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2023.07.21

【初心者向け】メディカルダイエットで耳にするGLP-1って何?医師が詳しく解説します! 

メディカルダイエットでよく耳にするGLP-1について、医師が詳しく解説します!

目次

メディカルダイエットとは?

GLP-1ダイエットをしている女性の画像

メディカルダイエットとは、医療機関で医師の指導のもと行われる医薬品を使用するダイエッ​​ト方法です。医師は個々の状態やニーズに合わせてダイエットプランを作成し、健康状態を維持しながら減量をサポートします。このダイエットでは、個別化されたアプローチが採用され、自己注射薬のサクセンダや内服薬のリベルサスなど、患者様に最適な医薬品が処方されます。さらに、メディカルダイエットでは健康管理が細かく行われます。医師は健康状態をモニタリングし、必要に応じて血液検査などの追加の検査を行います。これにより、安全にダイエットを実施することができます。

GLP-1って何だろう?

GLP-1(グルカゴン様ペプチド-1)は、小腸から分泌されるホルモンです。元々人間の体内に存在するホルモンであり、血糖値の調節に関与します。その働きを利用して、GLP-1はダイエットにも使用されることがあります。GLP-1の特徴的な作用として、食事後の血糖値上昇を抑制し、インスリンの分泌を促すことが挙げられます。さらに、GLP-1は脂肪細胞の代謝調節にも関与しており、脂肪の蓄積を抑制する効果があります。このため、GLP-1を介したダイエットアプローチは、食事制限や運動による辛さを感じずに、自然な体重減少をサポートする手段となり得ます。

GLP-1受容体作動薬とは?

GLP-1受容体作動薬は、もともと体内に存在するGLP-1と類似した効果を引き起こす薬剤です。主に糖尿病(2型糖尿病)の治療に使用されています。GLP-1受容体作動薬の主な作用は、血糖値の調節です。インスリンの分泌を促すことで血糖値を下げる効果があります。この効果から、ダイエットにも応用されています。
食事制限によるリバウンドの心配が少なく、過度な運動も必要ありません。定期的に摂取するだけで自然にダイエット効果を得ることができます。
作用するポイントは以下の3点です。

膵臓

膵臓に作用した場合、インスリンの分泌を促進します。これにより、食後の血糖値の急激な上昇を抑え、血糖値のコントロールが改善されます。安定した血糖値は、過度な食欲や空腹感を抑え、食事制御を支援します。

脳内の摂食中枢に直接作用し、満腹感を増加させる効果があります。 これにより、食欲を抑制し、食事量の制御が促されます。そのため食事量が減少し、体重の減少効果が見込まれます。

消化管

消化管に作用した場合、消化にかかる時間が長くなるため、満腹感が得やすくなり、食欲を抑制する効果があります。

代表的なお薬①サクセンダ

GLP-1受容体作動薬のサクセンダの画像

サクセンダは、自己注射薬の一種であり、GLP-1受容体作動薬の一つです。米国食品医薬局(FDA)やヨーロッパ医薬品許可当局(EMA)、韓国の食品医薬品安全処(MFDS)に承認された肥満治療薬です。
膵臓に作用してインスリンの分泌を促進し、血糖値の上昇を抑制します。
サクセンダはGLP-1という痩せるホルモンとほぼ同じ成分を含んでいます。そのためダイエット効果が注目されています。自己注射で毎日決まった時間に皮下注射を行うことで効果が得られます。食後の血糖値の急激な上昇を防ぎ、血糖値のコントロールを改善します。さらに、満腹感を持続させる作用があります。その結果、食欲が自然と抑制されます。膵臓や脳に作用して満腹感を増加させ、食事量の制限を容易にし食事量を減らすことができます。そのためサクセンダの使用によってダイエットを無理なく行うことができます。
副作用としては、吐き気や下痢などの消化器系の症状が報告されていますが、通常は軽度で一時的なものです。適切な投与方法と医師の指導のもとで使用することが重要です。

