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2025.05.26

首のニキビはなぜできる?原因や治し方、対策方法を詳しく解説

顔よりも目立ちにくいものの、意外と気になる首のニキビ。気づけばうなじや顎の下辺りにポツポツとニキビが増えていて、「なぜ急に?」と戸惑う方も少なくありません。

この記事では、首ニキビができる理由や治す方法、日常でできる対策方法まで詳しく解説します。さらに、ニキビに効く可能性のある漢方薬についても紹介しますので、つらい首周りのニキビにお悩みの方はぜひ参考にしてください。

首にニキビができる原因

ニキビは毛穴に皮脂が詰まり、菌が繁殖することで発生し、赤く腫れる、膿がたまるなどの症状が出たり、ニキビのあとが残ることがある皮膚の病気です(参考1)。

首元にニキビができやすい原因として、主に以下が挙げられます。

  • 衣類や髪の毛による刺激

マフラーやタートルネックなど、首まわりに密着する衣類は、摩擦や蒸れを引き起こしやすく、毛穴が詰まりやすくなります(参考1)。また、髪の毛が触れることで刺激や汚れが蓄積され、炎症を起こすこともあります(参考1)。

 

  • すすぎ残し

首筋は顔より凹凸が多く、泡がたまりやすい場所です。洗顔料やシャンプー・リンス、ボディソープのすすぎが不十分だと、その残りが皮脂と混ざって毛穴をふさぎ、刺激となって炎症を起こしやすくなります(参考1)。

  • ホルモンバランスの乱れ

首にニキビができやすくなる要因の一つが、ホルモンバランスの乱れです(参考1)。睡眠不足や昼夜逆転の生活、強いストレスが続くと体内のホルモンが崩れ、皮脂が必要以上に分泌されることがあります(参考1、2、3)。皮脂が増えると毛穴が詰まりやすくなるため、首まわりにもニキビが出やすくなるのです。

 

このように、首にできるニキビは外部からの刺激や、体内の環境の乱れなどが原因となって起こる場合があります。

一般的なニキビの原因を詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

「ニキビの原因 | 思春期ニキビと大人ニキビの違いや治し方を解説」の記事はこちらから

首のニキビの治し方

首にできるニキビの治し方は主に以下の通りです(参考1、2)。

  • 潔に保つ

首にできたニキビを治すためには、首まわりを清潔に保つことが重要です(参考1)。洗顔やシャンプーのあとで首すじに残りがちな泡や整髪料を、丁寧にすすぎ切りましょう(参考1)。また、汗をかいたときは、やわらかいタオルで軽く押さえるように拭き取ると、毛穴の詰まりや刺激を防げる可能性があります。

  • 首周りの刺激や蒸れを避ける

首のニキビを悪化させないためには、衣服や髪が首にこすれる刺激を減らすことも大切です(参考1)。タートルネックやマフラーで首まわりが蒸れやすい日は、帰宅したら早めに着替えましょう。長い髪は束ねたり、首に触れない位置でまとめたりして、毛穴への摩擦や圧迫をできるだけ減らすことも、ニキビ対策に効果が期待できます(参考1)。

  • 薬や皮膚科での処置

首元に出来たニキビに対して、以下のような治療が行われる場合があります(参考1)。

  1. 過酸化ベンゾイル

過酸化ベンゾイルは、ニキビの原因となるアクネ菌を減らす効果や、毛穴の詰まりを改善する効果が期待できる塗り薬です(参考1)。ただし、使いはじめに赤みや乾燥、かぶれが起こることがあるため、使用の際はよく注意する必要があります(参考1)。

  1. 面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)

面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)は、ニキビのもとになる毛穴のつまりを専門の器具でやさしく取り除く方法です(参考1)。

一般的なニキビの治療方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

「ニキビの治し方 | 薬を使った治し方やセルフケア方法を詳しく解説」の記事はこちらから

首のニキビの対策方法

首ニキビの対策方法は主に以下の通りです(参考1)。

  • ストレス解消を図る

強いストレスはホルモンの乱れを招き、皮脂が増えてニキビを悪化させやすくなります(参考1)。適度な運動や趣味の時間を作ることで、ストレスの解消が期待できます(参考1)。

