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2025.04.25
膀胱炎は、普段は健康な女性も疲れがたまったり、体力が低下したりしたときにかかりやすい病気です。
今回は膀胱炎の初期症状や検査方法、治療方法を解説します。膀胱炎を予防するための日常生活のポイントも紹介しますので、つらい症状を繰り返したくない方は、ぜひ取り入れてみてください。
目次
膀胱炎は腸内細菌が尿道をさかのぼり、膀胱のなかで繁殖して炎症が起きている状態です。(参考1)通常は侵入した細菌を尿とともに体外に排出しますが、尿意を我慢してトイレに行かなかったり、体調が優れなかったりすると、膀胱のなかで細菌が繁殖しやすくなります。
女性の尿道口は肛門や腟に近く、腸内細菌が尿道口から侵入しやすい位置にあります。また、女性は男性より尿道が太くて短く、侵入した細菌が膀胱に到達しやすいと考えられます。(参考2)このように、膀胱炎に女性がなりやすいのは構造的な側面があるのです。
⓵頻尿(ひんにょう)
尿が近く、尿の回数が多い状態です。1日の排尿回数は人によって異なるので、自分自身で排尿回数が通常より多いと感じる場合も含みます。目安として、起床から就寝までに8回以上の排尿がある場合は頻尿とされることが多いです。(参考3)
②排尿痛
排尿時にお腹や尿道、尿道口が痛くなる症状です。 排尿の後半から終了後に、下腹部や尿道口が痛いと感じる方もいます。(参考4)
③残尿感
排尿後に尿が出きっていない、尿が残っていると感じる状態です。(参考5)頻尿により1回の尿量が減って、尿が出しきれていないと感じる場合もあります。
④血尿
膀胱の粘膜が傷つき、尿に血が混じる症状です。(参考6)目でみて尿の色の変化はないものの尿検査で血が混じっていると指摘されるケースも少なくありません。一方で、目でみてわかる赤い尿が出る方もいます。
膀胱炎は発熱を伴いません。(参考1)発熱や背部痛などがある場合には、腎盂腎炎の可能性があります。(参考4)腎盂腎炎は、重症化すると全身に広がるリスクのある病気です。発熱や背部痛などがある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
膀胱炎の症状について知りたい方は、こちらもお読みください。
「膀胱炎の症状 | 原因や種類、治療方法や予防方法を詳しく解説」 はこちらから
膀胱炎が疑われる際にまず、実施されるのは尿検査です。基礎疾患がなく、膀胱炎が疑われる症状のある方は尿検査のみで診断されるケースも少なくありません。
尿検査では、血尿や炎症が起こった際に増加する白血球や細菌が混じっていないかを調べます。(参考1、7)細菌の種類を特定する尿細菌検査を行って、抗生剤を選択する場合もあります。
膀胱炎の背景に病気がないかを確認する場合は、超音波検査やCT検査、内視鏡で膀胱内を観察する膀胱鏡検査を行うことが多いです。※(参考7)
膀胱炎の検査について更に詳しく知りたい方は、こちらもお読みください。
膀胱炎の検査方法 | それぞれの検査方法の違いや治療方法を解説
基礎疾患がない膀胱炎は、3〜7日程度の抗生剤の内服で治癒する方がほとんどです。(参考1、7)尿検査で検出された原因菌によって、キノロン系またはセフェム系の抗生剤が処方されます。(参考1、2、7)
膀胱炎を早く治すには水分を多く摂取し、安静に過ごして体力回復に努めます。尿意を感じたときには、我慢せずにトイレに行きましょう。
⓵水分を多く摂取する
水分を多く摂取すると、尿量が増えて排尿回数が多くなります。たとえ、細菌が尿路に侵入してきても、尿とともに体外へ排出できる機会を増やすことにつながります。目安として、1日1.5L~2L程度の多めの水分摂取がおすすめです。(参考8、10)
②尿意を我慢しない
尿意を我慢する習慣は、尿が膀胱内にとどまる時間が長くなって細菌が増殖しやすくなってしまいます。尿意を感じたら、我慢せずにトイレに行く環境を整えましょう。
