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2025.04.16
便秘は多くの人が悩む身近な症状です。単に「お通じが出にくい」だけでなく、腹痛などお腹の不調を引き起こすこともあり、強い不快感に悩まされるケースも少なくありません。
なぜ便秘でお腹が痛くなるのか、その原因や考えられる他の症状、さらに辛い腹痛を和らげる解消方法について詳しく解説します。あわせて、便秘を放置するとどのような危険があるか、便秘の種類など基礎知識も紹介します。
目次
便秘による腹痛は、腸に便やガスが過剰に溜まって大腸が膨らみ腸管が引き伸ばされることで起こる痛みや、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が不規則になることによる痙攣性の痛みなどが考えられます。特にストレスなどによる自律神経の乱れで腸の動きが悪くなるタイプの便秘では、ウサギの糞のようなコロコロとした硬い便が出て、強い腹痛を伴うことがあります(参考1)。
過敏性腸症候群(IBS)も同様に、便秘や下痢といった便通異常とともに腹痛が生じ、排便により痛みが和らぐという特徴があります。内容や程度はさまざまですが、多くは下腹部痛、腹部膨満、ガス、便秘、下痢などの症状に現れるとされています(参考2)。
便秘は腸内ガスの過剰生成やガス輸送の異常とも関連が深く、腹痛以外にも様々な症状が現れます。おなかの張り(腹部膨満感)や残便感(排便しても残っている感じ)が代表的でしょう。ほかにもおならや腹鳴が普段より増える、食欲の低下、吐き気を催すなどの症状も起こり得ます(参考2)。
さらに、腸内に老廃物が長くとどまると腸内細菌の作用でインドールやスカトールなどの有害物質が発生し、それが血流を介して全身に巡るため、頭痛、肩こり、倦怠感(体のだるさ)、肌荒れなど全身の不調が現れることも指摘されています(参考3)。
便秘による腹痛を和らげるには、まず便秘そのものを改善することが重要です。バランスの良い食生活や生活習慣の見直しが大切になります。食物繊維を多く含む野菜や果物、穀類を積極的に摂取し、水分も十分にとりましょう。
また、普段から適度に体を動かす運動習慣も腸の働きを促進します。そして、便意を感じたら我慢せずすぐトイレに行くことや、毎日決まった時間にトイレに座る習慣をつけることも効果的です。
腸内環境を整えるためには、ヨーグルトなど乳酸菌を含む発酵食品を毎日摂る「腸活」もおすすめです。近年の研究では、プロバイオティクス(善玉菌)の継続摂取が便通をスムーズにする効果があることが示されています(参考4)。
それでも症状が改善しない場合は、薬に頼ることも検討します。市販の便秘薬では、酸化マグネシウムなど腸に優しい薬剤がよく用いられます。一方で、刺激の強い下剤を乱用すると腸の働きがかえって低下する可能性があるため注意が必要です。
長引く便秘や激しい腹痛が続く場合には、無理に市販薬で対処せず、早めに医療機関を受診して医師の診察を受けましょう。
便秘の解消方法については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。「便秘の解消方法 | 日々できることや便秘の種類を詳しく解説」の記事はこちら
便秘には明確な定義はありませんが、2000年に行われた米国消化器学会のコンセンサス会議での決定内容は以下の通りとなっています(参考5)。
過去12ヶ月以内に12週間以上(必ずしも連続でなくてもいい)次の2項目以上を満たすこと
※ただし、軟便でないこと
従って、「普段よりお通じが出にくい」「お腹が張って不快感がある」などのような便通異常が長期にわたって続く場合には注意が必要と言えるでしょう。
便秘をそのまま放置すると、次第に体に悪影響を及ぼすケースがあります。特に以下のような症状が見られる場合は、大腸がんなど重大な疾患が隠れている可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。
なお、慢性的な便秘そのものが大腸がんのリスクを高める可能性も最近の研究で示唆されています(参考6)。便秘がちの方は念のため定期的な検査(大腸内視鏡検査など)を検討することをおすすめします。
日本消化管学会の便通異常症診療ガイドライン2023では、慢性便秘症はその病態や症状に応じて以下のような分類が示されています(参考1)。
さらに、臨床現場で見られる症状に基づいて、排便回数が減少する「排便回数減少型」と「排便困難型」が区別されることもあります。これらの分類は、医師が治療法や対策を検討・選択する際の判断材料となる重要な考え方です。
便秘の種類については、以下の記事でも詳しくご紹介しています。「便秘の種類 | 便秘になってしまう原因や解消方法も詳しく解説」の記事はこちら
便秘は身近な症状ですが、放置すると痔などの肛門トラブルから、大腸がんや炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)のような病気まで、様々な悪影響を及ぼす可能性があります(参考7)。日頃から規則正しい生活とバランスの良い食事、適度な運動を心がけ、お通じのリズムを整えることが大切です。
つらい腹部の張りや腹痛に悩まされている場合も、生活習慣の改善や腸活などで改善が期待できます。もし便秘が長引く場合や異常を感じる場合には早めに医師に相談し、適切な診断・治療を受けることをおすすめします。
なお、デジタルクリニックグループでは、オンラインで24時間365日診療が可能です。オンライン診療をご希望の場合、下記からご予約ください。
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(参考1) 日本消化管学会. 「便通異常症診療ガイドライン2023―慢性便秘症」. 南江堂. 2023年7月13日.(参考2) Hasler WL. “Gas and Bloating.” Gastroenterol Hepatol (N Y). 2006;2(9):654–662.(参考3) Tennoune N, Andriamihaja M, Blachier F. “Production of Indole and Indole-Related Compounds by the Intestinal Microbiota and Consequences for the Host: The Good, the Bad, and the Ugly.” Microorganisms. 2022;10(5):930.(参考4) Mitelmão FCR, Häckel K, Bergamaschi CDC, et al. “The effect of probiotics on functional constipation in adults: A randomized, double-blind controlled trial.” Medicine (Baltimore). 2022;101(43):e31185. (参考5) 徳井教孝, 三成由美. 「便秘の定義と便秘体質」. 中村学園大学薬膳科学研究所研究紀要. 2012;(5):49-54.(参考6) Wu L, Wu H, Huang F, et al. “Causal association between constipation and risk of colorectal cancer: a bidirectional two-sample Mendelian randomization study.” Front Oncol. 2023;13:1282066.(参考7) Stidham RW, Higgins PDR. “Colorectal Cancer in Inflammatory Bowel Disease.” Clin Colon Rectal Surg. 2018;31(3):168–178.
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