fbpx
【初心者向け】GLP-1メディカルダイエットって何?

【初心者向け】GLP-1メディカルダイエットって何?

GLP-1メディカルダイエットが注目されるようになりましたが、初心者向けにどのようなダイエットなのか医師が詳しく解説します!

メディカルダイエットとは?

GLP-1ダイエットをしている女性の画像

メディカルダイエット(医療ダイエット)とは、医療機関で医師の指導のもと行われる医薬品を使用するダイエッ​​ト方法です。医師は個々の状態やニーズに合わせてダイエットプランを作成し、健康状態を維持しながら減量をサポートします。このダイエットでは、自己注射薬や内服薬などの医薬品の処方や、脂肪冷却や医療HIFUなどの医療機器を用いた治療が行われます。医師は健康状態をモニタリングし、必要に応じて血液検査などの追加の検査を行います。

GLP-1って何だろう?

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、小腸から分泌されるホルモンです。元々人間の体内に存在するホルモンであり、血糖値の調節に関与します。その働きを利用して、GLP-1の作用はダイエットにも使用されることがあります。GLP-1の特徴的な作用として、食事後の血糖値上昇を抑制し、インスリンの分泌を促すことが挙げられます。さらに、GLP-1は脂肪細胞の代謝調節にも関与しており、脂肪の蓄積を抑制する効果があります。加えて、食欲抑制効果もあるため、過度な食事制限や運動は不要で、自然な体重減少をサポートする手段となり得ます。

GLP-1受容体作動薬とは?

GLP-1受容体作動薬は、もともと体内に存在するGLP-1と類似した効果を引き起こす薬剤です。主に糖尿病(2型糖尿病)の治療に使用されています。GLP-1受容体作動薬の主な作用は、血糖値の調節です。インスリンの分泌を促すことで血糖値を下げる効果があります。この効果から、ダイエットにも応用されています。
リバウンドを引き起こすような食事制限や、過度な運動も必要ありません。定期的に服用することで自然なダイエット効果を得ることができます。

GLP-1受容体作動薬の作用

膵臓

膵臓に作用して、インスリンの分泌を促進します。これにより、食後の血糖値の急激な上昇を抑え、血糖値のコントロールが改善されます。安定した血糖値は、過度な食欲や空腹感を抑え、食事制御を支援します。

脳内の摂食中枢に直接作用し、満腹感を増加させる効果があります。 これにより、食欲を抑制し、食事量の制御が促されます。そのため食事量が減少し、体重の減少効果が見込まれます。

消化管

消化管に作用した場合、消化にかかる時間が長くなるため、満腹感が得やすくなり、食欲を抑制する効果があります。

代表的なGLP-1受容体作動薬

代表的なお薬①サクセンダ

GLP-1受容体作動薬のサクセンダの画像

サクセンダは、自己注射薬の一種であり、GLP-1受容体作動薬の一つです。米国食品医薬局(FDA)やヨーロッパ医薬品許可当局(EMA)、韓国の食品医薬品安全処(MFDS)に承認された肥満治療薬です。
自己注射で毎日決まった時間に皮下注射を行うことで効果が得られます。

・サクセンダの使用方法

1日1回、決まった時間に皮下注射を行います。注射箇所はお腹、太もも、腕のいずれかで行いますが、毎回同じ場所ではなく、少しずつ離れた場所を選ぶようにします。
初めの段階では、サクセンダの使用により吐き気などの症状がよく起こるため、0.6mgから始めます。体が慣れるまで約1週間待ちます。1週間使用して効果が現れている場合は、同じ量を継続して使用します。効果が見られない場合は、量を増やすために1.2mgに増量し、さらに1週間以上続けても効果が薄い場合は、段階的に1.8mgまで増やしていきます(3.0mgまで増量可能)。ただし、用量は医師の判断に従ってください。許可なく自己判断で増やさないようにしましょう。

代表的なお薬②リベルサス

初心者さんにおすすめのGLP-1受容体作動薬リベルサスの画像

リベルサスは糖尿病治療薬として国内で承認されている内服薬です。そのため、自己注射に抵抗がある方でも始めやすいです。食べ物や飲み物が胃の中に存在すると、リベルサスの有効成分が吸収されにくく、本来の効果が十分に現れません。そのためリベルサスの効果を最大限に引き出すためには、服用前後に空腹状態を保つことが重要です。

・リベルサスの内服方法

1日1回1錠を朝に内服し、治療が行われます。約120mL以下の水で服用してください。服用してから30分間は飲食を控えてください。この薬は湿気や光に敏感で影響を受けやすいです。そのため服用する直前に錠剤をシートから取り出してください。 錠剤を割ったり砕いたり、噛んだりしないで、そのまま丸ごと飲み込んでください。お茶やコーヒー、または服薬ゼリーなどでの服用は避けてください。

サクセンダとリベルサス、どっちが痩せるの?

GLP-1の注射タイプと経口薬タイプはどちらもほぼ同じ作用機序を持ちます。
・脳に働きかけて食欲を低下させる。
・胃の動きを緩やかにし、満腹感が得やすくなる。
・内臓脂肪の減少を促進し、脂肪の燃焼効果が期待できる。
・血糖値の上昇を緩やかにする。

これらの要素により、どちらのタイプの薬でもダイエット効果が期待できます。
しかし、サクセンダは用量の調整幅が大きく、用量によってはリベルサスより多くの有効成分を体内に摂取できます。そのためより早く効果を出したい方にはサクセンダの方が適しています。

初心者さんにおすすめはGLP-1内服薬

メディカルダイエット初心者さんには経口薬のリベルサスが適しています。リベルサスは注射タイプと比べて服用が容易で、効果は同様に期待できます。注射が苦手な方や初めてのGLP-1ダイエットが初心者さんには1日1回飲むだけのリベルサスが適しています。

まとめ

当院ではGLP-1受容体作動薬のサクセンダ・リベルサスどちらも扱っています。
メディカルダイエットダイエットに取り組みたい方はデジタルクリニックグループのオンライン診療でGLP-1受容体作動薬の処方を受けることができます。決まった予算がある方や、早く体重を落としたい方、それぞれに合わせたダイエットの治療計画を作り、目標体重達成を目指します。詳細は下記からご確認ください。

メディカルダイエットのオンライン診療を予約する

作成:デジタルクリニックグループ医師