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2025.05.31

フィナステリドをやめたら | 続けた方が良い人や中止すべき人を解説

フィナステリドはAGA患者に改善効果が期待できる治療薬ですが、「やめたらどうなるのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。フィナステリドを中止すると悩まされていた副作用がなくなる反面、今までの治療効果が得られなくなる可能性も。

この記事では、フィナステリドの中止後の変化や、治療を続けるべき人、中止を検討した方が良い人について医学的観点から解説します。

フィナステリドをやめたらどうなる?

フィナステリドは継続して服用することで薄毛改善効果を発揮するAGA(男性型脱毛症)治療薬であり、治療を中止すると、一般的に、中止後3〜6ヶ月で、徐々に抜け毛が増加し始めます。(参考1)理由として、フィナステリドがブロックしていたDHT(ジヒドロテストステロン:AGAの主な原因物質)の生成が再び活発になるためです。(参考1)

AGAは、フィナステリドを一度中止することで再開することが多く、治療前の状態に戻ってしまう場合があります。そのため、途中で中止するとせっかく時間と費用をかけて治療をした成果がリセットされるのもデメリットです。一般的に改善効果が現れる半年以上を目安に治療に取り組みましょう。(参考1)

一方で、性機能障害などの副作用に悩まされていた方は、中止後、数週間から数ヶ月で副作用の改善・回復が期待できます。中止後に、精液の質が正常化したり、改善されたりする報告がその一例です。(参考1)

フィナステリドを続けたほうが良い人

次のような方は、フィナステリドの継続的な使用がおすすめです。

  • 薄毛の進行を効果的に抑制できており、副作用をほとんど感じていない
  • AGAの家族歴が強く、薄毛の進行スピードが早い方
  • ミノキシジルなどの外用薬と併用して好ましい結果を得ている方
  • 薄毛の症状や進行具合に不安が強く、見た目に自信を持ちたい方
  • 定期的に医師の診察を受け、安全に治療を継続できている

このように、副作用で日常生活に支障をきたすことなく効果を実感できている方は続けたほうが良いでしょう。

フィナステリドの中止を検討したほうが良い人

一方で、次のイメージに当てはまる方は、フィナステリドによる治療の見直しを検討しましょう。

  • 性欲減退や勃起不全など、フィナステリドの副作用が生活の質に支障をきたしている場合
  • 半年以上服用しても効果を実感できない場合(参考1)
  • 子作りを予定している男性(一般的には妊活の3ヶ月前からの中止が推奨)
  • 診療費や通院の交通費など、経済的な負担が大きすぎると感じる場合
  • 高齢になり自然に薄毛が進行している場合

こういったケースでは、フィナステリドを中止した後、やめてよかったと感じるかもしれません。ただし、フィナステリドの減薬・中止は自己判断で行わず、必ず医師と相談しましょう。

フィナステリドとはどんな薬?

フィナステリドとはどのような薄毛治療薬なのか、特徴を紹介します。

フィナステリドは、AGAの治療に用いられる内服薬で、薄毛改善が期待できる処方薬です。日本では「プロペシア」の商品名で知られ、現在は「フィナステリド」の成分が含まれているジェネリック医薬品も広く普及しています。(参考3)(参考4)

フィナステリドに期待できる効果

フィナステリドは5α-リダクターゼという酵素の働きを阻害し、DHTの生成を抑制します。(参考1)

こうしたメカニズムによって薄毛・脱毛の進行を防ぎ、発毛効果も期待できる薬です。臨床試験では、3年間継続使用した方のうち、約98%の患者にAGAの改善効果が認められています。(参考2)

フィナステリドの効果を実感するまでには3〜6ヶ月程度かかることが一般的です。(参考1)しっかりと効果を実感するには、少なくとも1年以上の継続的な使用が推奨されています。

フィナステリドの効果についてより詳しく知りたい方は、下記のページをご覧ください。

「フィナステリドの効果 | 正しい服用法や治療効果を高める方法を解説」はこちらから

フィナステリドの副作用

フィナステリドの主な副作用として、性欲減退、勃起不全、射精障害などの性機能障害があります。

また、肝機能障害のリスクもあるため、定期的な検査が必要です。その他、めまい、抑うつ症状などが現れることもあります。(参考1)

費用節約のために、AGA治療薬を海外から個人輸入する方もいますが、思わぬ副作用が出る恐れがあるため必ず医師に相談しましょう。

副作用についてより詳しく知りたい方は、次の記事をご参照ください。

「フィナステリドの副作用 | 服用時の注意事項や中止後の薄毛の変化を解説」はこちらから

フィナステリドの正しい使用方法

フィナステリドの基本的な服用方法は、1日1回、0.2〜1mgを水またはぬるま湯で飲むことです。(参考1)食事の影響をほとんど受けないため、忘れにくいタイミングの時間帯(朝の歯磨き後や就寝前など)に服用すると良いでしょう。(参考3)

より良い効果を引き出すためには、継続的に服用することはもちろん、睡眠・食事・ストレス管理といった生活習慣の改善を続けることも重要です。定期的な診察を受けるのに加えて、より効果を発揮させるためにミノキシジルなど他のAGA治療薬との併用も検討することがあります。(参考5)

フィナステリドは、女性や20歳未満の方は服用できません。特に妊娠中の女性は胎児の発育に影響が出る恐れがあるため、錠剤が割れた場合などは触れることも避けるべきです。(参考1)

まとめ

フィナステリドは継続して使用することで、効果を発揮・維持できる薬剤ですが、副作用など個人の状況に応じて継続するか、中止するかを慎重に検討する必要があります。効果と副作用のバランスを考えた上で、医師と相談しながら自分に合った選択をしましょう。

また、なかには「薄毛の症状が気になるけど、仕事が忙しくて通院する暇がない」「人目が気になってAGA治療に行けない」という方も多いのではないでしょうか。そのような方には、オンライン診療の使用も選択肢の一つです。

デジタルクリニックグループでは、オンラインで24時間365日AGAに関する治療相談が可能です。

オンライン診療をご希望の場合、下記からご予約をお願いします。

オンライン診療はこちらから

(参考1)添付文書「フィナステリド (フィナステリド錠0.2mg「クラシエ」 他)」
(参考2)男性型脱毛症(AGA)に対するフィナステリドの長期投与(3年間)試験成績―多施設共同オープン試験 (臨床皮膚科 60巻6号) _ 医書.jp

(参考3)添付文書「プロペシア (プロペシア錠0.2mg 他)」

(参考4)商品一覧 _ フィナステリド

(参考5)Sujay Khandpur, et al. Comparative Efficacy of Various Treatment Regimens for Androgenetic Alopecia in Men