果的です。内服を続けると通常2-3ヶ月で効果を実感できます。シミの原因である色素を生産する細胞の活性を抑えることで効果を発揮します。皮膚の色素細胞がメラニンを過剰に生産することでシミが形成されますが、トラネキサム酸はメラニン生成を抑制する力があります。そのため、メラニンを活性化させるタンパク質の働きを抑えることによって、結果的にシミの改善につながるのです。
下記の論文は、皮膚の色素変化に対する経口トラネキサム酸の効果を調査しています。2010年から2014年までに経口トラネキサム酸を用いた治療を受けた561人の患者(女性が91.4%、男性が8.6%)が対象で、その中で大多数(89.7%)が改善を見せました。
また、肝斑の家族歴のない患者様の方が、家族歴のある患者様よりも治療効果があらわれた割合が高かったようです。遺伝的な要因も関係あるのかもしれませんね。
トラネキサム酸とシミに関する論文は複数あります。気になる方はチェックしてみてください。https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27206758/
トラネキサム酸は薬局や通販サイトでも購入できますが、医療機関が処方する医薬品とは大きく異なります。それはトラネキサム酸の含有量です。医療用医薬品は市販薬と比較して2倍以上の含有量があります。そのため高い効果が期待できます。
一方で効果が強い分、副作用もあるので、医師の診断や観察下でないと安全面でのリスクがあります。したがって処方薬は医師の診察、処方のみでしか手に入りません。シミについて大きな悩みがある方や本気でシミ治療を検討している方にはおすすめです!
化粧品や美白クリームなどは、シミの予防には役立つとされていますが、既存のシミの改善に対する効果はそれほど高くはありません。これは、市販の化粧品が含むトラネキサム酸の量が少ないためです。このため、医療用の製品に比べてその効果は劣ると言われ、特に肝斑やシミの改善には一苦労すると思われます。それでも、新たなシミの予防には一定の効果が期待できます。クリニックへ行く時間が取れない場合や、トラネキサム酸の効果を試してみたい場合には、市販の化粧品の使用も選択肢として考えられます。ただし、効果には限度があることを理解し、適切な使い方や定期的なケアを行うことが重要です。
トラネキサム酸に関して、理解できましたか?シミ治療として、トラネキサム酸は非常に効果的ですので、ぜひ試してみてください。さらに、トラネキサム酸だけでなく、他のスキンケアアイテムと併用することで、より効果を高めることができます。また、ご興味がある方は、デジタルクリニックグループのオンライン診療でトラネキサム酸の処方を受けることができます。
トラネキサム酸の内服でより効果的にシミ治療を行うためには継続することが大切です。そのため無料のチャットサポートがあるデジタルクリニックがおすすめです。デジタルクリニックは24時間365日相談可能です。自宅にいながら診察を受け、最短翌日からシミ治療が始められます。気になる方はぜひ診察予約をお試しください。
公開日:2023年6月14日 最終更新日:2023年6月14日作成:デジタルクリニックグループ医師
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