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2025.05.05
当記事はデジタルクリニックグループ医師による監修のもと、正確な情報提供に努めています。
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膣カンジダの治療で使用される抗真菌薬の膣錠ですが、効果や使用方法など、疑問に思ったまま使用していませんか?膣錠は適切な方法で使用することで、膣カンジダに対して十分な治療効果を発揮します。
この記事では膣カンジダの膣錠に期待できる効果や使用方法、使用時の注意点などについて解説します。
目次
膣カンジダは主に膣錠やクリーム剤によって治療します。膣錠は、カンジダ菌に対して優れた抗真菌作用を持つ、クロトリマゾールやフルコナゾールなどの成分を含んでいます。
膣カンジダの膣錠は、初発時は医師の診断を受けて処方してもらう必要がありますが、再発時は「再発治療薬」として市販薬で購入することも可能です。再発治療薬には第1類医薬品の「エンペシドL」などがあり、薬剤師のアドバイスのもと安全に購入できます。基本的に1回の治療で使用する用量が含まれており、指示に沿って6日間使用します。再発治療薬を使用するときは添付文書をよく読み、使用後に副作用などが見られたら、医師や薬剤師に相談しましょう。
膣カンジダの膣錠は膣内のカンジダ菌の増殖を抑制することで、膣内や外陰部のかゆみやヒリヒリ感、赤み、おりものの異常などの症状を改善します。膣錠に含まれる抗真菌薬が、カンジダ菌の細胞膜を構成する物質の合成を阻害することで、新たなカンジダ菌の増殖を防ぎます。
膣カンジダの膣錠の使用方法は以下のとおりです。
膣錠を膣に挿入するときは、しゃがんだ姿勢で両足を広げ、膣錠を指先で斜め後ろ方向に挿入するのがコツです。挿入された膣錠は、数時間かけて膣内で溶け、カンジダ菌に作用します。就寝前に挿入した場合は、翌日に白いカスや錠剤の一部がおりものと共に体外へ出てくることがありますが、効果が発揮された後ですので心配いりません。
膣カンジダの膣錠を使用するときは、以下の点に注意しましょう。
膣錠は膣カンジダの治療に効果的ですが、使用するときは正しい使用方法と注意点を守ることが重要です。膣錠の使用開始から2〜3日ほどで症状が改善してきますが、決められた日数分使用しないと症状が再発する可能性があります。膣錠に不安や疑問がある場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。
カンジダは、カンジダ属の真菌(カビの仲間)である「カンジダ菌」が体の中で増殖することで発症する病気です。カンジダ菌は体内で常に存在する常在菌であり、風邪やストレス、抗生物質の使用、糖尿病、がん治療などによって免疫機能が低下したときに増殖しやすくなります。
カンジダが発症する部位は性器や口腔内、食道、皮膚などで、特に女性の膣内に多く、健康な人でも発症する可能性があります。膣カンジダを完治させるためには、適切な治療を受けながら日常の生活習慣を改善することが大切です。気になる症状があればできるだけ早く医療機関に受診しましょう。
カンジダの概要についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
カンジダの症状は、発症する部位によっても異なります。
■膣カンジダ:膣や外陰部のかゆみ・ヒリヒリ感、酒粕のようなおりもの、排尿障害、性交痛
■口腔カンジダ:口腔粘膜の白斑(はくはん:白い斑点)・白苔(はくたい:白い膜)、口腔内や舌の炎症
■食道カンジダ:嚥下痛、嚥下困難、胸焼け、胸骨の下の痛み
■皮膚カンジダ:わきの下、脚のつけね、指の間などの発疹
男性の性器に発症した場合は、自覚症状がないことが多いですが、亀頭のかゆみや違和感、尿道炎による排尿痛が生じるケースもあります。口腔カンジダは進行すると、肺や血液にカンジダ菌が増殖し、重篤な症状につながる可能性もあります。
カンジダの主な治療方法は抗真菌薬の投与です。症状に合わせて、クロトリマゾールやフルコナゾールなどの抗真菌薬の内服薬や錠剤、軟膏などが選択されます。医師に処方された抗真菌薬を、決められた日数分指示どおりに使用することで、完治が期待できます。
カンジダの治し方について詳しく知りたい方はこちらもぜひご覧ください。
膣カンジダは抗真菌薬が含まれた膣剤を指示どおりに使用することで、症状の改善が期待できます。使用するときは正しい使用方法や注意点をよく守り、再発するのを防ぎましょう。膣錠に対する不安や疑問がある場合は、医師や薬剤師に相談してください。
膣カンジダの膣剤を初めて使用するときは、医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。デジタルクリニックではオンライン診療をおこなっており、全国どこでも医師の診察や医薬品の処方が可能です。「忙しくて受診しに行く暇がない」「婦人科に受診するのにためらいがある」という方はぜひ一度利用してみてはいかがでしょうか。
一般社団法人 日本性感染症学会「性器カンジダ症」
東京都保健医療局「性器カンジダ症」
佐藤製薬「エンペシドL」
一般社団法人 愛知県薬剤師会「15.膣錠・膣座薬の使い方」
公益社団法人 日本皮膚科学会「日本皮膚科学会皮膚真菌症診療ガイドライン 2019」
NIID国立感染症研究所「国内でよくみられる侵襲性真菌症〜カンジダ症〜」
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