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トラネキサム酸はニキビ治療に有効?期待できる効果や副作用も併せて解説

2025.02.04

トラネキサム酸はニキビ治療に有効?期待できる効果や副作用も併せて解説

「トラネキサム酸がニキビに効くって本当?」
「トラネキサム酸でニキビ跡を治したいけど副作用はある?」

トラネキサム酸は抗プラスミン剤の一種で、肌荒れや風邪の症状、出血などの幅広い症状に使用されている医薬品です。
市販薬としても購入でき、ニキビにも効果があることで注目されています。

この記事では、トラネキサム酸がニキビに対して示す効果や、内服時の注意点などについて解説します。
ニキビやニキビ跡などの肌トラブルにお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてトラネキサム酸を安全にご使用ください。

トラネキサム酸はニキビ治療に有効?

トラネキサム酸は炎症を抑える働きがあり、ニキビなどの肌トラブルの治療をサポートする医薬品です。

ニキビは主に以下のメカニズムで発生します。

  • 生活習慣などで肌の代謝が乱れて皮脂分泌が増加する
  • 肌の毛穴に皮脂がつまり細菌が増殖する
  • 炎症を引き起こすタンパク質の「プラスミン」が活性化する
  • 「プラスミン」の作用で毛穴に炎症が起こり、ニキビが発生する

ニキビの発生には、すべての人間の体に存在しているプラスミンの過剰な作用が関わっています。

トラネキサム酸にはプラスミンの活性を抑える働きがあるため、毛穴の炎症を抑えたり、新しいニキビの発生を防いだりする効果が期待できます。

トラネキサム酸はニキビ跡にも効果がある?

トラネキサム酸はニキビ跡の改善にも効果があります。
トラネキサム酸には、発生したニキビを改善する効果に加え、メラニン色素の生成を抑える作用があるからです。

ニキビ跡はメラニン色素が肌に沈着することで生じます。
トラネキサム酸はプラスミンの作用を抑えるとともに、メラノサイト(メラニン色素を作る細胞)の活性化も抑制します。
これにより、肌に沈着したメラニン色素が減り、ニキビ跡の改善が期待できます。

ただし、効果には個人差があるため、使用するときは皮膚科を受診して相談することをおすすめします。

トラネキサム酸の基礎知識

トラネキサム酸は人工的に作られたアミノ酸で、抗プラスミン作用を持つ医薬品です。
開発当初は手術後や事故による出血を抑える目的で使われていました。

トラネキサム酸の主な作用:

  • 炎症反応やアレルギー反応を引き起こすプラスミンの働きを抑える
  • 血を固める作用を持つフィブリンの分解を抑えて止血効果を発揮

市販薬としても販売されており、ニキビやシミ、口内炎や風邪の初期症状の治療に利用されます。

トラネキサム酸に期待できる効果

トラネキサム酸は、以下のような効果が期待できます。

  • 肌症状の改善(ニキビ、シミ、そばかす、肝斑、肌荒れ、湿疹など)
  • のどの痛みや腫れの治療(扁桃炎・咽頭炎・口内炎)
  • 出血の予防(白血病、肺出血、性器出血、鼻出血など)

海外の研究では、トラネキサム酸を6ヶ月服用した結果、9割以上の被験者で肝斑(シミ)が改善したと報告されています。

トラネキサム酸服用による副作用

トラネキサム酸の副作用には以下のものがあります。

  • 食欲不振、嘔吐、下痢
  • 吐き気(悪心)、胸焼け
  • 肌のかゆみ、発疹
  • 眠気

副作用が起こる確率はすべて1%未満とまれですが、血栓ができやすい方腎不全がある方は注意が必要です。

まとめ

トラネキサム酸は、抗プラスミン作用により肌の炎症を抑えたり、メラニン色素の生成を抑えることで、ニキビやニキビ跡の改善に効果が期待できます。
しかし、効果には個人差があり、副作用のリスクも存在します。

使用するときは用法・用量を守り、必要に応じて医師や薬剤師に相談することが重要です。

【参考文献】