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2025.04.12

亜鉛とニキビの関係性 | ニキビへの効果を高める亜鉛の摂取方法を解説

効果的なニキビケアを模索する中で、亜鉛の存在が気になっている方も多いかもしれません。

この記事では、亜鉛とニキビの関係について詳しく解説します。効果的な亜鉛の摂取方法やニキビ対策についても触れますので、ぜひ参考にしてください。

亜鉛はニキビ治療に使うことができる?

亜鉛は皮膚(ニキビ)に塗ることで、症状の軽減に効果的です。亜鉛(酸化亜鉛)を配合した塗り薬(亜鉛華軟膏)には、ニキビの炎症や腫れを抑え、肌の状態を元どおりに戻す効果が期待できます(参考1)。

また亜鉛を栄養素として不足なく摂取することは、体の内面からニキビにアプローチするのに有効な方法といえるでしょう。亜鉛は、栄養素として人体に欠かせないミネラルの一種です(参考2)。栄養素としての亜鉛は皮膚の健康維持に重要な役割を果たしているため、ニキビの改善にも効果的であるといえます(参考3)。

亜鉛のニキビへの効果

ニキビに効果的であるとされる亜鉛の働きには、以下のようなものがあります(参考1・参考3)。

  • たんぱく質の合成や代謝に関与
  • 皮脂の分泌抑制
  • 抗炎症作用
  • 皮膚の再生促進

亜鉛は、皮膚の構成成分であるたんぱく質の合成や代謝を促す作用のあるミネラルです。栄養素として十分に摂取した場合、肌のターンオーバーを正常化し、ニキビの治りを早くしてくれる可能性があります。ニキビ跡を残さないためにも、亜鉛の摂取は効果的といえるでしょう。

また、亜鉛華軟膏として亜鉛をニキビに塗布する場合、皮脂腺の働きを調整し過剰な皮脂の分泌を抑えたり、ニキビの炎症を抑えたりする効果が期待できます。

ニキビへの効果を高める亜鉛の摂取方法

亜鉛を効果的に摂取するためには、以下のような点を意識してみましょう。

  • 亜鉛を多く含む食品を摂取する
  • サプリメントを活用する
  • 摂りすぎに注意する

亜鉛を効率よく摂取できる食べ物には、魚介類や赤身肉、玄米、ナッツ類などがあります(参考4)。特に多く含まれる食品が、牡蠣(かき)です。これらの食品をバランスよく毎日の食生活に取り入れることで、亜鉛が摂取できるでしょう。

食品から十分に摂取することが難しい場合は、サプリメントを活用する方法もありますが、過剰摂取には注意しなければいけません。

亜鉛の1日の推奨摂取量は18〜74歳男性で11mg、同じく女性で8mgですが、過剰摂取すると鉄の吸収が妨げられることによる貧血や、胃の不快感といった副作用を引き起こす可能性があります(参考3)。

習慣的に摂取しても、健康に害を及ぼさないとされる1日あたりの亜鉛の摂取上限量(耐容上限量)は、以下のとおりです(参考3)。

【男性】18〜29歳:40mg、30〜64歳:45mg、65〜74歳:40mg

【女性】18〜74歳:35mg

普段の食生活での摂取であれば、亜鉛を過剰摂取する心配はあまりありませんが、サプリメントからの摂取に関しては注意が必要です。1日あたりの摂取目安量を守って摂取するようにしましょう。

ニキビの治し方

ニキビの治し方には、主に以下の3つの方法があります。

  • セルフケアで治す
  • 市販薬で治す
  • 病院を受診する

セルフケアにおいてはニキビを悪化させないことがポイントとなるため、適切な洗顔や保湿がメインになるでしょう。

できたばかりのニキビや炎症がひどくないニキビを治すなら、市販薬の利用も有効です。しかし自己判断が難しいケースもあるため、薬で治したいと考える場合は医師に処方してもらうのがおすすめといえます。

薬を含めニキビの状態に合わせた適切な治療を受けられることはもちろん、気になることがあれば医師に相談できる点も大きなメリットといえるでしょう。

ニキビの対策方法

ニキビの予防や悪化防止対策として有効なのは、日々の正しいスキンケアや生活習慣の見直しなどです。

ニキビができる主な原因は、皮脂や汚れによる毛穴の詰まりです。毛穴が詰まらないように、余分な皮脂や汚れを取り除くためには、洗顔が欠かせません(参考5・参考6)。

とはいえ、洗いすぎや洗い方にも注意が必要です。強く擦ったり日に何度も洗いすぎたりすると、かえってニキビを悪化させてしまいます。可能であればニキビ専用の洗顔料を使用し、乾燥しやすい場合は保湿することも大切です。

加えて、栄養バランスの良い食事やストレスを溜め込まないことも意識してみましょう(参考6・参考7)。

正しいスキンケアと、睡眠や食事といった健康的な生活習慣を意識することが、ニキビ対策として効果的といえるでしょう。

まとめ

亜鉛は、皮膚の炎症を抑えるための塗り薬にも配合されており、ニキビに塗ることで改善に役立つ可能性があります。また、栄養素として食品から十分摂取した場合も、ニキビの予防や改善に効果的と考えられます。

できてしまったニキビは、セルフケアや市販薬で改善を目指すことも可能です。しかし、症状がひどい場合やなかなか治らないニキビでお悩みの方は、自己判断せずに医師に相談してみてください。適切な治療を受けることで、より効果的にニキビを改善できるかもしれません。

そうはいっても仕事や授業で忙しく、なかなか病院に行けないという方もいるでしょう。そのような場合は、オンライン診療を利用してみることも一つの方法です。

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参考文献

(参考1)収斂・消炎・保護剤 日本薬局方 亜鉛華軟膏 亜鉛華軟膏「ニッコー」

(参考2)日本人の食事摂取基準(2020年版)|Ⅰ総論:厚生労働省

(参考3)日本人の食事摂取基準(2020年版)|(2)微量ミネラル:厚生労働省

(参考4)日本食品標準成分表(八訂)増補2023年:文部科学省

(参考5)令和時代のニキビ治療|国立国際医療研究センター病院 AMR臨床リファレンスセンター(厚生労働省委託事業)

(参考6)にきび Q18 不潔だからにきびができるのですか?洗顔方法は?- 皮膚科Q&A|公益社団法人日本皮膚科学会

(参考7)にきび Q17 日常生活で注意することはありますか?- 皮膚科Q&A|公益社団法人日本皮膚科学会