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膿がパンパンのニキビはなぜできる?原因や治し方、対処方法を解説

2025.05.20

膿がパンパンのニキビはなぜできる?原因や治し方、対処方法を解説

膿がパンパンにふくらんだニキビができると、見た目が気になるだけでなく、痛みや不快感を感じることがあります。つい触ったり、潰したくなってしまうこともあるかもしれませんが、自己流の対処は悪化やニキビ跡の原因になる場合があります

この記事では、膿がたまったニキビができる原因と、正しい治療方法や日常生活での注意点について、わかりやすくご紹介します。

ニキビが膿でパンパンになる原因

ニキビが膿でパンパンに腫れるのは、まず毛穴に皮脂や古い角質がたまって詰まることから始まります(参考1)。その中で「アクネ菌」という菌が増え、炎症を起こすことで、ニキビができるのです(参考1)。

体はこの菌と戦うために白血球を送り込みますが、その戦いの結果、菌や白血球の死がい、壊れた細胞が混ざって「膿」ができてしまいます。膿が毛穴の中にたくさんたまると、内側から皮膚を押し広げて赤く腫れ、パンパンに膨らんだニキビになります(参考1)。

  • 生活リズムや摩擦に要注意

膿がたまってパンパンに腫れるニキビは、不規則な生活リズムやストレスによる「ホルモンバランスの乱れ」が原因になることがあります(参考1)。ホルモンのバランスが崩れると、肌の皮脂が過剰に出やすくなり、毛穴が詰まりやすくなってしまいます(参考1)。

また、髪の毛やマフラーなどが肌にこすれる摩擦も、ニキビを悪化させることがあります(参考1)。摩擦によって毛穴が刺激され炎症が強まったり、肌の守る力(バリア機能)が弱くなったりするためです(参考1)。特にニキビができやすい部分は、摩擦に気をつけることが大切です。

 

一般的なニキビの原因について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

「ニキビの原因 | 思春期ニキビと大人ニキビの違いや治し方を解説」の記事はこちらから

黄ニキビの特徴

ニキビの中でも炎症が進んで膿がパンパンにたまった状態は一般的に「黄ニキビ」、正式には「膿疱(のうほう)」と呼ばれます(参考1、2)。黄ニキビには以下のような特徴がみられることがあります。

  • 見た目は黄色っぽく、ぷっくりと膨れている
  • 触れると痛みがあることも

膿でパンパンになったニキビの注意点

膿がたまってパンパンに腫れたニキビは、触らない・潰さないでください(参考1)。膿を出すために自分で無理に押し出そうとすると、炎症が悪化したり、跡が残ったりすることがあります(参考1)。また、つい気になって触りたくなりますが、触ったり掻いたりする行為もニキビの悪化を招く恐れがあるため、注意が必要です(参考1)。

また、膿でパンパンになったニキビが繰り返しできる場合は、自己ケアでは治りにくいこともあります。専門的な治療を受ける事で、悪化を防いだり、跡が残るリスクを減らせる可能性があります(参考1)。

膿がパンパンに溜まったニキビの治し方

膿が溜まったニキビは、以下のお薬によって改善が期待できる場合があります(参考1、4)。

  • 抗菌薬

抗菌薬はニキビの原因菌を減らし、炎症を和らげる効果が期待できます(参考1、2)。ただし、長く使いすぎると薬が効きにくくなることもあるため、医師の指示に従って適切な期間だけ使うことが大切です(参考1)。また、吐き気や食欲不振といった副作用が発生する可能性があるため、注意が必要です(参考5、6)。

  • 面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)

膿がたまったニキビは、自分でつぶすと傷跡や色素沈着が残りやすいため、皮膚科で行う「面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)」という処置がおすすめです(参考1)。これは、医師が患部を消毒して肌をやわらかくしたうえで、専用の細い器具を使い、黄ニキビの先端に小さな穴を開けて膿だけをゆっくり押し出す方法です(参考1)。黄ニキビが気になるときは自己処理せず、早めに皮膚科で相談しましょう。

ニキビの治療方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

「ニキビの治し方 | 薬を使った治し方やセルフケア方法を詳しく解説」の記事はこちらから

膿がパンパンに溜まったニキビができた時の対処方法

膿がパンパンに溜まったニキビが出来た場合、以下のような対処法で改善される可能性があります(参考1)。

  • 睡眠のリズムを乱さない

皮脂の分泌はホルモンによってコントロールされており、ホルモンのリズムは睡眠と深く関係しています。夜更かしや不規則な生活はホルモンバランスを乱し、ニキビの悪化につながるおそれがあります(参考1)。できるだけ毎日同じ時間に寝起きするよう心がけましょう。

  • 摩擦による刺激に注意

髪やマフラーなどがニキビに当たると刺激になり、悪化しやすくなります(参考1)。髪をまとめる、柔らかい布地を選ぶなどして患部にできるだけ触れない・刺激を与えない工夫をするのがおすすめです(参考1)。

  • トレスの解消

ニキビは、ストレスが悪化のきっかけになることがあります(参考1、3)。学校や仕事、人間関係などで感じるストレスがたまると、体の中でホルモンや自律神経のバランスが乱れ、皮脂が過剰に分泌されることがあります(参考1)。そのため、十分に休息をとる、趣味の時間を作るなど、ストレス解消を図ることがニキビ対策に期待できます。

まとめ

膿がたまったニキビは、無理に潰すと悪化や跡が残る可能性があるため、出来るだけ触らないようにすることが重要です。皮膚科での治療を受けたり、生活習慣を整えることで、ニキビの悪化や再発を防げる可能性があります。健康な肌へ向けて、日々の生活改善と専門的なケアの両方を意識することが重要です

膿がたまったニキビを相談したい場合は?

膿がたまった「膿ニキビ」は、炎症が進んだ状態で、強い痛みや目立つ腫れをともなうことがあります。放っておくと悪化したり、ニキビ跡が残ったりすることもあるため、早めの治療が大切です。

しかし、

「膿がたまったニキビが出てきたけど、忙しくて病院に行く時間がない…」

「市販薬ではなかなか治らず、症状が繰り返す…」

とお悩みの方も多いのではないでしょうか。そんなときは、オンライン診療を活用するのも一つの方法です。

デジタルクリニックグループでは、24時間365日、スマホやパソコンから相談することができます。黄ニキビの治し方でお悩みの方は、自己流で対処する前に、医師に相談してみましょう。

オンライン診療をご希望の方は、下記よりご予約ください。

オンライン診療はこちらから

参考文献

(参考1)日本皮膚科学会

(参考2)尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023

(参考3)ニキビ(痤瘡)と心理的ストレスとの関連性を科学的に証明 〜ストレスマーカーとしてのニキビ病巣部毛包内ノルメタネフリンの同定〜|プレスリリース

(参考4)ニキビの発症メカニズム,治療,予防 林伸和

(参考5)医療用医薬品:ミノマイシン 添付文書情報

(参考6)医療用医薬品:ビブラマイシン 添付文書情報