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2024.11.08
禁煙を進めようと考えた中で、チャンピックスという薬を知った方も多いでしょう。今回は、チャンピックスの効果や副作用などの特徴について解説します。そして、なぜ出荷停止となっているのか、本当に安全性に問題ないのかもご紹介します。また、バレニクリンとの違いも解説します。
目次
チャンピックスは、ファイザー社から発売された禁煙補助薬です。服用方法としては、・1~3日目は、0.5mg錠を1日1回食後に飲み・4~7日目は、0.5mg錠を1日2回朝夕食後に飲み・8日目以降は、1mg錠を1mgを1日2回朝夕食後に飲むという形の錠剤薬です。この薬の大きな特徴として、禁煙の辛さを軽減できるため禁煙成功率が約7割である点があります。
そもそも、ヘビースモーカーはなぜタバコを吸いたくなるのでしょうか。それは、喫煙をするとタバコに含まれるニコチンが「α4β2ニコチン受容体」と結合し、ドーパミン(快楽物質)を放出させるからです。タバコを吸わないと、ニコチンによるドーパミン放出がなくなるため「タバコを吸ってドーパミンを放出したい!」と体が依存してしまいます。一方チャンピックスは、ニコチンのようにα4β2ニコチン受容体と結合し、ドーパミンを放出します。結果、チャンピックスを服用すると、ニコチンを摂取した時と同じようにドーパミンを放出するため「タバコを吸いたい」という気持ちを抑えます。禁煙で良く用いられるニコチンパッチ、ガムとの禁煙成功率や費用の違いが知りたい方は、禁煙の薬の種類を一挙紹介!成功率や副作用も医師が解説をご覧ください。
主な副作用としては、吐き気、便秘、不眠症、胃炎、嘔吐、頭痛等が挙げられます。また服用後に、めまい、眠気、意識障害等の症状があらわれ、自動車事故に至った報告があります。事故を防ぐため、自動車の運転など危険を伴う機械の操作は控えましょう。しかし、日常的に自動車を運転しないと生活できない方もいらっしゃるでしょう。その場合は、どのように禁煙治療すべきかを医師に相談してみましょう。
チャンピックスと発がん性について講じられている記事があり、気になる方もいるでしょう。結論、チャンピックスの効能自体には発がん性はありません。経緯としては2021年7月販売会社であるファイザー社が、チャンピックス錠の流通している製剤の一部ロットにて、発がん性の恐れがある物質であるN-ニトロソバレニクリンが混入していることが明らかとなり、自主回収を開始しました。つまり、チャンピックスの製造過程で異物が混入してしまったということであり、チャンピックス自体に問題があるというわけではありません。
これを受け、2024年2月現在もチャンピックスは出荷停止・自主回収されています。なお、チャンピックスの後発医薬品である「バレニクリン」は継続して出荷・販売されています。参考:ファイザー社『2022年8月 チャンピックス錠出荷停止継続のお詫びとご案内』
ファイザー社が自主回収しているため、チャンピックスを処方することはできません。しかし、後発医薬品(ジェネリック)であるバレニクリンの処方は可能です。バレニクリンは、チャンピックスと同じ有効成分のため、効能や副作用に大きな差異はありません。内科、循環器内科等で処方されておりますので、かかりつけの内科で相談可能か聞いてみましょう。
まずは、かかりつけの内科や呼吸器内科に相談してみると良いでしょう。ただしネックなのが、通院回数の多さです。バレニクリンによる禁煙治療は、3か月以上の継続服用が必要で、合計5回ほどの来院が必要なケースが大半となります。そのため、仕事などで忙しく、何度も通院する難しい方もいるでしょう病院に行ってられないという方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、事前予約制のオンライン診療を検討してみてもいいでしょう。対面診療と同様に、問診をもとに医師が処方可否を判断してくれます。私たちデジタルクリニックグループでも、バレニクリンのオンライン診療が可能です。スマートフォンからでも、24時間365日診察可能ですのでお気軽にご相談ください。
禁煙治療をオンライン診療で相談する作成:デジタルクリニックグループ医師
作成:デジタルクリニックグループ医師
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