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ドライアイの目薬を市販で買う | 眼科の目薬の違いや注意点を解説

2025.05.21

ドライアイの目薬を市販で買う | 眼科の目薬の違いや注意点を解説

最近目が乾くけど、近くのドラッグストアで購入するべきか、眼科に行くべきか迷う..

そのような目の症状に悩んでいませんか?

毎日使う大切な目です。放っておくと症状が悪化し、生活に支障をきたすことがあります。

本記事では、ドライアイかな?と感じた際に、市販の目薬を購入するべきか、眼科受診するべきかの目安を詳しく解説し、市販の目薬と処方薬との違いや、注意する点についてわかりやすく解説していきます。ぜひ、参考にしてみてください。

ドライアイを治す目薬を市販で購入できる?

結論、症状が軽症であれば緩和目的で購入できます。

しかし、ドライアイの症状を改善する目薬となると、市販の目薬では効果が十分でない場合があります

なぜならドライアイは、乾燥性角結膜炎と呼ばれる目の疾患だからです(参考1)。

そもそも今出ている症状が軽症なのか、中程度なのか、重度なのかは人によって症状の出方や感じ方が違うので、自己判断することは危険だと考えられます。

市販の目薬を使用し、症状が治ったと感じていても、根本解決にはなっていなかったり、逆に症状が悪化してしまう場合もあります。また、ドライアイだと思っていても違う目の疾患の可能性もあります(参考2)。

きちんと医師の診察を受け、目の症状に合った治療を受けることをおすすめします。

眼科と市販のドライアイの目薬の違いはある?

市販の目薬は目の乾燥を一時的に緩和するためのものが多く、眼科で処方されるものは、症状の原因に合う根本的な治療を目的とした医薬品です。

市販薬の効能効果

・涙液の補助(目の乾き)

・目の疲れ

・目のかすみ

処方薬の効能効果

・角膜創傷の治癒を促進

・ムチンや水分の分泌促進

・ムチン産生促進 等(参考3)

ヒアルロン酸点眼は、角膜創傷の治癒を促進したり、涙を安定させ目の乾燥を防ぐ効果があります(参考4)。ジクアホソルナトリウム点眼は、涙の成分であるムチンや水分の分泌を促進します(参考5)。レバミピド点眼も、ムチン産生促進作用があります(参考6)。

上記の点眼薬は医師の診察に基づき処方され、使用することができます。ドライアイの診断基準により処方内容は変わってきます。詳しい有用性などは参考資料(参考7)をご覧ください。

市販の目薬を使用するときの注意点

市販の点眼薬には、複数の防腐剤や血管収縮剤が入っているものがあり、使用することにより症状を悪化させる場合があるので注意が必要です。

防腐剤のうち、ベンザルコニウム塩化物の副作用として角膜上皮障害があります。処方薬よりも濃度が高く、逆に症状を悪化させる場合があります。

血管収縮剤が入っているものも、薬効が切れた際に症状を悪化させる場合があります(参考8)。

ドライアイの対策方法

主な対策方法はこの4つになります。

・エアコンの風が直接目に当たらないようにする

・加湿器で部屋の湿度を保つ

・パソコンやスマホなどの電子機器を長時間見すぎない

・ブルーライトカットやサングラスなどの眼鏡をかける

部屋で作業をする際は、エアコンの風が直接当たりにくい場所を探して作業をしたり、ポータブルの加湿器を使用するなど乾燥しないように心がけましょう。また、まばたきを多くすることでも乾燥を軽減できます電子機器を見ない時間を意識して作ることを意識し、習慣的に目を休ませることが大切だと考えられます。

「ドライアイ 対策」内部リンク

ドライアイの基礎知識

ドライアイは乾燥性角結膜炎と呼ばれる目の疾患です。涙の分泌量の低下や涙が目に留まりにくくなり、光に敏感になったり、熱感を感じるなど目に症状が現れます(参考9)。涙液膜が崩れやすかったり、細胞に傷ができてしまうことがあります。目の乾きやかすみ、目の疲れなどさまざまな目の不快感が症状として出現します(参考2)。軽症から重度まで、症状の出現や感じ方に違いがあります。

ドライアイについてより詳しく知りたい方は、こちらもごらんください。

「ドライアイとは | 症状や原因、治療方法や対策方法を詳しく解説」 はこちらから

ドライアイになる原因

主な原因はこの4つになります。

・高齢化による目の乾燥

・コンタクトレンズの汚れ

・エアコンによる風や湿度の低下による乾燥

・長時間による電子機器を一定時間集中して見る習慣

結果、どれも目の乾燥につながり、ドライアイの症状を強くするようです。

「ドライアイ 原因」内部リンク

ドライアイの検査方法

・目の乾きなどの自覚症状の有無

・涙液分泌量の測定(シルマー試験)

・涙液層破壊時間(BUT検査)

眼科での診断は症状を聞き、ドライアイに関してさまざまな検査を行っていきます。

シルマー検査は、濾紙を眼瞼外眼角にはさんで、5分間に濾紙の濡れた長さを測定するものです。BUT検査は、フルオレセインという染色作用のある点眼を使用し、ドライスポットを確認する検査です(参考5)。どれも痛みは伴わない検査のようです。

まとめ

ドライアイは目の乾きかすみだけでなく、涙の分泌量が低下したりがついたりする乾燥性角結膜炎といわれる目の疾患です。エアコンの風や、パソコンスマホテレビなどの使用により、目の乾燥がひどくなりドライアイの症状を強くしてしまいます。

症状が軽症であれば、市販の目薬に頼ることは選択として良いかもしれませんが、症状の程度は人により感じ方や症状の出現の仕方がさまざまであり、自己判断は危険な場合があります。また、市販薬は処方薬より防腐剤の濃度が高くかえって刺激になり症状を悪化させる原因になる可能性があります。もし、市販薬を使用しても症状が改善されない場合は、使用を中止し、すみやかに受診することをおすすめします。

眼科を受診すると、医師による診察に基づいたドライアイの根本治療が望めます。ドライアイだと思っていても、他の疾患が隠れていたりする可能性もあるので、一度受診することをおすすめします。

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参考文献

(参考1) 「ドライアイ」の原因・症状・予防法─ロート製薬

(参考2) ドライアイ╸目の病気

(参考3) ドライアイへの対応と治療

(参考4) ヒアルロン酸Na点眼液0.1%「センジュ」|くすりのしおり

(参考5) 医療用医薬品:ジクアホソルNa

(参考6) 医療用医薬品:レバミピド

(参考7) ドライアイ診療ガイドライン

(参考8) 辛いドライアイには市販の目薬が効かない場合も。正しい対処…
(参考9) 乾燥性角結膜炎╺ 17.眼疾患