Telemedicine
自宅にいながら、気になっていた治療を、 オンラインで始められます。
肥満症治療(医療ダイエット)
美容皮膚
心療内科(精神科)
不眠症(睡眠障害)
低用量ピル/ミニピル
アフターピル
つわり治療(妊娠悪阻治療)
男性AGA
女性AGA(FAGA)
性感染症(STD)
ED/早漏
多汗症/腋臭(ワキガ)
膀胱炎
禁煙治療
更年期障害
高血圧
痛風発作(高尿酸血症)
脂質異常症(高脂血症)
まつ毛外用薬
ニキビ治療
便秘治療
飲む日焼け止め
ドライアイ
インフルエンザ予防/治療
花粉症
医療用漢方
血液検査キット
TOP
For New Patients
初めての方へ
Medical Department
診療科目
Column
コラム
FAQ
よくある質問
News
お知らせ
Reservation
下記より、ご希望の診療科目をご選択ください。 ※診療科目の詳細は各科目のページをご確認ください。
2025.04.29
当記事はデジタルクリニックグループ医師による監修のもと、正確な情報提供に努めています。
デジタルクリニックグループは、オンライン診療と対面診療を提供するクリニックです。 オンライン診療なら来院不要でスマホから24時間365日、全国どこでも受診できます。 20以上の幅広い診療科目に対応しており、お薬は最短で当日発送、翌日に自宅に届きます。
便秘を解消するために薬局などで薬を探したことがある方も多いのではないでしょうか。本記事では、市販薬での便秘対策について、その種類や期待できる効果、正しい使い方を詳しく解説します。適切な市販薬を選んで、困っている便秘を解消しましょう。
目次
便秘で購入できる市販薬は、症状のタイプによって以下のように分類されます。
1. 便が硬いタイプに効果がある薬
酸化マグネシウム →腸内の水分量を増やし、便を柔らかくして排便を促します。
2. ウサギのようなコロコロ便が出る場合に効果がある薬
麻子仁丸(ましにんがん)・オイルデル →腸の水分を増やして便を柔らかくする作用があります。
3. お腹の冷えが原因の便秘に効果がある薬
大建中湯(だいけんちゅうとう) →冷えにより弱まった胃腸の働きを、血流を改善しながら整えます。
4. 上記の薬で効果が弱い場合に使用される刺激性下剤
ビサコジル・大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう) →大腸を直接刺激して腸の動きを活性化させる薬です。
※刺激性下剤は腸を直接刺激するため、腹痛が生じる場合や、長期使用により耐性がついて効果が薄れる可能性があります。
これらの薬に加えて、整腸剤を使用して腸内環境を整えることも効果的です。(参考8)最終的には薬に頼らず、自然な排便習慣を目指すことが大切です。
便秘に対する漢方薬は、その作用の違いによって以下のように分類されます。
腸内に水分を引き込むことで、便を柔らかくし排便を促します。
主な成分:膠飴(こうい)、芒硝(ぼうしょう/含水硫酸ナトリウム)
・膠飴:胃腸を温めて働きを助ける効果があり、大建中湯(だいけんちゅうとう)に含まれます。
・芒硝:腸内に水分を引き寄せて便通を促す作用があり、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)や調胃承気湯(ちょういしょうぎとう)に含まれます。
腸のぜん動運動を活性化させて、排便を助けます。
主な成分:大黄(だいおう)、山椒(さんしょう)
・大黄:強い瀉下作用(便を出す作用)を持ち、 大黄甘草湯、防風通聖散、麻子仁丸、潤腸湯などに含まれています。
・山椒:腸を温めて働きを活発にする効果があり、大建中湯に含まれます。
腸の過剰な緊張やけいれんを緩和し、自然な排便を促します。
主な成分:甘草(かんぞう)、芍薬(しゃくやく)
・甘草・芍薬は、大黄甘草湯、防風通聖散、潤腸湯、桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう)に含まれています。(参考9)
便秘に使われる漢方薬について詳しく知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
「漢方薬で便秘治療 | メリットや正しい服用方法、解消方法を解説」の記事はこちらから
便秘薬に期待できる効果は下記の通りです。
これらの便秘薬は、単に排便を促すだけでなく、便の形状を整えたり、残便感を解消したり、関連する不快症状を改善する効果も期待されます。
便秘薬は、段階を踏んで使用することで安全に便秘解消に近づくことができます。
食物繊維や水分の摂取、適度な運動、規則正しい生活を心がけることで、多くの便秘は改善します。
生活習慣で効果がない場合は、整腸剤や酸化マグネシウムなどの「浸透圧性下剤」や「上皮機能変容薬」などの非刺激性下剤を使います。安全性が高く、初期治療に適しています。
非刺激性下剤でも効果が不十分なときは、コーラックや大地の漢方便秘薬などの刺激性下剤を必要時のみ使います。ひどい便秘に即効性のある市販薬ですが、常用は避け、あくまで補助的に使うのが理想です。
便秘薬は生活習慣と併用し、正しく使うことで効果が期待できます。(参考8)(参考10)(参考11)
便秘薬を使用するときの注意点として、以下のようなことが挙げられます。
比較的安全とされる便秘薬でも、漫然と使い続けることは避けるべきです。(参考8)
便秘改善には、以下のような生活習慣の見直しが効果的です。
これらの生活習慣の乱れは、高齢者をはじめ便秘の原因になります。改善を試みても便秘が解消されない場合や、症状が強く早めの対処が必要な場合は薬の使用も検討されます。(参考10)(参考12)
便秘の解消法についてより詳細を知りたい方はこちらもご覧ください。
「便秘の解消方法 | 日々できることや便秘の種類を詳しく解説」の記事はこちらから
便秘薬は症状に合わせて正しく選ぶことで、便秘の改善に役立ちます。ただし、使い続けると、副作用が出てきたり、体が慣れて効果が減弱したりします。薬に頼りすぎず、日々の食事や生活習慣の見直しも忘れずに行うことが大切です。
(参考1)添付文書「酸化マグネシウムE便秘薬」
(参考2)添付文書「スルーラックマグネシウム」
(参考3)添付文書「ツムラ漢方麻子仁丸料エキス顆粒」
(参考4)添付文書「オイルデル」
(参考5)添付文書「ツムラ漢方大建中湯エキス顆粒」
(参考6)添付文書「コーラックⅡ」
(参考7)添付文書「大地の漢方便秘薬」
(参考8)北山雅大(2024)「OTCセルフケアマップ 第14回 腸の不調に対する市販薬の選び方」調剤と情報
(参考9)眞部紀明 et al.(2019)「慢性便秘の治療ー漢方薬の種類とその使い方ー」日内会誌
(参考10)結束貴巨(2023)「高齢者の便秘と課題」日WOCM回誌
(参考11)飯田洋(2024)「便秘治療と便秘の増悪」治療
(参考12)全国健康保険協会「便秘」
PREV
漢方薬で便秘治療 | メリットや正しい服用方法、解消方法を解説
NEXT
整腸剤が便秘に与える影響 | 期待できる効果や便秘薬との違いを解説