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禁煙の薬の種類を一挙紹介!成功率や副作用も医師が解説

2024.02.17

禁煙の薬の種類を一挙紹介!成功率や副作用も医師が解説

禁煙の方法を調べていくと、禁煙治療薬について知った方も多いでしょう。本記事では、禁煙治療薬の全体像を解説します。それぞれの薬の種類の特徴や、費用、入手方法なども紹介していきます。あなたの禁煙治療の一助になれば幸いです。

なぜ禁煙は難しいのか

タバコをやめることが辛いのは、ニコチンへの依存・離脱症状があるからです。人間の脳内には、α4β2ニコチン受容体と呼ばれる物質があります。これとニコチンが結びつくことで、ドーパミンという快楽物質が放出されます。すると、次第にドーパミンを求め続けるようになり、よりニコチン摂取するように脳が指令を出すのです。これがニコチン依存なのです。そのため、禁煙が難しいのは本能的・薬物的な要因によるものと言えます。

それでは、この辛い禁煙をどうすれば乗り越えられるでしょうか。タバコを吸う代わりに、お菓子を食べる等の「習慣を変える」ことも一つです。しかしそれだけでなく、医学的なアプローチをすることも可能です。

禁煙治療の薬は3種類ある

医薬品を用いた禁煙治療には、主に3種類あります。ニコチンパッチ、ニコチンガム、バレニクリンの3つです。全体像を先にお伝えすると、禁煙成功率が最も高いのはバレニクリンです。ただ、それぞれに異なる特徴があります。一つ一つ見ていきましょう。

禁煙方法を解説した表

ライトスモーカー向けの禁煙の薬

禁煙の薬①:ニコチンガム

ニコチンを含むガムを使用することで、喫煙をやめる禁煙方法です。つまり、禁煙をしながらもニコチンの離脱症状(ニコチン切れ)を軽減できるのです。しかしポイントとして、ニコチンガムの減量も徐々に行うことが重要です。タバコと同じ感覚で利用しつづけると、「ニコチンガムへの依存」が起きてしまいます。そのため、ニコチンガムへの依存をなくす意思が必要なので、禁煙を挫折する人も散見されます。なお、ドラッグストア等でも販売していますので、手軽に購入できます。有名な製品としては、ニコレット等が挙げられます。

価格としては、90個入り3500円程度の製品や、48個入り4000円など、比較的気軽に始めやすい設定です。1日あたりの費用に直すと、150~500円ほどです。初めて禁煙を試みる人は購入してみてもよいでしょう。

■メリット:
・比較的安価であり、気軽に始めやすい
・口が寂しくなく、タバコの代わりになりやすい

■デメリット:
・禁煙成功率は相対的に見ると、やや低めである
・接客業の方などは日常利用しにくい

禁煙の薬②:ニコチンパッチ

ニコチネルTTS_医薬品の写真
ニコチネルTTS_医薬品の写真

ニコチンが含まれたパッチを1日1回貼る禁煙方法です。貼り薬からニコチンが体内に吸収されるため、ニコチン切れの辛さを抑えます。営業などの仕事柄、日中にニコチンガムを嚙むことが難しい方が利用するケースが挙げられます。なお禁煙成功率は、ニコチンガムと同程度と言われています。費用は7枚入2000円程度などの商品がありますので、1日300円程度で禁煙が可能です。市販でも販売されていますので、気軽に禁煙を始めようとしている方には良いでしょう。

■メリット:
・比較的安価であり、気軽に始めやすい
・どんな仕事、状況でも利用しやすい

■デメリット:
・禁煙成功率は相対的に見ると、やや低めである

ヘビースモーカー向けの禁煙の薬

禁煙の薬③:バレニクリン

チャンピックス(バレニクリン)
チャンピックス(バレニクリン)

バレニクリンは1日2錠服用することを3か月程度続ける錠剤薬です。バレニクリンは、元々ファイザー社が販売した「チャンピックス」という薬のジェネリック名かつ有効成分名です。現状、チャンピックスはファイザー社が出荷停止を行っているため、医療機関ではバレニクリンのみが流通・処方されています。詳しくはチャンピックスの効果・副作用とは?出荷停止の理由も解説でご紹介しているので、ご覧ください。

なお、バレニクリンの特徴は、なんと言ってもその禁煙成功率の高さにあります。服用している方の約7割が禁煙成功していると言われており、ニコチンパッチ・ガムよりも秀でた数字となっています。それではなぜ、バレニクリンでは禁煙成功率が高いのでしょうか。

バレニクリンで禁煙成功しやすい理由

それは、たばこを吸ってもおいしいと感じなくなる効果があるからです。これはバレニクリンが、ニコチンと脳のニコチン受容体に結びつきにくくするからです。加えて、バレニクリンがニコチン受容体と結びつき、少量のドーパミンを放出させます。そのためニコチンの離脱症状を抑えられ、イライラなどが起きにくくなるのです。

バレニクリンの入手方法・費用とは

バレニクリンは、ドラッグストア等で販売された市販薬ではありません。内科や呼吸器内科、禁煙外来などに訪れる必要があります。またバレニクリンは、基本的に3か月以上の継続服用が必要で、合計5回ほどの来院が必要となります。保険診療での処方可能ですが、自由診療の場合1か月分で15000円ほど薬代でかかります。治療にかかる総額はパッチなどと大幅な差はありませんが、初期投資のハードルはやや高めとなります。そのため、本気で禁煙治療したい方向けの薬と言えるでしょう。

バレニクリンの処方を相談したい場合は

バレニクリンは、禁煙成功率も高く非常に魅力的な禁煙方法です。しかし「仕事をしながら、何度も通院することはできない…」と時間確保にハードルを感じている人もいるのではないでしょうか。そのような方は、待ち時間なしで診察可能なオンライン診療を検討してみてはどうでしょうか。オンライン診療なら、スマートフォンから事前予約した時間通りに通院できます。デジタルクリニックグループでは、24時間365日禁煙治療の診察が可能です。昼休みや仕事終わりの夜等のスキマ時間を活用して医師に相談できますので、ご興味ある方は以下のボタンからお問い合わせください。

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作成:デジタルクリニックグループ医師