痩せる"健康ホルモン"として注目のGLP-1

1年の継続で平均しておおよそ9kg前後の減量が認められています。5％以上の減量が認められた人は全体の6割以上、10％の減量が認められた人も全体の3割以上です。

リベルサス14mg錠を服用した場合、平均して半年でおよそ4kgの減量が認められます。体重の5%以上の減量ができた人の割合もおよそ40%にのぼります。

防風通聖散は、脂肪燃焼のほか、むくみ改善、便秘改善、血行促進などにも効果が期待できる漢方薬です。防風通聖散は体重や体脂肪、特に内臓脂肪の減少に寄与することが示されており、下記の論文によると、防風通聖散を24週間投与した結果、胴囲は平均して約17.3cm、内臓脂肪量が開始時から平均で93.2cm²（体積ではなく面積で測定されているようです）減少したと報告されています。

参考：エビデンスによる漢方の再構築： メタボリックシンドロームに対する防風通聖散の有効性の検討

ゼニカル（オルリスタット）は、脂肪分解酵素の働きを抑え、食事の中の油分約３０％を吸収せずに体外へ排出します。

オルリスタットの長期投与は、平均BMI35の欧米被験者において、低エネルギー食療法下で体重を8-10％減少させ、その効果は２年間維持されました。プラセボと比較して減量体重の再増加を有意に抑制し、2型糖尿病、血液脂質異常に有意な改善、高血圧にも改善傾向を示しました。

参考：海外におけるオルリスタットの最近の使用状況

ルセフィ（カナグリフロジン）は、SGLT2阻害薬の1つで、ブドウ糖の再吸収を抑制することで血糖値を下げる経口薬です。

カナグリフロジン 50、100、300 mg またはプラセボを 1 日 1 回投与し、3ヶ月の体重の変化率を確認した実験にて、糖尿病を持たない376人で、3か月間カナグリフロジンを毎日摂取しました。結果として、体重が-2.2%、-2.9%、-2.7%減少と、カナグリフロジンを摂取した人々は体重が有意に減少しました。

参考：カナグリフロジン：糖尿病を持たない過体重および肥満の被験者における効果

防已黄耆湯（ぼういおうぎとう）は体力中等度以下で、疲れやすく、汗のかきやすい傾向がある方の肥満（いわゆる水ぶとり）に効果的な医療用漢方です。 肥満に伴う関節の腫れや痛み、むくみ、多汗症、肥満症を改善します。

運動が困難な10人の患者に6ヵ月間防已黄耆湯を投与したところ、血清コレステロール値が約8.63%減少したとされています。さらに*内臓脂肪と皮下脂肪の比率も0.84から0.64と有意に減少しました。（内臓脂肪の初期値が100の場合、その比率の変化を絶対的な内臓脂肪の減少率として解釈すると、約23.8%の減少となる）

以上の結果から、運動が困難な人に対して防已黄耆湯は内臓脂肪の減少やコレステロール値の低下に効果があり、動脈硬化予防にも寄与する可能性があると示されました。

参考：内臓肥満型糖尿病患者に対する防已黄耆湯の効果