fbpx
ニキビの対策方法 | 日々気を付けるべきことや治療方法を解説

2025.05.21

ニキビの対策方法 | 日々気を付けるべきことや治療方法を解説

ニキビは多くの人が経験する皮膚の悩みの一つで、放置すると炎症が悪化したり、体に跡が残る原因になります。そのため、適切な対策を早めに行うことが重要です。この記事では、効果が期待できるニキビ対策の方法や、治療法について解説します。

ニキビの対策に大事なこと

ニキビ対策で重要なのは、適切なセルフケアと受診をすることです。

皮膚からは「皮脂」というものが出ています。皮脂は皮膚を守る役割を担っているのですが、たくさん出すぎると毛穴がふさがってしまうことがあります(参考1)。毛穴がふさがると、その中で菌が増えてしまい、ニキビが出来ることがあります(参考1)。ニキビは放っておくと、赤みや腫れが強くなり、跡が残ることがあります(参考1)。早めに受診すれば悪化やニキビ跡を防げる可能性があるため、気になる場合は一度受診をするのがおすすめです(参考1)。

また、日常生活におけるセルフケアも重要です。誤ったスキンケアを行ってしまうとかえって悪化することがあるため、正しい情報をもとにケアを行うことが重要です(参考1)。

ニキビの対策方法

ニキビの予防や対策として効果が期待できる方法を、以下にご紹介します(参考1)。

  • 洗顔は1日2回

ニキビ予防のためには、丁寧に洗顔を行うことが大切です(参考1)。よく泡立てた洗顔料をそっと転がすように当て、指先でこすらずに汚れを落としてください(参考1、2)。ニキビの原因である毛穴詰まりの解消に効果が期待できます。なお、洗顔の回数が多過ぎると予防効果が落ちやすいため、洗顔の回数は1日2回がおすすめです(参考2)。

  • 皮膚を刺激しないような髪型や服装にする

前髪や衣服が皮膚にかかると、こすれることで毛穴を刺激し、ニキビにつながる可能性があります(参考1)。また、髪や衣服が皮膚を覆うと通気性が下がり、汗や皮脂がたまって毛穴が詰まりやすくなる可能性があります(参考1)。

そのため、自宅では髪の毛が顔にかからないように束ねたり、ヘアバンドやカチューシャを使って前髪を上げたり、マフラーやストールは清潔に保ち肌に密着し過ぎないよう工夫することによって、ニキビ対策の効果が期待できます(参考1)。

  • 規則正しい生活習慣

ニキビの原因のひとつである皮脂の分泌は、ホルモンによってコントロールされています(参考1)。

しかし、ホルモンには朝と夜で分泌のリズムがあるため、夜更かしや昼夜逆転の生活をしていると、ホルモンのバランスがくずれてしまい、ニキビが悪化することがあります(参考1)。ニキビを予防するためにも、できるだけ毎日同じ時間に寝て、しっかり睡眠をとるなど、規則正しい生活を心がけることが大切です(参考1)。

  • ストレスを溜めこまない

ストレスが強いとにきびの毛穴にストレス物質が増え、にきび悪化につながる可能性があると考えられています(参考3)。そのため、リラックスできる時間を作ったり、趣味や運動を通じてストレス解消を図ることで、ニキビ対策の効果が期待できます。

  • ビタミンの摂取

ニキビ治療ではビタミン薬が補助的に使われることがあります(参考4)。用いられるビタミンには、毛穴のつまりを防ぐ働きが期待できる「ビタミンA」、皮脂の分泌を抑える効果が期待できる「ビタミンB2」や「ビタミンB6」、抗炎症効果が期待できる「ビタミンE」などがあります(参考4)。

