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2025.04.29

毛穴の黒ずみの原因 | 黒ずみの種類や正しいケア方法を詳しく解説

※鼻の頭や小鼻、頬など毛穴の黒ずみが目立って、気になる方は多いのではないでしょうか。自分なりの毛穴ケアでは、黒ずみが解消しないとお悩みの方もいるでしょう。

今回は毛穴の黒ずみの種類や原因、正しいケア方法を解説します。毛穴の黒ずみにNGなケア方法も紹介しますので、毛穴の黒ずみができにくい肌を目指す方はぜひ参考にしてください。

毛穴の黒ずみの原因とは?

Tゾーンと呼ばれる鼻や額、あごは顔のなかでも皮脂の分泌量の多い部分です。(参考1)毛穴の黒ずみが起こる原因には、皮脂の分泌ターンオーバーの乱れなどが関係しています。毛穴の黒ずみの主な原因は以下のとおりです。

①皮脂の過剰分泌

皮脂の分泌にはホルモンの分泌が関与しています。(参考2、3)ホルモンバランスが乱れたり、間違ったスキンケアによって肌の水分が不足したりすると皮脂が多く分泌されます。

②ターンオーバーの乱れ※

ターンオーバーとは、肌の細胞が常に生まれ変わり、古い角質が角片となって剥がれ落ちるサイクルのことです。加齢や乾燥、生活習慣の乱れなどによりターンオーバーが乱れると、剥がれ落ちるべき古い角質が肌に蓄積し、角片となって毛穴に詰まるようになります。(参考4)

③角栓の酸化

過剰に分泌された皮脂と角片が混ざって、毛穴のなかに形成されるのが角栓です。時間が経過した角栓は、酸化して黒くなります。(参考5)

④毛穴周囲の炎症

紫外線や摩擦を受けたり、ニキビなどの炎症を補修したりする際には、肌にメラニン色素が分泌されます。(参考6、7)メラニン色素の沈着は、毛穴の周囲が黒ずんで見える原因となります。

⑤毛穴の開き

乾燥や毛穴に蓄積された汚れにより、毛穴が広がり、陰によって毛穴の周辺が暗く見える状態です。加齢によって肌の弾力が失われ、毛穴が下方向に引っ張られて広がってしまう場合もあります(参考8)

毛穴開き 原因について詳しく知りたい方は、こちらもお読みください。

毛穴開きの原因 | 特徴やできる主な部位、治療方法を詳しく解説

毛穴の黒ずみの種類

①角栓が酸化したもの

毛穴に詰まった角栓が酸化して黒ずむタイプです。古い角質が溜まって固くなっているため、触るとザラザラします。皮脂の分泌が多いTゾーンや口まわり、あごの毛穴にできやすい黒ずみです。

②色素の沈着によるもの

毛穴のまわりにメラニン色素が沈着して黒ずむタイプです。角栓によるものと区別がつきにくい色をしていますが、触ったときにザラつきがないのが角栓が酸化した黒ずみとの違いです。

③産毛によるもの

皮脂や角栓で毛穴がふさがり、寿命がつきて抜け落ちるべき産毛が毛穴に詰まって、黒く見えてしまうタイプです。毛穴がふくらんでいるように見えたり、触るとチクチクしたりします。

色素の沈着によるものや毛穴の開きによるものは、毛穴のなかの角栓を取っても黒ずみが残ります。黒ずみの原因は自分では判断しづらいため、皮膚科や美容皮膚科で相談するのも1つの方法です。

毛穴の黒ずみの正しいケア方法

①洗顔で汚れをやさしく落とす

毎日の洗顔は適度なうるおいを保ちつつ、毛穴汚れや余分な皮脂を洗い流すことが大切です。洗顔料をしっかりと泡立ててキメの細かい泡を作り、汚れをやさしく落としましょう。

このとき、手に余分な汚れや油分があると洗顔料が泡立ちにくくなります。顔を洗う前に手を洗い、キメの細かい泡を作りましょう。手早く泡を作りたい方は、泡で出てくる洗顔フォームの利用もおすすめです。

また、毛穴の黒ずみが気になる部分には洗顔前に蒸しタオルを当てて、毛穴を開いておくと皮脂汚れが落ちやすくなります。洗顔前に湯船に浸かって身体を温めるのも、毛穴を開くにはよいでしょう。

泡で洗顔するときも泡を洗い流すときも、肌を強くこすってはいけません。すすぎ終わった後は、やわらかいタオルで肌を押さえて水分を吸収するやさしさが大切です。

②クレンジングで毛穴のメイク汚れを落とす

メイクや日焼け止めに含まれる油性の成分は、洗顔のみでは落としきれません。メイクをした日は油性の汚れを落とすクレンジングをして、しっかりと汚れを落としましょう。メイク汚れが毛穴に残ると、毛穴の詰まりや黒ずみの原因になります。

