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お尻のニキビはなぜできる?原因や治し方、ニキビ以外の可能性を解説

2025.05.21

お尻のニキビはなぜできる?原因や治し方、ニキビ以外の可能性を解説

お尻にぽつんとできる赤いブツブツ。痛かったりかゆみがあったりして、気になっている方も多いのではないでしょうか。また、見た目はニキビのようでも、実は別の原因があることもあります。ここでは、お尻にできるニキビの原因や治し方、予防法、そしてお尻ニキビに似ている別の病気についてもわかりやすく解説します。

お尻にニキビができる原因

お尻にニキビが出来る原因は主に以下が考えられます(参考1、2)。

  • 摩擦や圧迫による刺激

お尻は下着や衣類、椅子との接触が多く、摩擦や圧迫によって皮膚が刺激されやすい部位です。こうした刺激によって毛穴が詰まり、炎症を起こしてニキビが出来ることがあります(参考1、2)。

  • 蒸れや細菌の繁殖

お尻は通気性が悪く汗や湿気によって蒸れやすい場所です。蒸れると細菌が増えやすくなり、毛穴に詰まった皮脂や古い角質と合わさって炎症やかぶれを引き起こすことがあります。そのため、蒸れやすい服装には注意が必要です。

  • 生活リズムの乱れ

不規則な生活や睡眠不足もお尻ニキビの原因になります(参考1、2)。これらの影響でホルモンバランスが乱れ、皮脂が増えたり肌の生まれ変わり(ターンオーバー)がうまくいかなくなって毛穴が詰まりやすくなります。また、ストレスもホルモンバランスを崩すため、心と体のバランスを整えることが大切です(参考3)。

  • 食事の影響

卵黄やレバーに多く含まれるアラキドン酸やイコサトリエン酸などの脂肪酸を摂り過ぎると、体内で炎症が強くなり。肌のバリア機能が乱れやすくなります(参考4)。その結果、ニキビや肌トラブルが悪化する可能性があります。

これらの原因を理解し、生活習慣や服装、食事に気をつけることでお尻のニキビを防げる可能性があります。また、一般的なニキビの原因について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

「ニキビの原因 | 思春期ニキビと大人ニキビの違いや治し方を解説」の記事はこちらから

お尻のニキビの治し方

お尻は摩擦や蒸れなどの刺激を受けやすく、ニキビが悪化しやすい部位です(参考2)。進行するとニキビ跡が残ることもあるため、早めの対処が重要です(参考2)。主な治療法としては以下のような方法があります。

  • 生活リズムの改善

夜ふかしや不規則な食事時間が続くと、ホルモンのバランスが崩れて皮脂分泌や肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が乱れる場合があります(参考2)。そのため、できるだけ同じ時間に寝起きしたり、睡眠時間を十分にとるのがおすすめです(参考2)。

  • お薬での治療

ニキビの初期症状である毛穴詰まりに効果が期待できる過酸化ベンゾイルというお薬が用いられる場合があります(参考2)。ただし、乾燥や皮膚の赤みなどの副作用があらわれる可能性があるため注意が必要です(参考2)。

また、ニキビの原因となる細菌を減らすために抗菌薬が使われる場合があります(参考2)。これにより炎症が落ち着くことが期待されますが、長期間の使用は薬が効きにくくなることがあるため、医師の指示通りに使用することが重要です(参考2)。なお、まれに吐き気や食欲の低下などの副作用が出ることもあるため、注意が必要です(参考5、6)。

 

一般的なニキビの治療法について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

「ニキビの治し方 | 薬を使った治し方やセルフケア方法を詳しく解説」の記事はこちらから

お尻のニキビ跡の治し方

お尻は座ったときの圧や、下着などのこすれによって、ニキビができたり、悪化しやすい場所です。ニキビが治っても、黒ずみや皮膚が盛り上がったニキビ跡が残ることがあります(参考2)。