  • 睡眠リズムを見直す

睡眠が不規則になると、皮脂分泌が増えやすくなり、ニキビができる可能性があります(参考1)。そのため、寝不足にならないよう意識し、できる限り規則正しい生活を心がけ、睡眠リズムを整えるようにするのがおすすめです(参考1)。

  • ニキビには触らない

首付近のニキビにはなるべく触れないようにしましょう(参考1)。かゆい時などについ手で触ってしまいがちですが、これが原因で手の雑菌がニキビに付着し、症状が悪化したり、治るのが遅くなったりすることがあります(参考1)。出来るだけニキビを発生させないためにも、潰したり掻いたりしないように注意しましょう(参考1)。

首のニキビは、日々のちょっとした工夫で対策ができる可能性があります。 しかし、繰り返す場合や広がってくる場合は、皮膚科で診てもらうことで改善の可能性があります。

ニキビの対策方法についてより詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。

「ニキビの対策方法 | 日々気を付けるべきことや治療方法を解説」の記事はこちらから

ニキビの基礎知識

ニキビは、医学的には「尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚の病気です(参考1)。毛穴の中に皮脂や古い角質がたまって詰まり、そこにアクネ菌(皮膚に常在する細菌)が増えることでニキビは生まれます(参考1)。

しこりのようになったり、ニキビ跡が残ったり、精神的なストレスの原因になることもあるため、気になる症状がある場合には早めの治療がすすめられます(参考1)。

ニキビ治療に使われる漢方薬

ニキビの治療には、以下の漢方薬が使われることがあります(参考4、5、6、7)。

  • 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

赤く腫れたニキビへの治療効果が期待できます(参考5)。副作用として、かゆみや赤みがあらわれることがあります(参考5)。

  • 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

活性酸素の発生を減らしたり、アレルギー反応を抑える働きが期待できます(参考6)。副作用としてかゆみや食欲不振などがみられることがあります(参考6)。

  • 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

顔まわりの赤いニキビやかゆみに効果が期待できる漢方薬です(参考7)。食欲不振や胃の不快感などの副作用があらわれる場合があります(参考7)。

漢方薬は「体質に合っているか」が重要なポイントとなるため、 医師や薬剤師に相談のうえで服用することが重要です。

漢方薬を用いたニキビ治療について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

「漢方薬でニキビ治療 | 効果・効能やその他の治療方法を詳しく解説」の記事はこちらから

まとめ

首のにきびは、髪や衣類の刺激、ホルモンバランスの乱れなどが原因で発生する場合があります。予防には、肌を清潔に保ったり、ストレスを減らしたり、規則正しい生活を送ることが重要です。また、過酸化ベンゾイルなどの治療薬や漢方薬を用いることで改善に役立つ可能性があります。

できるだけニキビ跡を残さないためにも、原因を理解し、適切な対策と治療を行うことが重要です。気になる症状があらわれたり、症状が繰り返す場合は皮膚科に相談しましょう。

首のニキビ治療を相談したい場合は?

首のニキビは顔ほど目立つわけではありませんが、「あごの下に大量のニキビが出来て、恥ずかしい思いをしている」「首の後ろがニキビだらけで早く治したいけど、中々消えない…」という方もいます。にきびを隠すために髪などで覆ったり、自分で潰すなど誤ったセルフケアを行うと悪化の可能性があるため、注意が必要です。

皮膚科に受診することで改善の可能性がありますが、忙しくて病院へ行けないという方もいらっしゃるかもしれません。そんな時には、オンライン診療を活用するのも一つの方法です。

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参考文献

(参考1)日本皮膚科学会

(参考2)ニキビ(痤瘡)と心理的ストレスとの関連性を科学的に証明 〜ストレスマーカーとしてのニキビ病巣部毛包内ノルメタネフリンの同定〜|プレスリリース

(参考3)尋常性痤瘡の標準治療とスキンケア 林伸和

(参考4)尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023

(参考5)医療用医薬品 : 十味敗毒湯 添付文書

(参考6)医療用医薬品 : 荊芥連翹湯 添付文書

(参考7)ツムラ漢方清上防風湯エキス顆粒