③丁寧に保湿して乾燥を防ぐ

皮脂が多いタイプの方も洗顔後は十分に保湿をして、乾燥を予防することが大事です。洗顔後は化粧水を肌に浸透させ、油分の少ないゲルや乳液などでしっかり蓋をしてうるおいをキープしましょう。

乾燥がすすむと、かえって皮脂が増えてしまったり、肌のキメが粗くなったりするおそれがあります。洗顔後の化粧水だけでケアを終わらせず、美容液や乳液などの保湿ケアまでしっかりと行いましょう。

④角栓を洗浄するアイテムを利用する

普段のスキンケアをしっかりと行ったうえで、毛穴の黒ずみの原因となる、角栓を洗浄するアイテムを利用するのも1つの方法です。メンズ用や肌への摩擦が少ないジェルタイプの角質ケアに特化したアイテムもありますので、チェックしてみてもよいでしょう。

角栓の成分はタンパク質が70%・脂質が30%で構成されています。この構成比に注目してつくられた洗浄剤の使用により、顔の角栓の詰まりの改善がみられたとの報告がされています。(参考5)

ケア方法に関して、更に詳しく知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください

「毛穴のケア方法 | タイプ別のケア方法やしてはいけないことを解説」 の記事はこちらから

毛穴の黒ずみにNGなケア方法

①無理やり角栓を押し出す

指や器具を使って毛穴の角栓を押し出すと、毛穴の周りの肌にダメージを与えます。毛穴が広がったり、雑菌が入って炎症を起こしたりする可能性があるのでやめましょう。

②洗顔やクレンジングのときに肌を強くこする

毛穴の黒ずみをとろうと強く肌をこすると、肌を傷つけてしまいます。ゴシゴシと強くこすることで、肌に必要な皮脂まで奪われ、乾燥を招くおそれがあります。

③はがすタイプの毛穴パックを頻繁に使用する

はがすタイプの毛穴パックは、一気に角栓が除去できて気持ちよく感じる方も多いでしょう。しかし、はがすタイプの毛穴パックは角栓と一緒に肌表面の角質まではがしてしまったり、毛穴にダメージを与えてしまいかねません。

④ピーリング成分・スクラブ入りの洗顔料を頻繁に使用する

ピーリング成分や細かいスクラブ粒子入りの洗顔料は、正しく使用すれば皮脂や古い角質を取り除く効果が期待できます。しかし、使用頻度を守らない使い方は刺激や摩擦によって肌にダメージを与えてしまいます。

はがすタイプの毛穴パックやピーリング成分・スクラブ入りの洗顔料を使用する場合は、使用方法を守り、推奨使用頻度を守りましょう。

毛穴のトラブルの種類

角栓の詰まりや黒ずみ以外の毛穴のトラブルには、毛穴が押し広げられてしまう「開き毛穴」や肌のハリ不足が原因の「たるみ毛穴」があります。

開き毛穴には、肌を引き締めて皮脂の分泌を抑える収れん化粧水の使用がおすすめです。たるみ毛穴の進行を防ぐには、紫外線対策と保湿ケアをしっかりと行い、肌のハリとうるおいをキープしましょう。

セルフケアで毛穴トラブルが改善しない場合には、医療的なアプローチが有効なケースもあります。毛穴のトラブルの種類と原因を見極め、適切なアプローチを提案してくれる皮膚科や美容皮膚科への相談も検討しましょう。

まとめ

毛穴が黒ずみには皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れ、肌の炎症などさまざまな原因があります。自分では判断しづらい黒ずみの原因の見極めや適切なアプローチを皮膚科や美容皮膚科で相談するのも1つの方法です。

デジタルクリニックでは、肌の状態に合う適切な治療のアドバイスがオンライン診療で受けられます。毛穴対策に効果的な医薬品の処方も可能です。

オンライン診療をご希望の場合、下記からご予約ください。

肌の悩みをオンラインで相談する

(参考1)高橋 きよみ, 村松 宜江.顔面皮脂量の部位差について.2002.36巻.1号.p. 17-24

(参考2)野村浩一.メークアップ化粧料における皮脂コントロールの重要性とその対策.2005.オレオサイエンス.2022,第5巻,第10号,p.447-454.

(参考3)公益社団法人日本助産師会’’妊娠中の標準的な健康教育’’

(参考4)独立行政法人労働者健康安全機構神戸労災病院’’最近よく聞く『亜鉛』って? ≪美容/コロナ/治療/検査≫’’

(参考5)菊池麻実子.角栓洗浄がもたらす皮膚への影響-皮膚表面での酸化ストレスに着目-.オレオサイエンス.2022,第22巻,第9号,p.459-464.

(参考6)環境省’’紫外線による健康影響’’

(参考7)岐阜薬科大学’’症例の解説|尋常性ざ瘡とはどんな病気なの?’’

(参考8)水越興治.及川みどり.伊藤夕子.小林和法.今村仁.松本克夫.年齢による毛穴の目立ちの実態調査.日本化粧品技術者会誌.2007,41巻. 4号. p..262-268.