・サクセンダの使用方法

1日1回、決まった時間に皮下注射を行います。注射箇所はお腹、太もも、腕のいずれかで行いますが、毎回同じ場所ではなく、少しずつ離れた場所を選ぶようにします。
初めの段階では、サクセンダの使用により吐き気などの症状がよく起こるため、0.6mgから始めます。体が慣れるまで約1週間待ちます。1週間使用して効果が現れている場合は、同じ量を継続して使用します。効果が見られない場合は、量を増やすために1.2mgに増量し、さらに1週間以上続けても効果が薄い場合は、段階的に1.8mgまで増やしていきます。ただし、使用容量は医師の判断に従ってください。許可なく自己判断で増やさないようにしましょう。

もしも定められた時間にサクセンダの注射を忘れた場合、定刻から12時間未満であればすぐに注射し、翌日以降は通常の定刻に注射します。 定刻から12時間以上経っていた場合は、その日は注射をスキップし、翌日に定刻に注射するようにしてください。

代表的なお薬②リベルサス

初心者さんにおすすめのGLP-1受容体作動薬リベルサスの画像

リベルサスは糖尿病治療薬として国内で承認されている内服薬です。1日1回1錠を朝に内服し、治療が行われます。そのため、自己注射に抵抗がある方でも気軽に始められます。GLP-1と似た働きをすることで、高血糖時に膵臓からインスリンの放出を促し、血糖値を下げます。食べ物や飲み物が胃の中に存在すると、リベルサスの有効成分が吸収されにくく、本来の効果が十分に現れません。そのためリベルサスの効果を最大限に引き出すためには、服用前後に空腹状態を保つことが重要です。

・リベルサスの内服方法

約120mL以下の水で服用してください。服用してから30分間は飲食を控えてください。この薬は湿気や光に敏感で影響を受けやすいです。そのため服用する直前に錠剤をシートから取り出してください。 錠剤を割ったり砕いたり、噛んだりしないで、そのまま丸ごと飲み込んでください。お茶やコーヒー、または服薬ゼリーなどでの服用は避けてください。

サクセンダとリベルサス、どっちが痩せるの?

GLP-1の注射タイプと経口薬タイプはどちらもほぼ同じ作用機序を持ちます。
・脳に働きかけて食欲を低下させる。
・胃の動きを緩やかにし、消化に時間がかかるため、満足感や満腹感が得やすくなる。
・内臓脂肪の減少を促進し、脂肪の燃焼効果が期待できる。
・血糖値の上昇を緩やかにする。

これらの要素により、どちらのタイプの薬でもダイエット効果が期待できます。
しかし、サクセンダは容量の調整幅が大きく容量によってはリベルサスより多くの有効成分を体内に摂取できます。そのためより早く効果を出したい方にはサクセンダの方がおすすめです。

初心者さんにおすすめはリベルサス

メディカルダイエット初心者さんには経口薬のリベルサスがおすすめです。リベルサスは注射タイプと比べて服用が容易で、効果は同様に期待できます。脳への作用により食欲を低下させ、胃の動きを緩やかにすることで満腹感を得やすくなります。また、血糖値の上昇を緩やかにする効果もあります。注射が苦手な方や初めてのGLP-1ダイエットが初心者さんには手軽で使いやすいリベルサスが適しています。

まとめ

当院ではGLP-1受容体作動薬のサクセンダ・リベルサスどちらも扱っています。
安全に無理のないダイエットに取り組みたい方はデジタルクリニックグループのオンライン診療でGLP-1受容体作動薬の処方を受けることができます。決まった予算がある方や、早く体重を落としたい方、それぞれに合わせたダイエットの治療計画を作り、目標体重達成を目指します。

下記よりご予約お待ちしております。

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公開日:2023年7月19日 最終更新日:2023年7月19日
作成:デジタルクリニックグループ医師