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2025.06.24
寝つけない症状が長期化している方には専門の医師が入眠障害と診断し、処方薬による治療を提案する場合があります。不眠症状を改善する薬物治療には、薬を理解して適切に使用することが大切です。
今回は、入眠障害の治療に使われる薬の特徴を紹介します。入眠障害の原因や改善方法も解説しますので、不眠症を解消したい方はぜひ参考にしてください。
目次
入眠障害に使用される薬は、主に以下のとおりです。(参考2、3)
最近は不眠症や入眠障害の解消を期待した睡眠改善薬と称した市販薬もありますが、市販薬はアレルギー薬の副作用である眠気を利用したものです。不眠症の効果は確認できていないため、短期間の使用に限られています。(参考1)
不眠が続く場合は、医師に相談しましょう。特に、妊娠中の使用は胎児に影響を与える危険性を考慮する必要があり、医師が成分を確認し、慎重に判断して処方するのが一般的です。(参考2)
入眠障害の薬は種類ごとに作用機序や特徴が異なります。主な種類と特徴は以下のとおりです。
①オレキシン受容体拮抗剤
オレキシン受容体拮抗薬は、オレキシンとオレキシン受容体の結合を阻害して睡眠を誘導します。翌朝のふらつきや日中の眠気が少ないのが特徴です。(参考5)
②メラトニン受容体作動薬
メラトニン受容体作動薬は、睡眠リズムを調整するメラトニンの受容体に作用して睡眠を促します。依存性が少ないとされている薬です。メラトニンは小児の入眠障害の薬として使用する場合もあります。(参考2、6)
③非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬はベンゾジアゼピン受容体に作用することでGABA受容体の作用を促し、脳や神経の働きを抑える神経伝達物質GABAの働きを強めて眠りを導く薬です。非ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、翌朝のふらつきや依存性が少ないとされています。(参考7、8)
④ベンゾジアゼピン系睡眠薬
ベンゾジアゼピン系睡眠薬は、ベンゾジアゼピン受容体に作用して神経の興奮を抑えます。中途覚醒や早朝覚醒へアプローチできるタイプもあり、不眠症の治療に広く使用される治療薬です。(参考7、9)
⑤漢方薬
入眠障害に東洋医学の観点からアプローチするのが漢方薬です。症状や体質に応じた漢方薬が選択されます。(参考2、10、11)
①生活習慣を整える
朝に太陽の光を浴び、日中は活動的に過ごしましょう。睡眠と覚醒を調整する体内時計の働きを整えるのが太陽光のような強い光です。朝に光を浴びて体内時計を整え、夜に自然に寝つける状態を目指します。(参考1、13、14)
②就寝前の食事や嗜好品の摂取を工夫する
就寝時に空腹にならないように食事時間を調整し、就寝前には炭水化物や脂っこい食べ物を摂らないよう工夫しましょう。喫煙やカフェインの摂取はスムーズな寝つきを妨げます。アルコールは眠りを誘うものの、眠りが浅くなって睡眠の質を低下させます。(参考1、12、13)
③就寝前にリラックスして過ごす
寝床に就く1時間前にはリラックスする時間を確保し、脳の興奮を鎮めましょう。焦って無理に眠ろうとすると、脳の興奮が高まって寝つきを悪くする場合があります。(参考1、14)
不眠の対策に処方される睡眠薬は、薬の血中濃度が半分になるまでの時間を示す消失半減期によって以下の4つに分類されます。
・超短時間作用型
・短時間作用型
・中時間作用型
・長時間作用型
入眠障害には、マイスリーやハルシオンなど超短時間作用型の睡眠薬がよく処方されます。中途覚醒によく処方されるのは、デパスやデエビゴなど短時間型や中時間型の睡眠薬です。
早朝覚醒や熟眠感が得られない状態には、サイレースやドラールなど中時間型や長時間型の睡眠薬がよく処方されます。(参考2、3)
①ストレス
神経質で真面目な方はストレスをより強く感じ、不眠症になりやすいとされています。(参考1、4)
②身体的・精神的な病気
身体的な病気、うつ病や不安症などの精神的な病気が不眠を引き起こしている場合は、病気の治療が必要です。(参考1、12)
③ほかの睡眠障害
例えば、むずむず脚症候群の不快な症状は夕方から夜にかけて安静にしているときに起こりやすく、入眠障害や中途覚醒の原因となります。(参考1、4、13)
④生活リズムの乱れ
交替制勤務や時差などによる生活リズムの乱れは、睡眠と覚醒状態を調整する体内のリズムに影響を及ぼし、不眠症の原因となることがあります。(参考1、4、13)