また、ニキビの赤みやニキビ跡を薄くするために「ビタミンC」を含む塗り薬が使われることがあります(参考4、5)。

ニキビの治療方法

ニキビを治す方法は主に以下が推奨されています(参考1)。

  • にきびを潰したり、触らないようにする

にきびの治療におけるポイントは、できるだけ触らず、つぶさずに過ごすことです(参考1)。ついつい自分でニキビを潰してしまいがちですが、ニキビの炎症は毛穴の奥に残った皮脂が原因で続くため、表面だけを押し出しても根本的な改善にはつながりにくいと考えられます(参考1)。

また、指先の細菌が傷口から入り込むと、赤みや腫れが強くなり、跡が残るリスクも高まります。そのため、ニキビを潰したり掻いたりしないようにすることが重要です。

  • 薬による治療

ニキビの治療には、いくつかの薬が使われる場合があります。主に使われることのある薬を以下に挙げます。

  1. アダパレン

顔のニキビ治療に用いられ、肌の古い角質や詰まりを取り除き、毛穴をきれいにすることでニキビのもとを防ぐ効果が期待できます(参考1、4、6)。ただし、妊娠中及び妊娠の可能性がある方は服用ができません(参考6)。また、皮膚の赤みや痒みといった副作用があらわれる可能性がある点には注意が必要です(参考6)。

  1. 過酸化ベンゾイル

ニキビの原因となる菌を減らし、炎症をやわらげる効果が期待できます。毛穴のつまりを改善し、赤く腫れたニキビにも効果が期待できます(参考1、4)。皮膚の赤みや乾燥といった副作用があらわれる可能性があります(参考7)。 

ニキビの治し方を詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

「ニキビの治し方 | 薬を使った治し方やセルフケア方法を詳しく解説」の記事はこちらから

ニキビの基礎知識

ニキビは、思春期によくできる肌のトラブルです(参考1)。小学校の高学年くらいから顔に出始めて、中学生から高校生にかけて最も多くみられる傾向にあります(参考1)。また、思春期が終わってもニキビが続くことがあり、そうしたニキビは「大人ニキビ(思春期後痤瘡)」と呼ばれています(参考1)。

ニキビの原因

ニキビは皮脂が多く分泌されて毛穴がふさがることで出来始めます(参考1)。皮脂が増えるきっかけには、睡眠不足やストレス、月経前のホルモン変動などがあります。

ニキビの原因について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

「ニキビの原因 | 思春期ニキビと大人ニキビの違いや治し方を解説」の記事はこちらから

まとめ

日々のスキンケアや生活習慣の見直し、ストレス管理を心がけることがニキビ予防・対策のカギです。また、ニキビ治療を行うことで、更なる改善が期待できます。ニキビに悩んでいる方は、早めに対策を取り、専門の医師に相談することが大切です。

ニキビの悩みを相談したい場合は?

ニキビについて相談したい場合は、皮膚科での受診が基本です。皮膚科では、専門医がニキビの状態を評価し治療法を提案してくれます。

しかし、

「仕事が忙しくて病院に行けない…」

「すぐに相談がしたい…」

などの悩みを抱えている人もいると思います。このような場合は、オンライン診療で医師に相談してみるのも選択肢です。

デジタルクリニックグループでは、オンラインで24時間365日診療が可能となっています。オンライン診療をご希望の場合、下記からご予約ください。

オンライン診療はこちらから

参考文献

(参考1)日本皮膚科学会

(参考2)ニキビの発症メカニズム,治療,予防 林伸和

(参考3)An increase in normetanephrine in hair follicles of acne lesions through the sympatho-adrenal medullary system in acne patients with anxiety

Koji Mizuno et al. J Dermatol. 2021 Aug.

(参考4)尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023

(参考5)Sodium ascorbyl phosphate shows in vitro and in vivo efficacy in the prevention and treatment of acne vulgaris

J Klock et al. Int J Cosmet Sci. 2005 Jun.

(参考6)医療用医薬品:アダパレン 添付文書

(参考7)医療用医薬品:べピオ(べピオゲル2.5%他) 添付文書