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2025.04.14
顔から大量の汗が出て困っている方はいませんか?顔の多汗症は対面コミュニケーションやメイク、服装、メンタル面への影響まで、日常生活や社会生活に大きな支障をきたすことがある症状です。
そこでこの記事では、顔の多汗症の症状や原因、効果的な治療法、対策方法について詳しく解説します。
目次
顔の多汗症は、顔から汗が過剰に分泌される症状です。顔の汗腺はエクリン汗腺が中心で、体温調節に重要な役割を果たしています。一方、わきなどにあるアポクリン汗腺は体臭に関係します。
通常の発汗は体温調節のために必要な生理現象ですが、多汗症では大量の発汗が生じ、社会生活に支障をきたすことがあります。
顔の多汗症は、以下のような症状が特徴的です。
顔の多汗症は、手のひらや手掌の多汗症、腋窩多汗症(わきが)と併発する場合もあります。
顔の多汗症の原因は、大きく続発性と原発性に分類されます。
続発性多汗症は、疾患が原因で発症するタイプです。甲状腺機能亢進症、糖尿病、自律神経失調症などの病気や、更年期障害、感染症が原因となることがあります。また、服用している薬剤の副作用として発症することもあります。
原発性多汗症は、はっきりと原因になる疾患がないにもかかわらず過剰な発汗が起こる状態です。手のひらや足底、腋窩など決まった部位の両側で対称的な発汗がみられるのが特徴です。遺伝によって生じる場合もあり、精神的緊張で症状が悪化しやすい傾向があります。
顔の多汗症の治療は、症状の程度や原因によって医師が判断します。複数の治療法を組み合わせることで、より効果的な改善が期待できます。
1.外用療法
外用療法は、多汗症の第一選択として広く普及している治療法です。塩化アルミニウム溶液が主な治療薬として使用されます。濃度10〜20%の塩化アルミニウム溶液を就寝前に塗布し、朝に洗い流すことで、汗腺を一時的に閉塞させて発汗を抑制します。
外用療法を行う際の注意点として、かゆみや皮膚刺激が出現した場合は使用を中止し、皮膚が濡れている状態での使用は避けましょう。また、継続使用による効果の確認が重要です。
2.ボツリヌス注射
ボツリヌス注射は、アセチルコリンの放出を阻害することで発汗を抑制する治療法です。効果は施術後1週間程度で現れ、6ヶ月程度持続します。
治療効果は高く多くの患者さんで改善が報告されていますが、手掌、足底、頭部顔面については保険適用外のため費用が高額になることや、定期的な再治療が必要となる点がデメリットです。また、施術直後は一時的な腫れや痛みが生じることがあります。
外用療法やボツリヌス注射でも改善が見られない重症例では、交感神経遮断術という手術療法が検討される場合もあります。
また、掌蹠多汗症や腋窩多汗症で行われるイオントフォレーシスは、微弱な電流を流すことで汗腺の機能を抑制する非侵襲的(生体を傷つけない)な治療法です。初期治療として1回20〜30分の通電を8〜12回行い、その後は維持療法として週1〜2回の治療を続けます。
この治療法の大きなメリットは、副作用が少なく、部位によって保険適用が可能な点です。ただし、顔面多汗症では根拠がないため推奨されていません。
日常生活への支障が出始めたら、できるだけ早めに医療機関を受診することをおすすめします。症状によっては基礎疾患が隠れている可能性もあるため、専門医による診察が重要です。特に多汗症の治療実績があり、治療の選択肢が複数ある医療機関を探すとよいでしょう。
日常生活での対策は、多汗症の症状の改善にも役立ちます。下記で、具体的な方法を4つ紹介します。
顔の多汗症は精神的なストレスで症状が悪化することが多いため、十分な睡眠をとり、リラックスできる趣味を持つことが大切です。必要に応じてカウンセリングを受けたり、深呼吸やマインドフルネス瞑想などのリラクゼーション技法を取り入れたりするのも効果が期待できます。
適度な運動は自律神経のバランスを整え、ストレス解消や基礎代謝の改善に効果があります。ただし、激しい運動は逆効果になる可能性があるため、ウォーキングやヨガなど、有酸素運動で無理のないものを選びましょう。
発汗を促進する辛い食べ物やカフェイン、アルコール、熱い飲み物は控えめにしましょう。さらに、水分をこまめに補給し、栄養バランスの良い食事を心がけることが重要です。
一般的な制汗剤は塩化アルミニウムを主成分としていますが、顔は皮膚が敏感なため、使用する制汗剤の選び方や使用方法には注意が必要です。特に敏感肌の方は、最初は低濃度の製品から試し、肌に合わない場合や、かゆみ・発赤などの症状が出た場合は使用を中止して医師に相談しましょう。市販の制汗剤が肌に合わない、効果が不十分な場合は、適した医療用の制汗剤がないか医師に相談してください。
顔の多汗症は、適切な治療と日常生活での対策により、症状の改善が期待できる病気です。症状が気になる場合は、早めに医師に相談し、自分に合った治療法を見つけましょう。
治療効果が実感できるまでに時間がかかるケースも多いですが、根気強く継続することで生活の質を向上できます。当院での相談を通じて、ご自身に適した治療プランを立てていきましょう。
【参考文献】
日本皮膚科学会「原発性局所多汗症診療ガイドライン2015年改訂版」
日本皮膚科学会「汗の病気―多汗症と無汗症― – 皮膚科Q&A」
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