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2025.05.22

ユベラで痩せることはできる?期待できる美容効果や副作用を解説

ユベラは、ビタミンEを主成分としたお薬で、血のめぐりを良くしたり、体のサビ(酸化)を防いだりする働きが期待できます

しかし、「ユベラって痩せるって聞いたけど、本当?」「一日の摂取量ってどのくらい?」等、効果や服用方法について疑問をお持ちの方もいるかと思います。

この記事では、ユベラにダイエット効果があるのかや、期待できる美容・健康への効果、副作用や服用の方法、服用時の注意点について、わかりやすくご紹介します。

ユベラには痩せる効果がある?

ユベラには、脂肪を直接燃やして痩せるような効果はありません

しかし、血のめぐりを良くしたり、体の中のサビ(酸化)を防いだりする働きがあるため、代謝をサポートしてくれる可能性があります。その結果として、体の調子が整ったり、肌の調子が良くなったりすることがあり、美容や健康を気にする方にとってはうれしい働きが期待されます(参考1)。

ユベラに期待できる美容効果

ユベラの作用と、それにより期待できる美容効果は以下の通りです(参考1)。

  • 流の改善

ユベラは血行を良くする働きが期待できます。特に、手足の先など細い血管までしっかり血液を届けるサポートをしてくれるため、冷えやしびれの改善が期待できます(参考2)。

  • 血管を強くする

ユベラには、血管の内側の細胞や、血管を支える筋肉の細胞を守る働きが期待できます。この働きによって、血管が傷つきにくくなり、もろくなるのを防ぐことが期待できます。

さらに、細胞の中にある「膜」も保護することで、血管から余分な水分や成分が漏れ出しにくくなり、むくみや炎症をおさえる効果が期待されています(参考3)。

  • 抗酸化作用

人体はストレスや老化によって細胞が酸化し、傷つくことがあります。ユベラには、この「酸化」から体を守る抗酸化作用があり、老化をゆるやかにしたり、肌の健康を守ったりする働きが期待できます(参考1)。

  • ホルモンバランスの調整

ユベラは、体の中のホルモンの働きにも関わっていて、ホルモンバランスの乱れを整える作用が期待できます(参考1)。ホルモンバランスが整うことで、体の機能が安定する効果が期待されます。とくに女性の体はホルモンの影響を受けやすいため、更年期の症状が気になる方にもおすすめされることがあります。

ユベラの基礎知識

ユベラは主に以下の目的で用いられます(参考1)。

  • ビタミンEが足りないときのサポート

ビタミンEが不足すると、赤ちゃんや病気のある方(肝疾患、膵疾患など)で、目や肺のトラブルや筋肉の萎縮、神経の異常などが起こることがあります。

ユベラを飲むことで、こうしたビタミンE不足による体の不調を防いだり改善できる可能性があります(参考4)。

  • 血の巡りを良くする

ユベラは、手足の冷え、しびれ、ふるえ、血栓によるトラブルなど、血流が悪くなることで起きる症状の改善が期待できるお薬としても使われています。

動脈硬化症や糖尿病性網膜症などの改善に効果が期待できますが、特に、歩くと足が痛くなる「間歇性跛行(かんけつせいはこう)」という症状には、効果が期待できることが医学的に認められています。

  • 老化や病気の原因となる「サビ」を防ぐ

体の中の脂肪が酸化すると、細胞にダメージを与える「過酸化脂質」という物質が増えてしまいます。ユベラはこの酸化を防ぐことで、細胞の健康を守り、老化や病気の予防ができる可能性があります。

ただし、ビタミンEが不足していない人が長く飲み続けても、あまり意味がない場合もあります。自己判断で続けるのではなく、医師に相談しながら使うことが大切です(参考1)。

ユベラの成分

ユベラの主な成分は、「トコフェロール酢酸エステル」というビタミンEの仲間です。

ビタミンEはとても大切な栄養素ですが、空気に触れると酸化(サビつくような状態)しやすいという弱点があります。そこで、酢酸エステルという成分を加えることで、ビタミンEが酸化しにくくなり、効果が長持ちしやすいよう工夫されています

ユベラの副作用

ユベラには以下の副作用がみられるため注意が必要です(参考1)。

  • 便秘、胃部不快感(0.1%~5%未満)
  • 下痢、発疹(0.1%未満)

これらの症状が現れた場合は、お薬の使用を中止したり、医師が治療方法を調整することがあります。

ユベラを服用する際の注意点

大人の場合、1回に50~100mgを、1日2~3回に分けて飲むのが一般的です(参考1)。ただし、体の状態や年齢によって、飲む量や回数は変わることがありますので、医師の指示をよく守りましょう。

また、以下の方は服用に注意が必要なため、必ず医師にご相談ください(参考1)。

  • 授乳中の方

母乳を通じて赤ちゃんに影響を与える可能性があるため、必ず医師に相談してください。

  • 子ども

子どもへの使用は、まだ安全性がはっきりしていないため、飲ませる前に医師の判断が必要です。

ユベラと併用が禁忌な薬

現在のところ、ユベラと一緒に使ってはいけないとされている薬や、特別に注意が必要な病気はありません(参考1)。そのため、他のお薬と一緒に使っても、基本的には問題ないとされています。

ただし、サプリメントや他の薬を新しく飲み始めるときや、病気の治療で複数の薬を使っているときは、思わぬ影響を避けるためにも、医師や薬剤師に相談しておくと安全です。

まとめ

ユベラは、直接的に痩せる効果があるわけではありませんが、血行改善や抗酸化作用を通じて、美容や健康に良い影響を与える可能性があります

ただし、服用には注意が必要な場合もあります。特に、授乳中の方や子どもへの使用については、必ず医師に相談してから使うようにしましょう。

自分に合ったユベラの服用方法を相談したい場合は?

ユベラはビタミンEを主成分として、血行促進や抗酸化作用などの効果が期待される医薬品です。

しかし、

「ユベラを長期服用する場合、正しく継続できるか不安…」

「自分の健康状態に合った使い方を知りたい…」

このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

服用方法や注意点についてはしっかりと医師に相談することをおすすめします。

また、忙しくて病院に行けないという方も、オンライン診療で専門家に相談することができます。

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参考文献

(参考1)医療用医薬品 :ユベラ錠 添付文書

(参考2)Kamimura M., Am.J.Clin.Nutr., 27, 1110-1116, (1974)

(参考3)Tappel A.L., Fed.Proc., 32 (8), 1870-1874, (1973)

(参考4)医薬品インタビューフォーム ユベラ錠50mg