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ニキビが急に増えた | 原因や治療方法、対策方法を詳しく解説

2025.05.20

ニキビが急に増えた | 原因や治療方法、対策方法を詳しく解説

ニキビが急にひどくなったけど、なぜなのかわからない」と悩んだことはありませんか?

ニキビが突然増える原因としては、生活習慣やホルモンバランス、肌の乾燥、ストレスなど、さまざまな要因が関わっている可能性があります。この記事では、ニキビが突然増えた場合の理由と、それに対する適切な治療方法、さらに日常で実践できる対策について詳しく解説いたします。

ニキビが急に増える原因

ニキビは、皮脂(皮膚の油)が毛穴をふさぎ、その中で「アクネ菌」という菌が増えて炎症が起きることでできます(参考1)。特に皮脂の分泌が過剰になると、ニキビができやすくなると考えられています(参考1)。

急にニキビが増える理由は主に以下のようなものがあります(参考1)。

  • 睡眠不足や生活リズムの乱れ

毎日決まった時間に寝たり起きたりすると、ホルモンのバランスが整い、皮脂の分泌も適度にコントロールされやすくなります(参考1、2)。

しかし、夜更かしや昼夜逆転の生活が続くと、ホルモンのバランスが崩れて皮脂が過剰に出ることがあり、その結果ニキビができやすくなります(参考1)。

  • 肌の乾燥

ニキビの発生には、肌の乾燥が関係している場合があります(参考3)。肌が乾燥すると、体が「乾燥を補おう」として皮脂の分泌を増加させ、毛穴が詰まりやすくなります。その結果、ニキビが出来やすくなる場合があります(参考3)。

また、思春期の後に出来る「大人ニキビ」の原因には乾燥が関わっている可能性があるため注意が必要です(参考3)。

  • ストレス

仕事や人間関係の悩み、勉強のプレッシャーなど、心に負担がかかると、体のホルモンバランスが乱れやすくなります。その影響で皮脂が増えたり、体の免疫力が下がってニキビの炎症が悪化したりすることがあります(参考1、4)。

  • 生理前のホルモン変化

女性の体は生理周期によってホルモンの量が変わります。特に生理の前は皮脂が増えやすく、ニキビができやすい時期です(参考1)。毎月決まった時期にニキビが増える場合は、このホルモン変化が関係している可能性があります。

一般的なニキビの原因について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

「ニキビの原因 | 思春期ニキビと大人ニキビの違いや治し方を解説」の記事はこちらから

急に増えたニキビの治し方

急にニキビが増えた場合の治療法として、推奨されているのは主に以下の通りです(参考1)。

  • スキンケアの見直し

ニキビが急に増えたときは、まず洗顔や保湿などの基本のスキンケアを見直しましょう(参考1)。洗いすぎや強い刺激は逆効果になる場合があります。

洗顔は朝と夜の1日2回、たっぷりの泡でやさしく洗い、皮脂や汚れを丁寧に落とすのがおすすめです(参考1)。また、洗顔後は化粧水と保湿剤でしっかり保湿しましょう。

  • 生活習慣の改善

睡眠不足や偏ったストレスはニキビを悪化させる大きな要因です(参考1)。睡眠は毎日しっかりととり、ストレスをためないようにリラックスできる環境作りをすることが重要です(参考1)。

こうした習慣がニキビの悪化を防ぎ、治りやすい肌環境作りにつながる可能性があります。

  • 薬による治療

セルフケアだけで治らない場合、ニキビに効果が期待できる薬が用いられる場合があります。以下に代表的な薬剤を紹介します。

【アダパレン】

毛穴の詰まりの改善が期待できる薬として、アダパレンが挙げられます(参考1)。ただし、乾燥や皮膚のカサつき、赤み、ヒリヒリ感、かゆみなどの副作用が現れる場合があるため、注意が必要です(参考2)。妊娠中または妊娠を予定している方には使用できません(参考1)。

【過酸化ベンゾイル】

過酸化ベンゾイルは毛穴の詰まりの解消と、ニキビの原因菌であるアクネ菌への抗菌作用が期待できます(参考1)。なお、塗った部位の赤みや乾燥、かぶれといった副作用が起こる場合があるため注意が必要です(参考1)。

  • 専門的な処置を受ける

ご自身でニキビを潰すのは絶対に避けましょう(参考1)。ニキビ跡や炎症が悪化するおそれがあります。

皮膚科では「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」という治療を行っており、専用の器具で毛穴に詰まった皮脂や角質を取り除くことでニキビの改善が期待できます(参考1)。

ニキビの治療に用いられる薬について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

「ニキビ治療の薬 | 塗り薬と飲み薬の効果やその他の治し方を解説」はこちらから

急に増えたニキビの対策方法

急にニキビが増えた場合、日常で行うことができる悪化対策や予防法は主に以下の通りです(参考1)。

  • ニキビは潰したり触れたりしない

ニキビは毛穴の中に皮脂が詰まって炎症が起きている状態です。潰して膿を出そうとしても皮脂は残りやすく、かえって炎症を長引かせたり、跡を残したりするため、注意が必要です(参考1)。頬杖をつく・かゆいからといって掻く・無意識に触るといった行為も刺激になるため避けましょう(参考1)。