「不眠症 原因」内部リンク
①持ち越し効果
持ち越し効果とは朝起きられなかったり、日中に眠気が生じたりする症状です。持ち越し効果は肝機能や腎機能が低下している方、高齢の方に現れやすい傾向があります。(参考2、14)
②筋弛緩作用
筋肉の緊張を緩める作用があるベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、起床時のふらつきやめまいが起こる場合があります。ふらつきによる転倒やケガに注意が必要です。(参考2、14)
③健忘
健忘とは、服薬から入眠までの間や中途覚醒時の出来事が思い出せない症状です。催眠作用が強く作用時間の長いタイプのベンゾジアゼピン系睡眠薬の服用で生じる場合があります。(参考2、14)
睡眠薬によって日常生活に支障をきたしたり、症状を不安に感じたりする場合は医師に相談しましょう。
睡眠薬を服用していて、急にのむのを止めると睡眠が不安定になったり、不眠がひどくなったりする離脱症状が起こる場合があります。睡眠薬は医師の指導のもと用法・用量を守って使用しましょう。(参考3、14)
睡眠薬の副作用について更に詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください
睡眠薬の副作用とは?睡眠導入剤との違いも医師が解説
不眠症は主に以下の3つのタイプに分類されます。(参考1、4、13)
①入眠障害
布団に入ってもなかなか寝つけない
②中途覚醒
夜中に何度も目が覚めてしまい、その後もなかなか寝つけない
③早朝覚醒
早朝に目覚めてしまい、再び眠れない
入眠障害の治療に使われる薬は、種類ごとに作用機序や特徴が異なります。そのため、医師と相談のうえ、症状やリスクを考慮した治療薬を適切に使用することが大切です。
とはいえ、「自分の寝つきの悪さで薬が必要なのかわからない」「病院に行く時間が確保しづらい」とお悩みの方もいるでしょう。
そのような場合は、オンライン診療で医師に相談してみるのも一つです。デジタルクリニックグループでは、24時間365日オンラインでの診療が可能です。まずは相談だけでもしたい方や症状に合った処方薬が知りたい方は、ぜひお気軽にお申し込みください。
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(参考1)厚生労働省’’不眠症 | e-ヘルスネット’’
(参考2)厚生労働省’’薬局における疾患別対応マニュアル~患者支援の更なる充実に向けて~【精神疾患(睡眠障害)】’’
(参考3) 一般社団法人 愛知県薬剤師会’’2.不眠症 | 薬事情報センター’’
(参考4)国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所’’不眠症(睡眠障害)’’
(参考5)古戎 道典.新規オレキシン受容体拮抗薬レンボレキサント(デエビゴ錠® 2.5 mg,5 mg,10 mg)の薬理効果と不眠症患者における臨床的有用性.日本薬理学会誌.2021,156巻,第2号.p.114-119.
(参考6)平井圭介.メラトニン受容体作動薬ラメルテオン(ロゼレム®錠 8 mg)の薬理作用と臨床試験成績.日本薬理学会誌.2010,136巻,p51-60.
(参考7)吉尾 隆.不眠症に用いられる薬剤.ファルマシア.2002,38巻,No.4.p332-334
(参考8)北村正樹.睡眠薬の特徴と注意点―新しいタイプの薬剤を含めて―.耳鼻咽喉科展望.2010,53巻,3号.p202-204.
(参考9)三島和夫.睡眠薬の適正な使用と休薬のための診療ガイドライン.2014,精神保健研究誌,60巻,p55-62,
(参考10)有馬 菜千枝.不眠に対する漢方治療効果を睡眠検査にて評価した2例.日本東洋医学雑誌.2024, 第75巻,第1号,p66-74.
(参考11)名城大学’’第93回漢方処方解説(48)酸棗仁湯’’
(参考12)厚生労働省’’睡眠薬の適正な使⽤と休薬のための診療ガイドライン’’
(参考13)厚生労働省’’健康づくりのための睡眠ガイド2023”
(参考14)田ヶ谷浩邦.不眠症薬物療法の臨床.日本薬理学会誌.2007,129巻,1号,p42-46.
(参考15)三井信幸.精神科リエゾンで役立つ抗うつ薬・睡眠薬について.心身医学.2025,65巻,3号,p220-225
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