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2025.05.12
なかなか治らないニキビ跡にお悩みの方は多いのではないでしょうか。ニキビ跡にはさまざまな種類があり、種類によって治療法が異なります。そのため、できてしまったニキビ跡の種類を把握し、効果的な治療法を選択することが重要です。今回は、ニキビ跡の種類とそれぞれに合わせた治し方、ニキビ跡を予防する方法を解説します。
目次
ニキビ跡の赤みは、ニキビの炎症が残った状態です。通常は平らで、ニキビのような隆起はありません。炎症後紅斑(えんしょうごこうはん))と呼ばれる、この赤みは時間とともに消えるケースが大半です。(参考1)ニキビの大きさや炎症の程度によっては、自然に治るまでに数ヶ月から1年以上かかる場合もあります。
ニキビの炎症により細胞のメラノサイトが刺激され、皮膚にメラニン色素が生成されます。(参考2)生成されたメラニン色素が沈着し、茶色や黒色、紫色のシミとして残った状態が炎症後色素沈着です。メラニン色素は紫外線を浴びると大量に作り出されるため、日焼けをすると色素沈着を起こしやすくなります。
色素沈着を起こしたニキビ跡に関して、更に詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください
「色素沈着 ニキビ跡」内部リンク
ニキビの炎症が強いと、萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)と呼ばれる凹みが目立つニキビ跡になってしまう場合があります。(参考1)ニキビの炎症が治まった後に、皮膚の一部がクレーター状に陥没し、凹みや小さな穴が残る状態です。
日本皮膚科学会の「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023」では、現時点で萎縮性瘢痕の治療に有効なエビデンスのある治療法はないとされており、(参考3)萎縮性瘢痕の予防には、ニキビの炎症の進行を抑える早期治療が大切です。
毛穴のクレータに関して、更に詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください
「毛穴 クレーター」内部リンク
ニキビの炎症がかなり強い場合は、皮膚の内側の毛包の壁が破壊され、炎症を起こす物質が毛包の外に出てしまいます。このとき、破壊された毛包の壁を修復しようとして、しこり(結節)が生じるケースがあります。(参考4)自分で治すことが難しいしこりの対処は、皮膚科や美容皮膚科への相談を検討しましょう。
盛り上がったケロイド状のニキビ跡は、肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)と呼ばれます。(参考1)正確にはニキビ跡の範囲を超えないものを肥厚性瘢痕、ニキビ跡の範囲を超えて拡大傾向にあるものをケロイドと呼んで区別しています。(参考5)ニキビを修復する過程で、皮膚の線維成分が過剰に増殖したものが肥厚性瘢痕・ケロイドです。
すべてのニキビ跡に共通するセルフケア
ニキビ跡を改善するには、まず生活習慣を見直しましょう。皮膚の細胞が生まれ変わるターンオーバーを促し、新しい皮膚を再生させるためのセルフケアが基本です。
・規則正しい生活を送る
睡眠不足や日中逆転の生活は、ホルモンバランスの乱れにつながります。皮膚の再生や皮脂の分泌はホルモンの影響を受けるため、しっかりと睡眠をとりましょう。(参考7)
また、習慣的な運動は体温を高め、ターンオーバーを促す可能性があるとの報告もあります。心理的ストレスは皮膚の水分量をキープする機能を低下させるとの報告もあり、適度な運動やストレス解消が大切です。(参考8)
・正しいスキンケアと紫外線対策
1日2回洗顔料を使って洗顔し、保湿しましょう。保湿剤は新たなニキビの元となる毛穴の詰まりが起こりにくい、ノンコメドジェニックやハイポコメドジェニックと表示されているものがおすすめです。(参考9)
紫外線を浴びると皮膚の乾燥を招き、炎症跡の色素沈着を起こす可能性があります。日傘や帽子を使ったり、日焼け止めを使ったりして紫外線の浴びすぎを防止しましょう。
赤みや色素沈着があるニキビ跡の治し方
①内服薬や塗り薬による治療
赤みのあるニキビ跡には、炎症を抑えて皮膚のターンオーバーを促す内服薬や塗り薬が処方されます。赤みを改善して、炎症の悪化による色素沈着を防ぐものです。
ニキビ跡による色素沈着が起こっている場合は、トレチノインやハイドロキノンなどが処方される場合もあります。トレチノインは肌のターンオーバーを促してメラニン色素を排出する働きをもち、ハイドロキノンはメラニンの産生を抑える塗り薬です。(参考10)
②ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは皮膚に薬剤を塗って古い角質や汚れを剥がれやすくし、肌のターンオーバーを促します。1回の施術で効果がみられる場合もありますが、2週間〜4週間の頻度で複数回の施術を受けるのが一般的です。
