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2025.05.15

生え際ニキビはなぜできる?原因や治し方、予防する方法を詳しく解説

髪の生え際にできるニキビは、見た目が気になるだけでなく、繰り返しやすく治りにくいと感じる方も多いのではないでしょうか。この記事では、生え際ニキビができる理由や特徴、治し方や日常生活でできる予防方法まで、わかりやすく解説します。しつこい生え際ニキビに悩まされないために、正しいケアを知っておきましょう。

生え際にニキビができる原因

おでこや生え際は皮脂の分泌が多く、毛穴が詰まりやすい場所です(参考1)。特に生え際は髪の毛で覆われていて通気性が悪く、汗や蒸れによってニキビの原因菌であるアクネ菌が繁殖しやすい環境です(参考1)。さらに、整髪料やシャンプー、洗顔料などのすすぎ残しが毛穴につまり、ニキビの原因になることもあります。

また、寝不足や昼夜逆転といった生活リズムの乱れやストレスによって自律神経やホルモンバランスが崩れ、皮脂が過剰に分泌される場合があります(参考1、2)。これにより、生え際にニキビができやすくなる可能性があります(参考1)。

一般的なニキビの原因について詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

「ニキビの原因 | 思春期ニキビと大人ニキビの違いや治し方を解説」の記事はこちらから

生え際ニキビの特徴は?

生え際は髪の毛が肌に触れやすいため、刺激や雑菌が加わりやすいことが特徴です。無意識に前髪や生え際を触ってしまうことも多く、手の雑菌によって炎症が悪化しやすくなります(参考1)。

生え際ニキビは繰り返しやすい?

生え際のニキビは繰り返しやすい傾向があります。生え際は皮脂や汗が多く分泌される場所であり、洗い残しや髪の刺激など、日常のなかでニキビの原因が積み重なりやすいため、症状が繰り返す場合があります(参考1)。

生え際ニキビの治し方

ニキビを治すために、生え際を清潔に保つことが大切です。洗顔やシャンプーのときは、泡をしっかり洗い流すようにしましょう(参考1)。整髪料を使う場合も、肌に触れないよう注意が必要です(参考1)。また、手で触れないようにするなどニキビには刺激を与えないようにし、気になる場合は皮膚科での治療をおすすめします。

ニキビの治療法で主に行われるのは以下の方法です(参考1)。

  • アダパレン

毛穴の詰まりを防いで、ニキビができにくくなるお薬です。ただし、お薬を使う際には、肌が乾燥したり赤くなったり、ピリピリしたりすることがあります。乾燥が気になる方は、しっかり保湿することで副作用をやわらげることができます。なお、妊娠中や妊娠を考えている方は使えません。

  • 過酸化ベンゾイル

ニキビの原因となるアクネ菌を減らし、毛穴の詰まりも改善する作用が期待できるお薬です。赤みやかゆみ、乾燥が出ることもあるので注意が必要です。

  • 抗生物質(内服薬・外用薬)

赤く腫れたニキビや、膿があるようなニキビに使います。飲み薬と塗り薬があり、症状の強さに合わせて選ばれます。

なお、ニキビがよくなったあとも、再発を防ぐためにアダパレンや過酸化ベンゾイルを使い続ける「維持療法」が行われることがあります。治って終わりではなく、きれいな肌を保つためのケアも大切です。

  • 面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)

毛穴にたまった皮脂や角質などを、専用の器具を使ってやさしく取り出す方法です。自分で潰すと悪化することがあるため、病院での処置がおすすめです。

  • ケミカルピーリング(自由診療)

お肌の表面にある古い角質を薬剤で取り除き、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)をうながす治療です。美容クリニックなどで受けられます。

一般的なニキビの治療法を知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

「ニキビの治し方 | 薬を使った治し方やセルフケア方法を詳しく解説」の記事はこちらから

生え際ニキビのニキビを予防する方法

生え際ニキビを予防する主な方法は以下の通りです(参考1)。

  • 髪の毛が肌に触れないようにする

髪の毛が肌に触れないようにすることは、ニキビ予防に効果が期待できます。特に前髪が顔にかかると、皮脂や汚れが肌に付着しやすくなります。前髪を留めたり、結んだりすることで、生え際や額周りのニキビを防ぐことが期待できます。

