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デエビゴの強さを他の睡眠薬と比較 | 入眠効果や服用方法を解説

デエビゴの強さを他の睡眠薬と比較 | 入眠効果や服用方法を解説

デエビゴは2020年に承認された比較的新しい睡眠薬です。
従来の非ベンゾジアゼピン系やベンゾジアゼピン系の薬とは異なる作用を持ち、不眠症治療に新たな可能性をもたらすと期待されています。

この記事では、デエビゴの強さ・作用機序・効果について詳しく解説します。

デエビゴの基礎知識

デエビゴの効果

デエビゴは、覚醒を維持するオレキシンに作用し、自然な眠気を誘発します。
入眠を助け、睡眠状態を維持することで、睡眠の質を向上させます。

デエビゴの服用方法

  • 通常の用量:デエビゴ5mgを1錠、就寝前に服用
  • 最大投与量:成人では10mgまで増量可能
  • 高齢者の投与:通常の成人と同様の用量で投与可

※症状に応じて医師の指示に従い、増減することがあります。(参考8)

デエビゴの強さ

デエビゴの強さはどのくらい?

睡眠薬は作用によって大きく2種類に分類されます。

脳の機能を低下させる睡眠薬

現在、日本で処方される睡眠薬の多くは、脳や神経の興奮を抑える作用を持っています。

  • ベンゾジアゼピン系
  • 非ベンゾジアゼピン系

自然な眠気を強める睡眠薬

睡眠と覚醒のリズムに関与する物質の働きを調整する睡眠薬が近年登場しています。

  • メラトニン受容体作動薬
  • オレキシン受容体拮抗薬(デエビゴ・ベルソムラなど)

デエビゴはオレキシン受容体拮抗薬に分類され、依存性が低く、夜間中途覚醒が少ないのが特徴です。(参考1)

デエビゴとベルソムラの比較

オレキシン受容体拮抗薬には、デエビゴのほかにベルソムラがあります。

デエビゴはベルソムラよりもオレキシン受容体2を阻害する働きが強いため、睡眠を誘発する効果が強いと考えられています。(参考4)

デエビゴの作用時間

  • 半減期(血中濃度が半分になる時間)
    • デエビゴ2.5mg群:50.6時間
    • デエビゴ10mg群:47.4時間
  • 最高血中濃度到達時間(効果がピークに達するまでの時間)
    • デエビゴ2.5mg群:1.3時間
    • デエビゴ10mg群:1.5時間
      (参考5)

デエビゴの副作用

主な副作用

  • 眠気
    よくある副作用の一つで、デエビゴの作用時間が長いことが関わっています。
    朝は眠いことが多いので車の運転には注意を要します。
  • 頭痛
    頭痛も一般的な副作用の一つです。頭が重いと表現する人もいます。
    軽い頭痛は時間の経過によって治まることが多いです。
  • 倦怠感
    デエビゴを服用すると、立ち眩みやふらつきなどのめまいが生じることがあります。
  • めまい
    デエビゴを服用すると、立ち眩みやふらつきなどのめまいが生じることがあります。
  • 悪夢
    デエビゴは悪夢を引き起こすことがあります。薬が脳の睡眠サイクルに影響を与えることが要因です。
  • 幻覚
    一部の人は、薬剤を服用すると幻覚を経験することがあります。レム睡眠関連症状の一つで、頻度は1%未満と報告されています。
  • 金縛り(睡眠麻痺)
    睡眠麻痺と呼ばれており、眠っているときに体が動かなくなる現象です。
  • 体重増加
    太るという事例が報告されており、頻度は1~3%未満です。(参考7)

    最も多くみられる副作用のランキングとして、傾眠(10.7%)、頭痛(4.2%)、倦怠感(3.1%)の順に報告されています。

こちらでもデエビゴの効果と副作用について詳しく解説しているので参考になさってください。
「デエビゴの効果と副作用について解説 | 他の睡眠薬の特徴とも比較」

デエビゴの入眠効果

デエビゴはオレキシン受容体拮抗薬に分類されます。
オレキシンは、覚醒と睡眠を調節する神経伝達物質であり、過剰に働くと不眠を引き起こします。
デエビゴはこの覚醒システムの働きを抑え、脳を覚醒状態から睡眠状態へ移行させる効果を持ちます。(参考6)

まとめ

デエビゴは、従来の睡眠薬とは異なる作用機序を持つ新しいタイプの睡眠薬であり、以下のような特徴があります。

  • 依存性が低く、長期的に使用しやすい
  • 夜間の中途覚醒が少ない
  • ベルソムラよりも睡眠を誘発する作用が強い

ただし、副作用や相互作用に注意し、医師の指示のもと適切に使用することが重要です。


【参考文献】