③光治療
光治療では、メラニン色素や赤ら顔の原因となるヘモグロビンに反応するIPL(インテンスパルスライト)を皮膚に照射します。ニキビ跡だけでなく、シミやそばかす、小じわなどの皮膚トラブルを抱えている方や広範囲のニキビ跡を治療したい方に向いています。(参考11、12)
凹み・しこり・ケロイドのあるニキビ跡の治し方
①レーザー治療
クレーターのような凹みの目立つ萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)には、フラクショナルレーザーによる治療を行う場合があります。フラクショナルレーザーとは微細なレーザー光を細かく点状に照射して皮膚に刺激を与え、皮膚の再構築を促す治療法です。(参考13)複数回繰り返し、ニキビ跡の凹みが目立たなくなったとの報告がされています。(参考14)
②マイクロニードル
直径や長さが1㎜未満の微細な針で皮膚に小さな穴を開け、皮膚が修復する過程で肌の再生を促す治療です。コラーゲンやヒアルロン酸などの生成が期待できるため、凹みの浅いニキビ跡の治療に適しています。ダーマペンやポテンツァなど、さまざまな施術があります。
③ステロイド療法
盛り上がったケロイド状のニキビ跡の治療法として確立しているのがステロイドの治療です。(参考3)盛り上がったケロイド状のニキビ跡には、ステロイド剤の入ったテープやステロイド剤軟膏の使用、ステロイド剤を患部に直接注射する方法があります。(参考5)一部の炎症を伴うしこりの治療にも、ステロイド剤注射が推奨されています。(参考3)
できてしまったニキビ跡を完全に元通りに戻すのは難しく、(参考6)ニキビ跡ができないように、炎症が起きる前の白ニキビや黒ニキビの段階でニキビ治療を始めることが理想です。
炎症を起こしている赤ニキビや黄ニキビは早めに皮膚科に相談し、適切な治療を開始しましょう。放置すると赤みが残り、その後色素沈着をして茶色く跡が残る可能性があります。また、赤ニキビや黄ニキビが大きくなると凹みとして跡が残ってしまいかねません。
ニキビの炎症が重症かつ長期化するほど、ニキビ跡を改善するのも大変になってしまいます。ニキビ治療の段階からニキビ跡を見据えた治療を開始し、ニキビ跡ができるのを予防しましょう。
また、ニキビを自分でつぶすのはやめましょう。自分でニキビをつぶすと、膿が出ても皮脂は出ず、かえって炎症が悪化してニキビ跡になってしまう可能性があります。(参考15)
ニキビ跡には赤みや色素沈着、凹みなどさまざまな種類があります。すべてのニキビ跡に共通するセルフケアに加えて、ニキビ跡の種類や状態に合う治療法の選択が重要です。
実際には、いろいろな種類のニキビ跡が混在しているケースも少なくありません。自分で判断しづらいニキビ跡の種類や適切なアプローチは皮膚科や美容皮膚科で相談するのも1つの方法です。
デジタルクリニックでは、ニキビ跡の種類や治し方の適切なアドバイスがオンライン診療で受けられます。ニキビ治療に効果的な医薬品の処方も可能です。
オンライン診療をご希望の場合、下記からご予約ください。
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参考文献
(参考1)公益社団法人日本皮膚科学会’’皮膚科Q&A|にきび|Q2 にきびには、どんな症状がありますか?’’
(参考2)岐阜薬科大学’’症例の解説|尋常性ざ瘡とはどんな病気なの?’’
(参考3)日本皮膚科学会’’尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023’’
(参考4)慶応義塾大学病院’’にきび(尋常性ざ瘡)’’
(参考5)一般社団法人日本形成外科学会’’’ケロイド・肥厚性瘢痕’’
(参考6)東北大学病院’’美容外来のご紹介’’
(参考7)公益社団法人日本皮膚科学会’’皮膚科Q&A|にきび|Q24 睡眠時間について’’
(参考8)永井成美著.若年女性の肌状態と栄養素等の摂取,代謝,自律神経等の関連.日本栄養・食糧学会誌.2010.第63巻,第6号,p263-270
(参考9)公益社団法人日本皮膚科学会’’皮膚科Q&A|にきび|Q25 スキンケアはどうしたらいいですか?’’
(参考10)北里大学北里研究所病院|しみ・しわ
(参考11)東邦大学医療センター大森病院 皮膚’’美容外来 | 患者さんへ ’’
(参考12)東京女子医科大学付属青山女性医療研究所クリニック美容医療科’’治療内容|IPL治療’’
(参考13)慶応義塾大学病院”美容医療|きずあとの治療|フラクショナルレーザー’’
(参考14)大城貴史.皮膚科形成外科領域におけるフラクショナル炭酸ガスレーザーの応用.2017.日本レーザー医学会誌. 2017.38 (2), p130-135,
(参考15)公益社団法人日本皮膚科学会’’皮膚科Q&A|にきび|Q23 潰すのはどうしていけないのですか?’’
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