  • 生活習慣を整える

生活習慣が乱れるとホルモンバランスが乱れ、皮脂の分泌が過剰になる可能性があります。肌の状態を整えるために、睡眠をしっかりと取ったり、生活のリズムを一定にするよう意識することが大切です。

  • ストレスをためこまない

ニキビは、ストレスが原因や悪化のきっかけになることがあります(参考1、2)。学校や仕事、人間関係などで感じるストレスがたまると、体の中でホルモンや自律神経のバランスが乱れ、肌に炎症が起こりやすくなります。その結果、膿がたまったニキビができやすくなったり、治りにくくなったりするのです。

「ニキビ 対策」内部リンク

ニキビの基礎知識

ニキビのでき方

にきびは、皮膚から出る「あぶら(皮脂)」が多くなったり、毛穴がつまったりすることで始まります(参考1)。毛穴の中は、皮脂が多く酸素が少ないため、「アクネ菌」という菌が増えやすくなります(参考1)。

アクネ菌は、ふだんから肌にいる菌ですが、たくさん増えると赤くはれたり、うみがたまったりといった炎症を起こします(参考1)。炎症が強くなると、毛穴のまわりの皮膚にダメージが残り、ニキビ跡やへこみなどができることがあります。

ニキビ治療に使われる漢方薬

ニキビの治療では、上で説明した以外に、体の内側から整えるために漢方薬が使われることもあります。漢方薬として用いられる薬には次のようなものがあります(参考3)。

  • 十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)

この漢方薬は、免疫細胞の働きを高めて炎症を抑えるほか、肌を傷つける活性酸素を減らし、アレルギー反応もやわらげる作用が期待できます。(参考4)。

  • 荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

この漢方薬は、体内で炎症を引き起こす活性酸素の発生を抑えるとともに、アレルギー反応に関わる免疫細胞の過剰な働きを抑える作用が期待できます(参考5)。

  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

この漢方薬は、更年期障害による血管の拡張や皮膚温の上昇を抑える働きがあり、ホルモンバランスを整える作用が期待できます(参考6)。また、子宮組織の異常な増殖を抑える作用も確認されています(参考6)。

  • 黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

この漢方薬には、胃の粘膜を保護し、胃酸の出すぎを抑える働きがあります。その結果、薬やアルコールなどで傷ついた胃を守り、炎症や胃の不調をやわらげる効果が期待されています(参考7)。

  • 清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)

顔がほてりやすく、体力が豊富な方に適した漢方薬です(参考8)。ニキビや顔・頭のかゆみ、湿疹など、さまざまな皮膚の不調を改善する効果が期待できます(参考8)。

「漢方薬 ニキビ」内部リンク

まとめ

生え際のニキビは、皮脂・汗・摩擦・洗い残しといったさまざまな要因によりできやすくなります。髪や肌に触れるちょっとしたクセや、日常のスキンケアの見直しが、改善の第一歩になります。また、ニキビがなかなか治らないときは、早めに皮膚科を受診して適切な治療を受けることも大切です

自分に合った生え際ニキビ対策を相談したい場合は?

生え際にニキビができると、見た目が気になるだけでなく、繰り返しやすく治りにくい場合もあります。これに関して「自分に合った対処法を知りたい」「急にニキビが大量にできて、なかなか治らない」「今やってるセルフケア、本当に意味があるの?」という悩みを抱えている方も多いでしょう。

気になる場合は皮膚科を受診して、あなたの肌に合った治療法や予防方法を相談することが大切です。しかし、忙しくて病院に行けない方や、すぐにアドバイスをもらいたい方もいらっしゃると思います。

そのような場合は、オンライン診療を活用して、医師に生え際ニキビの相談をするのも一つの手です。

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参考文献

(参考1)日本皮膚科学会

(参考2)ニキビ(痤瘡)と心理的ストレスとの関連性を科学的に証明 〜ストレスマーカーとしてのニキビ病巣部毛包内ノルメタネフリンの同定〜|プレスリリース

(参考3)尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023

(参考3)医療用医薬品 : 十味敗毒湯

(参考4)医療用医薬品 : 荊芥連翹湯

(参考5)医療用医薬品 : 桂枝茯苓丸

(参考6)医療用医薬品 : 黄連解毒湯

(参考7)ツムラ漢方清上防風湯エキス顆粒