アフターピル(緊急避妊薬)の副作用 | 副作用が出た場合の対処方法を解説

「避妊に失敗したからアフターピルを飲みたいけれど、副作用が心配」
「アフターピルは副作用が出る？」

アフターピルは性行為で避妊に失敗したときに服用する緊急避妊薬です。性行為が済んでからできるだけ早く服用することで高い避妊効果を発揮しますが、副作用が起こるリスクもあります。

この記事ではアフターピルの副作用や対処方法、服用時の注意点などについて詳しく解説します。
アフターピルの副作用に不安を感じる方は、ぜひご覧ください。

アフターピル(緊急避妊薬)の副作用一覧

アフターピルにはさまざまな副作用があります。主な副作用は以下のとおりです。

引用：あすか製薬株式会社「ノルレボ錠1.5mg」

アフターピルを服用するとホルモンバランスが大きく変化することで、子宮内膜が剥がれ落ち、消退出血が起こる可能性があります。
消退出血は自然におさまることが多く、痛みも少ないことがほとんどです。頭痛などの症状も見られることがあります。

アフターピル(緊急避妊薬)の副作用はいつまで続く？

アフターピルの副作用には個人差があります。多くの副作用は服用後、数時間でみられることが多いです。
副作用が続く期間は症状によりますが、24時間以内におさまることがほとんどです。

それ以上症状が続く場合は、副作用以外の原因があるため、医療機関へ相談しましょう。

アフターピル(緊急避妊薬)の副作用が出た場合の対処方法

アフターピルを服用してから副作用が出た場合は、症状に合わせて適切な対処方法をおこないましょう。

吐き気がひどい場合は吐き気止めを服用する

アフターピルを服用した後に、強い吐き気がある場合は、吐き気止めを服用するといいでしょう。
クリニックによっては、アフターピルを処方するタイミングで吐き気止めを処方してくれる場合もあります。
不安な方は医師に相談しましょう。

不正出血が続く場合は医療機関へ相談する

アフターピルを服用すると、ホルモンバランスの変化から不正出血が起こることがあります。
一時的に生理周期が乱れますが、将来の妊娠への影響はないため、心配し過ぎなくてもいいでしょう。

しかし、量が多い場合や、真っ赤な出血が何日も続く場合は、できるだけ早く医療機関へ相談してください。

眠気が強い場合は無理せず休息をとる

アフターピルを服用すると、眠気が強く出る方がいます。
アフターピルによる眠気は服用後、24時間以内に自然におさまるので、心配しなくてもいいでしょう。

日常生活に支障が出るほど強い眠気に襲われる場合は、無理せず休息をとるようにしましょう。

アフターピル(緊急避妊薬)服用時の注意点

• 服用後2時間以内に嘔吐した場合はもう1錠服用する
• 次回月経まで必ず避妊をする
• アフターピル服用3週間後に妊娠検査薬で確認する

まとめ

アフターピルは避妊に失敗した性行為から72時間以内に服用することで、効果が期待できる薬です。
アフターピルの副作用は不正出血や頭痛、眠気などがあります。
個人差がありますが、数時間〜数日でおさまることがほとんどです。症状に合わせて適切な対応をとりましょう。

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【参考文献】
厚生労働省HP　第二章 緊急避妊薬 (レボノルゲストレル単剤
厚生労働省　緊急避妊薬のスイッチOTC化に向けての要望
日本産科婦人科学会編　低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン （改訂版）2005.12
あすか製薬株式会社 ノルレボ錠1.5mg
産婦人科診療ガイドライン外来編 CQ404 緊急避妊法の実施法とその留意点は?
オンライン診療における緊急避妊薬の調剤の手順
厚生労働省　オンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤について薬局での対応について
日本産婦人科学会 緊急避妊法の適正使用に関する指針 （平成28年度改訂版）
厚生労働省HP「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づく薬局における対応について
厚生労働省HP　緊急避妊に係る取組について
東京都福祉局HP　緊急避妊について