その場合、薬を使って古い角質(肌の古い細胞)を剥がして新しい肌に生まれ変わりやすくする「ケミカルピーリング」という方法を用いたり、肌のデコボコをなめらかにする「レーザー療法」などが用いられることがあります(参考2)。

気になるニキビ跡は、早めにお医者さんに相談しましょう。自己流でケアすると悪化することもあるので、専門の治療を受けるのがおすすめです(参考2)。

お尻のニキビを予防する方法

お尻に出来るニキビを予防する方法として、主に以下が挙げられます(参考2)。

  • スキンケアを丁寧に行う

ニキビを予防するためには肌を清潔に保つことが重要です。石けんはよく泡立て、撫でるようにやさしく洗いましょう。洗顔は1日2回行うのがおすすめです(参考1)。

また、石けんやシャンプーなどの洗い残しは、毛穴を塞いだり肌を刺激してニキビの原因になる場合があります(参考1)。すすぎ残しがないよう、丁寧に流してください。

  • お尻への刺激を減らす

お尻は下着や椅子とこすれやすく、汗がこもりやすい場所です。刺激と蒸れが続くと毛穴に炎症が起きやすくなるため、綿素材のゆったりした下着に替えたり、長時間タイトな服を着続けないようにすることで、刺激を減らす効果が期待できます(参考2)。

また、ニキビは潰すと悪化する可能性があります(参考2)。おしりニキビが気になるからと言って、掻いたり潰さないようにしましょう(参考2)。

「ニキビ 対策」内部リンク

ニキビの基礎知識

ニキビは、詰まった毛穴に炎症が起きてできる皮膚の病気です(参考1、2)。ひどくなると赤みが強くなったり、あとが残ってしまうこともあります(参考2)。特に中学生や高校生などの思春期には、ニキビが続くことで気持ちが落ち込んでしまうこともあるため、早めに治療を始めて、継続的にケアしていくことが大切です(参考2)。

お尻ニキビに似ている症状

お尻にできたブツブツや炎症は、見た目がニキビに似ていても、まったく別の病気である場合があります。以下に代表的な症状を挙げます(参考7、8)。

  • 毛嚢炎(もうのうえん)

毛穴に細菌が入り込み、炎症を起こす病気です。赤くポツッとしたできものができ、時に痛みやかゆみを感じることがあります。黄色ブドウ球菌や緑膿菌などが原因となって起こります。

  • 毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)

毛穴に角質が詰まり、ざらついた小さなブツブツができる状態です。乾燥や遺伝が原因となって起こります。

まとめ

お尻にできるニキビは、摩擦や蒸れ、生活習慣の乱れなど、身近な原因から起こります。悪化するとニキビ跡が残ることもあるため、できるだけ早めのケアが大切です。また、似た症状でも別の病気である可能性があるため、自己判断せず、違和感があれば皮膚科に相談しましょう。正しい知識と習慣を身につけて、健やかな肌を目指しましょう

お尻のニキビで悩んでいる方へ

お尻のニキビは、摩擦や蒸れ、生活習慣などさまざまな原因でできることがあります。また、一見ニキビに見えるできものでも、違う病気の可能性もあります。気になる症状がある場合は、ひとりで悩まず医師に相談することが大切です。

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参考文献

(参考1)尋常性・酒皶治療ガイドライン 2023

(参考2)日本皮膚科学会

(参考3)ニキビ(痤瘡)と心理的ストレスとの関連性を科学的に証明 〜ストレスマーカーとしてのニキビ病巣部毛包内ノルメタネフリンの同定〜|プレスリリース

(参考4)食生活が肌に与える影響

(参考5)医療用医薬品:ミノマイシン 添付文書情報

(参考6)医療用医薬品:ビブラマイシン 添付文書情報

(参考7)緑膿菌性毛包炎の4例 荒木 祥子 猿喰 浩子 井上千津子

(参考8)埼玉県皮膚科医会