③排尿・排便後は前から後ろへ拭く
女性の外陰部は前方に尿道口があり、後方に肛門があります。肛門周囲の腸内細菌を尿道口や腟へと侵入させないために、排尿後と排便後のペーパーは前から後ろに向けて拭きましょう。(参考8、10)
④陰部を清潔に保つ
膀胱炎予防には、陰部を清潔にすることも大切です。生理用ナプキンやおりものシートなどは、こまめに交換して清潔を保ちましょう。
ただし、ウォシュレットは膣で繁殖した細菌を尿道に入れてしまったり、排便後に腸内細菌を前方へ広げてしまったりする可能性があります。ウォシュレットの頻回な使用は控え、痔などで使用する場合も水流を弱めに設定しましょう。(参考8)
⑤ストレス・疲労をためない
ストレスや疲労によって体力が低下している時期は、細菌に感染しやすく、膀胱炎を発症するリスクが高まります。睡眠と休養、栄養バランスよい食事をとるなど規則正しい生活が大切です。
膀胱炎の多くは、膀胱内に細菌が侵入して膀胱内で炎症が起こる急性単純性膀胱炎です。一方で、尿路や全身の疾患によって起こる膀胱炎は複雑性膀胱炎と定義されています。複雑性膀胱炎は、基礎疾患の治療と適切な尿路管理が必要です。(参考1)
また、細菌感染と関連がないと考えられている膀胱炎として間質性膀胱炎があります。間質性膀胱炎の主な症状は、尿が溜まったときの下腹部痛と頻尿などです。(参考11)
慢性的に症状のある方や頻尿が顕著な方は、間質性膀胱炎の治療を行っている泌尿器科での相談を検討する場合もあります。
膀胱炎の治療には抗生剤の服用が中心ですが、漢方薬を併用する場合もあります。漢方薬には炎症で傷ついた膀胱粘膜の状態を整えたり、身体を温めたりする効果が期待できるとされています。五淋散(ごりんさん)や猪苓湯(ちょれいとう)などの漢方薬があります。
膀胱炎治療に使われる漢方薬について知りたい方は、こちらもお読みください。
膀胱炎の治療に使われる漢方薬 | 効能や種類、その他の治療方法を解説
膀胱炎は日常生活の工夫で予防ができ、適切な治療で治癒が期待できる病気です。頻尿や排尿時痛などつらい症状にお悩みの方は、医療機関での相談をおすすめします。
デジタルクリニックグループでは、オンラインで膀胱炎に関する相談が可能です。膀胱炎になりかけの時期に早めに相談したい、泌尿器科に女性が行きにくい、と感じる方にはオンライン診療も1つの方法です。
オンライン診療をご希望の場合、下記からご予約ください。
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参考文献
※(参考1)JAID/JSC 感染症治療ガイドライン2015―尿路感染症・男性性器感染症―
(参考2)高山 陽子.III.尿路感染症.日本内科学会雑誌,2023,112巻.11号.p. 2059-2067
(参考3)一般社団法人日本泌尿器学会’’こんな状態があったら|尿が近い、尿の回数が多い ~頻尿~’’
(参考4)一般社団法人日本泌尿器学会’’こんな状態があったら|排尿痛がある、排尿時に痛い’’
(参考5)一般社団法人日本泌尿器学会’’こんな状態があったら|尿が残っている感じがある ~残尿感~’’
(参考6)一般社団法人日本泌尿器学会’’こんな状態があったら|尿に血が混じる。血尿を指摘された’’
(参考7)一般社団法人日本臨床泌尿器科医会”尿路感染症’’
(参考8)東邦大学医療センター大森病院泌尿器科’’尿路感染症・間質性膀胱炎’’
(参考9)一般社団法人日本臨床泌尿器科医会”泌尿器科の病気について|尿路性器感染症・性感染症|急性膀胱炎’’
(参考10)東北大学大学院医学系研究科医科学専攻外科病態学講座泌尿器科学教室’’代表的疾患|泌尿器感染症’’
(参考11)一般社団法人日本泌尿器学会’’間質性膀胱炎・膀胱痛症候群診療ガイドライン’’
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