  • 髪型による刺激を減らす

前髪や髪の毛先が肌に当たり続けると摩擦が起こり、ニキビが悪化しやすくなります(参考1)。そのため、髪を清潔に保ったり、髪を後ろでまとめたりヘアバンドで固定したりするのがおすすめです(参考1)。

  • ニキビを刺激しないような化粧の工夫

ニキビがある場合でも、必ずしも化粧を控える必要はありません。ただし、ニキビを隠そうとしてファンデーションやコンシーラーを厚く重ね塗りするのは避けたほうがよいでしょう(参考1)。重ねすぎることで毛穴が詰まりやすくなり、摩擦による刺激も加わって、かえって悪化するおそれがあります。

「ニキビ 対策」内部リンク

ニキビの症状

ニキビは、毛穴に皮脂(肌のあぶら)がつまってでき始めます(参考1)。この段階を「白ニキビ」や「黒ニキビ」と呼びます(参考1)。

  • 白ニキビ:毛穴が閉じていて、中に皮脂がたまって白く見えるもの
  • 黒ニキビ:毛穴が開いていて、皮脂が空気に触れて黒くなったもの

これが悪化すると、赤く腫れた「赤ニキビ」になり、さらに炎症が強くなると「膿(うみ)」がたまって「膿ニキビ」になります(参考1、5)。

もっと悪くなると、肌の奥に膿がたまってコブのようになったり、しこりのように硬くなることもあります(参考1、5)。このようにひどくなると、治ったあとも「へこみ」や「盛り上がり」といったニキビ跡が残ることがあるため、悪化させないことがとても大事です(参考5)。

ニキビの基礎知識

ニキビは、思春期を中心に多くの人が経験する、肌の病気です。10代のころにできることが多いですが、大人になってからもできることがあります(参考1)。ひどくなるとニキビのあとが残ることがあるため、ニキビは「放っておかずに、早めに治療すること」がとても大切です。

ニキビ治療に使われる漢方薬

ニキビの治療には、以下の漢方薬が用いられる場合があります(参考5)。

  • 十味敗毒湯

赤く腫れているニキビに使われることがあります。むくみや筋力低下を引き起こす「偽アルドステロン症」や、力が入りにくくなる「ミオパチー」などの副作用がまれに起こる場合があります(参考6)。

  • 荊芥連翹湯

赤く腫れたニキビや、出来始めのニキビに用いられることがあります。「偽アルドステロン症」や「ミオパチー」などの副作用がまれに起こる場合があります(参考7)。

  • 清上防風湯

赤く腫れたニキビに用いられる場合があります。筋肉の力が入りにくくなる状態(ミオパチー)や、お腹の痛みや便秘を引き起こす「腸間膜静脈硬化症」などの副作用がまれに起こる場合があります(参考8)。

漢方薬を用いたニキビ治療について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

「漢方薬でニキビ治療 | 効果・効能やその他の治療方法を詳しく解説」の記事はこちらから

まとめ

急に増えるニキビの原因は、生活習慣の乱れやホルモンバランスの変化、肌の乾燥やストレスなどが挙げられます。悪化を防ぐためには、むやみに触ったり潰したりせず、正しいスキンケアと規則正しい生活を心がけることが大切です。

突然ニキビが増えた場合は専門医の診察を受け、必要に応じて薬や漢方などの適切な治療を行いましょう。日常的な対策と医療の両面からケアを続けることで、ニキビの改善と再発予防につながる可能性があります

急に増えたニキビの対策法を相談したい場合は?

突然ニキビが増える原因はホルモンバランスの乱れやストレス、生活習慣の変化などさまざまです。原因への向き合い方や治療方法については皮膚科で相談するのがおすすめです。

しかしそれでも、

「一気にニキビが増えたけど、平日の日中は仕事が忙しくて病院に行けない…」

「おでこや頬、口周りなど目立つ場所にニキビが大量発生していて、受診はしたいけどあまり外に出たくない…」

という悩みを抱えている人もいることでしょう。

そのような場合は、オンライン診療で医師に相談するのも一つです。

デジタルクリニックグループでは、オンラインで24時間365日診療が可能です。オンライン診療をご希望の場合、下記からご予約ください。

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参考文献

(参考1)日本皮膚科学会

(参考2)20歳代女性の痤瘡と痤瘡瘢痕の実態調査

(参考3)大人ニキビの発生要因のひとつが、肌水分量の部分的な減少であることを新たに解明

(参考4)ニキビ(痤瘡)と心理的ストレスとの関連性を科学的に証明 〜ストレスマーカーとしてのニキビ病巣部毛包内ノルメタネフリンの同定〜|プレスリリース

(参考5)尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023

(参考6)医療用医薬品 : 十味敗毒湯

(参考7)医療用医薬品 : 荊芥連翹湯

(参考8)ツムラ漢方清上防風湯エキス顆粒