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ドライアイがひどくなると | 検査方法や治療方法を詳しく解説

2025.05.21

ドライアイがひどくなると | 検査方法や治療方法を詳しく解説

ドライアイは、日常生活や仕事にも大きな支障をきたすことがあり、症状が悪化すると、目の表面に傷がつくなどの恐れもあります。

この記事では、ドライアイが悪化したときに起こりうる症状や、正確な診断のための検査方法、効果が期待できるドライアイの治し方について詳しく解説します。

ドライアイがひどくなると起こりうること

涙は涙腺で作られ、まばたきによって目の表面に広がり、目を守っています。

しかし、ドライアイで目が乾いた状態が続くと、目の表面に傷がつきやすくなり、「ゴロゴロする」「しみるように痛い」「かすんで見える」といった不快な症状が強く出てくることがあります(参考1)。

この状態がさらに進行すると、小さな傷が角膜にできて、まぶしさを感じやすくなったり、視力が落ちたように感じたりすることもあります(参考1)。

ドライアイをそのままにしておくと、症状が慢性化し、日常生活にも支障が出ることがあります。目を開けているだけでもつらく感じるほどになることもあるため、早めの対策が大切です(参考1)。

ドライアイの検査方法

ドライアイが疑われるとき、目の状態を詳しく調べるために、いくつかの検査が行われます(参考2)。

  • シルマー試験

涙の量を調べる検査です。専用の紙を下まぶたに軽くはさんで、5分間でどれくらい濡れるかを確認します(参考2)。

  • BUT検査

涙が目の表面にどれだけ長くとどまっていられるかを調べます。目を開けたまままばたきをせずに、涙の層が乱れるまでの時間を測定します。5秒以下なら、ドライアイの可能性があるとされます。

  • 顕微鏡検査(染色検査)

目の表面に細かい傷がないかを調べる検査です。染色液を目に点眼し、顕微鏡で観察します。傷がある部分は色がつくため、ダメージの有無や広がりがわかります。

ドライアイの治療方法

ドライアイの治療では、症状の程度や原因に応じて、以下のような方法が用いられます(参考3)。

  • 点眼薬による治療

人工涙液やヒアルロン酸を含む目薬は、目の表面をうるおし、乾燥による不快感や傷つきをやわらげる効果が期待できます(参考3)。症状が強い場合は、血清点眼が処方されることもあります。

  • 涙点プラグの使用

点眼薬だけでは改善しにくいときには、涙が排出される「涙点」をふさぐ小さな栓(涙点プラグ)が使われることがあります(参考3)。涙が目にとどまりやすくなり、うるおいを保ちやすくなると考えられています。

ドライアイの基礎知識

目の表面は涙によって守られています。涙は目をうるおすだけでなく、ホコリや細菌などの外からの刺激を防ぐ「バリア」の役割も持っています(参考3)。

しかし、このバリアが弱くなると、目を守れなくなり、炎症や痛みが起きやすくなります(参考3)。

つまり、ドライアイは目の「守る力」が落ちた状態とも言えます。

ドライアイについて詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

「ドライアイとは | 症状や原因、治療方法や対策方法を詳しく解説」の記事はこちら

ドライアイの症状リスト

ドライアイになると、次のような不快な症状が現れることがあります(参考4)。

  • 目の乾き
  • ゴロゴロする感じ
  • 目の疲れやすさ
  • 目の充血

症状は軽度でも日常生活に支障をきたすことがあります(参考1)。気になる症状が続く場合は、早めに眼科を受診しましょう。

ドライアイの症状について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

「ドライアイの症状 | セルフチェック方法や今より悪化させることを解説」はこちらから

ドライアイがひどくなる要因

ドライアイは、日常生活の中のさまざまな要因によって症状が悪化することがあります。以下に、悪化の原因として知られる代表的なものをまとめました(参考3、4、5)。

  • 乾燥した環境

エアコンや暖房が効いている室内は空気が乾燥しやすく、目の表面の涙が蒸発しやすくなります。また、冬は空気の湿度が下がるため、ドライアイの症状が悪化しやすいです。

  • スマートフォンやパソコンの長時間使用

画面に集中しているとまばたきの回数が減りやすくなります。まばたきは涙を目の表面に広げる大切な動きなので、まばたきが減ると涙が行き渡らず、目が乾燥しやすくなります。特に仕事やゲーム、動画視聴を長時間行う人は注意が必要です。

ドライアイの原因について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

「ドライアイになる原因 | 症状や治療方法を詳しく解説」の記事はこちらから

ドライアイの対策方法

ドライアイの対策方法として、主に以下が挙げられます。以下のような工夫を取り入れてみると、症状が改善する可能性があります(参考3、4)。

  • 空気の乾燥を防ぐ

部屋の空気が乾燥していると、目の表面の涙が蒸発しやすくなります。エアコンや暖房を使うときは、加湿器を使ったり、濡れタオルを干したりして湿度を保つようにしましょう。

  • ばたきを意識する

まばたきには涙を目の表面全体に広げる役割があるため、画面を見ているときも、しっかりとまばたきを増やすよう意識しましょう。目の乾燥を防ぎ、ドライアイの対策に効果が期待できます。

「ドライアイ 対策」内部リンク

まとめ

ドライアイは目の乾燥が原因で不快な症状を招いたり、目に傷が出来る恐れがあります。気になる症状があるときは受診をして、早めに対処することが重要です。また、日常生活でも対策を心がけることが、改善につながる可能性があります。

ドライアイがひどくなるとどうすればいいのか?

ドライアイがひどくなると、目の乾燥感やゴロゴロ感が強くなり、痛みが出てきます。そのため、早めに対処することが大切です。

もし、忙しくて病院に行けない、あるいはすぐに治療を受けたいという方は、オンライン診療で相談するのも一つの方法です。

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参考文献

参考1)日本公益財団法人 日本眼科学会

参考2)ドライアイ研究会

参考3)ドライアイ診療ガイドライン ドライアイ研究会診療ガイドライン作成委員会

参考4)公益社団法人 日本眼科医会 ドライアイに悩む方へ -生活の注意と治療の目安-