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2025.05.31
当記事はデジタルクリニックグループ医師による監修のもと、正確な情報提供に努めています。
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目の乾きや不快感を感じることが増えていませんか? それは「ドライアイ」が原因かもしれません。ドライアイは、涙の量や質の低下によって目の表面が乾燥し、さまざまな不調を引き起こす病気です。放っておくと、視力の低下や目の傷など、より深刻な問題につながることもあるため、日常生活での対策が重要です。
この記事では、ドライアイの対策方法をはじめ、セルフチェックの方法や原因、効果が期待できる治し方までを詳しく解説します。
目次
日常生活の中にある要因を見直すことで、ドライアイの予防や症状の改善につながる可能性があります。目のかわきやかすみ、疲れなどを感じるときには、次のような対策を取り入れてみましょう(参考1、2)。
私達の目は涙によって表面を覆われ、潤いを保つことで角膜を保護しています。しかし、空気が乾燥すると涙が蒸発しやすくなり、目の表面が乾いて傷つくリスクが高まります。
空気が乾燥しやすい冬や、エアコンの風が直接当たるなどによって特に涙の蒸発が促進されてしまう恐れがあります。
そのため、室内の湿度を保つために加湿器を使ったり、エアコンの風が直接当たらないように風向きを調整したりといったドライアイ対策を心がけることが重要です。
まばたきは涙を目の表面に広げる働きがありますが、パソコンやスマートフォンを長時間見るとまばたきの回数が減少し、涙が十分に行き渡らなくなります。その結果、目の乾燥や不快感が生じやすくなります。定期的に画面から目を離し、意識的にまばたきを増やすことが目の負担を減らすポイントです。
コンタクトレンズは涙の膜を妨げることがあり、長時間装用すると涙のバランスが崩れて目が乾燥しやすくなります。必要のない時間はメガネを使用したり、コンタクトレンズを着けている時間を調整することが望ましいです。気になる場合は眼科医に相談してください。
「もしかしてドライアイかも?」と感じたとき、自宅で手軽に確認できる方法があります。
それは、目を開けたまま12秒間まばたきを我慢できるかを試すだけのシンプルなチェック方法です(参考3)。12秒以上まばたきを我慢できない場合は、ドライアイの可能性があると考えられます(参考3)。
ただし、この方法はあくまで簡易的な目安です。目の乾きや不快感が続くようであれば、早めに眼科を受診し、専門的な検査を受けることが大切です。
ドライアイの症状について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
「ドライアイの症状 | セルフチェック方法や今より悪化させることを解説」の記事はこちらから
目はいつも「涙」によって守られています。涙は目の中にある「涙腺」という場所でつくられ、まばたきをすることで目の表面に広がります。すると、目の表面に「涙の膜」ができ、これが目を乾燥やホコリ、外からの刺激から守ってくれます(参考4)。
ところが、ドライアイになるとこの涙の膜がうまくつくられなくなったり、すぐに壊れてしまったりします(参考4)。そのため、目全体に涙が行きわたらなくなり、目の乾きやゴロゴロした違和感、視界のかすみなどの症状が起こりやすくなるのです(参考4)。
ドライアイの症状は、さまざまな要因によって悪化することがあります。主な原因は以下の通りです(参考2、4、5)。
コンタクトレンズをつけていると、涙が目全体にうまく広がりにくくなります。レンズが涙の膜を分断してしまい、うるおいが保ちにくくなるためです。その結果、目が乾燥しやすくなり、ドライアイの症状が悪化することがあります。
強いストレスがかかると、体の緊張を高める「交感神経」が活発になり、涙の量が減ってしまうことがあります。涙が減ると、目の乾きや不快感につながりやすくなります。
乾燥した部屋やエアコンの風が直接目にあたると、涙が蒸発しやすくなります。特に冬場やエアコンを使う季節は注意が必要です。
パソコンやスマホの画面を長時間見るとまばたきの頻度が低下します。まばたきは涙膜を均一に広げる役割があるため、その減少は涙液の蒸発を促進し、ドライアイの症状を引き起こす恐れがあります。
ドライアイの原因についてより詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
「ドライアイになる原因 | 症状や治療方法を詳しく解説」の記事はこちらから
ドライアイを放置すると、症状が進行しやすくなり、目の表面にある角膜や結膜に傷がつくリスクが高まります(参考2)。その結果、痛みやゴロゴロとした違和感、かすみ目、まぶしさなどの不快な症状があらわれることもあります(参考4)。
そのため、目の違和感や乾燥感を感じたら、早めに眼科を受診し適切な診断と治療を受けることをおすすめします。早期のケアにより、症状の悪化を防ぎ、視力や快適な生活を守ることが重要です。
「ドライアイ ひどくなると」内部リンク
ドライアイの治療は主に以下の方法が用いられます(参考1)。
乾きやすくなった目をうるおすために、「人工涙液」や「ヒアルロン酸入りの目薬」が使われることがあります。これらは目の表面を保護し、傷ついた角膜の修復も助ける作用が期待できます。
目薬だけではうまく改善しない場合、「涙点プラグ」という治療法が選ばれることもあります。これは、涙が排出される小さな穴(涙点)に小さな栓(プラグ)を入れて、涙を目の中にとどめようとする方法です(参考4)。涙が長く目に残ることで、うるおいを保つ効果が期待できます。
ドライアイの治療法について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
「ドライアイの治療方法 | 検査方法や重症化するとどうなるかを解説」の記事はこちらから
ドライアイは日常生活の中に潜むさまざまな要因によって引き起こされ、悪化する恐れがあります。早期のセルフチェックと生活習慣の見直しによって、症状の進行を防げる可能性があります。
もし気になる症状がある場合には、我慢せず、早めに眼科を受診することが大切です。日々の小さなケアが、快適な生活を守る第一歩となります。
ドライアイの症状が気になる方は、眼科で相談するのがおすすめです。
しかし、
「平日の日中は仕事が忙しくて、病院に行けない…」
という悩みを抱えている人もいることでしょう。
そのような場合は、オンライン診療で医師に相談してみるのも一つです。
デジタルクリニックグループでは、オンラインで24時間365日診療が可能です。
オンライン診療をご希望の場合、下記からご予約ください。
オンライン診療はこちらから
参考文献
(参考1)ドライアイ診療ガイドライン ドライアイ研究会診療ガイドライン作成委員会
(参考2)公益社団法人 日本眼科医会 ドライアイに悩む方へ -生活の注意と治療の目安-
(参考3)ドライアイのセルフチェックに有用な最大開瞼時間を検証〜12秒間まばたきを我慢できない場合はドライアイの可能性〜
(参考4)日本公益財団法人 日本眼科学会
(参考5)ドライアイ診療ガイドライン ドライアイ研究会診療ガイドライン作成委員会
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