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2025.04.20

眉間のニキビはなぜできる?原因や治し方、予防する方法を詳しく解説

眉間にニキビができて痛みや違和感を感じることはありませんか?眉間のニキビは顔の中央に位置するため目立ちやすく、周りの視線が気になってしまうものです。放置すると悪化して痛みが増したり、最悪の場合はニキビ跡として残ってしまう恐れもあります。

この記事では、眉間のニキビが発生するメカニズムや原因、治し方などについて紹介します。日常でのセルフケア方法を知って、お肌の健康を保つポイントも習得しましょう。

眉間にニキビができる原因

眉間のニキビは顔の他の部位と同じく、毛穴の詰まりと炎症が主な原因です。おでこのTゾーンの中心に位置する眉間は、顔の中でも特に皮脂腺の密度が高く、過剰な皮脂の分泌が起こりやすい部位です。皮脂の分泌は、不規則な生活習慣やストレス、ホルモンバランスの乱れ、不適切なスキンケアなどによってさらに起こりやすくなります。

眉間のニキビは、主に以下のメカニズムで発生します。

1.皮脂の過剰分泌

皮脂腺から分泌される皮脂は本来、肌を保護する役割を持っています。しかし、不規則な生活習慣やストレスによって過剰に分泌されると、毛穴に余分な皮脂が詰まりやすくなります。

2.毛穴の角質異常

皮脂の過剰分泌に加え、肌のターンオーバーが乱れて毛穴の出口近くで古い角質(肌の表面を覆うタンパク質)が過剰に蓄積すると、毛穴が塞がれて皮脂が外に出られなくなります。これが白ニキビ(閉鎖面皰:へいさめんぽう)と呼ばれるニキビの初期段階になります。

3.アクネ菌の増殖

閉じた毛穴の内部では酸素が少なく、皮脂が多い環境になるため、アクネ菌が急速に増えやすい状態になります。アクネ菌は私たちの肌にもともと住んでいる常在菌ですが、増えすぎると様々な炎症物質を出して周囲の肌を刺激します。その結果、触ると痛みを感じる赤くブツブツしたニキビや、白や黄色の膿がたまった状態へと悪化していきます。

ニキビの原因について詳しく知りたい方はこちらも参考にしてみてください。

「ニキビ 原因」内部リンク

眉間にニキビができることによる体の不調

東洋医学やスピリチュアルな観点から、眉間のニキビは肝臓や胃腸、自律神経、さらに恋愛にまで関連していると考えられており、身体機能や運気の低下が肌に現れる可能性があると一部で言われています。

具体的には、体の不調として下記のような症状が現れることがあります。

  • 肝臓機能の低下(疲れやすい、目の疲れ、イライラ感)
  • 消化器系のトラブル(胃もたれ、胸やけ、便秘)
  • ホルモンバランスの乱れ
  • ストレスの蓄積
  • 乾燥による皮膚バリア機能の低下
  • 自律神経の乱れ(睡眠障害、疲労感)

ただし、これらの情報はあくまで伝統的な東洋医学の考え方に基づくものであり、科学的に完全に証明されているわけではありません。こうした症状が続く場合は、生活習慣の見直しや医師の相談を検討しましょう。

眉間のニキビの治し方

眉間のニキビは、日常的なケアで改善が見込める場合もありますが、「炎症がひどい」「ずっと眉間ニキビが治らない」と悩んでいる方は皮膚科での治療がおすすめです。特に眉間にできやすいしこり状のニキビには、即効性のある専門的なアプローチが必要な場合もあります。

下記は、ニキビ治療薬として皮膚科でよく処方される薬剤です。

  • アダパレン:毛穴の詰まりを改善させる
  • 過酸化ベンゾイル:毛穴の詰まりとアクネ菌の増殖を抑える
  • 抗生物質(クリンダマイシンなど):炎症症状を抑える

ニキビの治療法については、「ニキビ 治し方」内部リンクもご覧ください。

眉間のニキビを予防する方法

眉間ニキビに悩まされないためには、日常的な予防が重要です。

  • 正しい洗顔

洗顔料の泡で円を描くように洗い、すすぎをぬるま湯で十分に行う。

  • バリア機能を重視したスキンケア

保湿成分の豊富なスキンケア商品を使い、肌のバリア機能を保つ。外出時は日焼け止めを使用して紫外線対策を行う。

  • 生活習慣の見直し

栄養バランスの取れたビタミンやミネラルが豊富な食事の摂取や、十分な睡眠を取ることを意識する。

また、症状が出始めたらできるだけ早く対処することで、症状の悪化を防げます。定期的な肌チェックを習慣にして、早期発見・早期対応を心がけましょう。

ニキビの予防方法についてさらに詳しく知りたい方は、下記ページもチェックしてください。

「ニキビ 対策」内部リンク

ニキビの基礎知識

ニキビは医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」と呼ばれる皮膚の慢性炎症性疾患です。特に思春期に症状が続くことが多く、正しい治療をしないと治りにくくなったり、跡が残ったりすることがあります。

ニキビの発症メカニズムを見ていきましょう。

  1. 毛穴の出口近くで角質や皮脂が詰まり毛穴が塞がれる
  2. 過剰に分泌された皮脂が毛穴の外に出られなくなり、毛穴にたまる
  3. 皮脂を栄養源としてアクネ菌が増殖する
  4. 炎症物質が産生され、赤いブツブツや膿を持った状態になる

大人になってできるニキビも、思春期のニキビとメカニズムは共通しています。

ニキビは単なる「できもの」ではなく、皮膚科で治療できる病気です。ニキビによる心理的な影響を減らすためにも、早期治療と継続的なケアを心がけましょう。

ニキビの種類

ニキビは進行段階によって様々な種類があります。

  • 面皰(めんぽう)

ニキビの初期段階。毛穴に皮脂がたまった状態で、白ニキビ(閉鎖面皰)と黒ニキビ(開放面皰)がある。

  • 丘疹(きゅうしん)

面皰が炎症を起こし、赤く盛り上がった状態。

  • 膿疱(のうほう)

炎症が丘疹からさらに進行し、膿がたまった状態。

  • 嚢腫(のうしゅ)・硬結(こうけつ)

皮膚の下に膿がたまった袋ができたり、硬く大きくなったりした状態。

  • 炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)

炎症が治まった後に残る赤み(時間とともに消える)。

  • 瘢痕(はんこん)

ニキビの跡。盛り上がったケロイド状の跡(肥厚性瘢痕)やへこんだ跡(萎縮性瘢痕)を指す。

一般的に、ニキビの種類は経過によって、白ニキビや黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビなどと呼ばれることが多いです。

まとめ

眉間のニキビは皮脂腺が多いTゾーンならではのトラブルで、過剰な皮脂分泌と毛穴の詰まりが原因です。効果的な対策として、皮膚科での専門治療と日常的なセルフケアの両方をおすすめします。眉間のニキビを防ぐためには、正しい洗顔と保湿、バリア機能を高めるスキンケア、食事・睡眠・ストレス管理といった生活習慣の改善が重要です。症状がなかなか改善しない場合は、早めに医師に相談しましょう。

【参考文献】

(参考1)公益社団法人日本皮膚科学会「皮膚科Q&A:にきび」

(参考2)日本皮膚科学会「尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン2023」