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2025.03.19

レビトラ(バルデナフィル)とシアリス(タダラフィル)の併用可否を解説

レビトラ(バルデナフィル)とシアリス(タダラフィル)は、いずれもPDE5阻害剤と呼ばれる勃起不全(ED)治療薬です。これらの薬は血管拡張作用を持ち、陰茎への血流を改善することで、勃起をサポートする効果が期待できます(参考1)。今回は、レビトラとシアリスを一緒に服用できるかどうかや、各薬剤の効果・副作用について詳しく解説します。

レビトラ(バルデナフィル)とシアリス(タダラフィル)の併用は可能?

結論として、レビトラとシアリスの併用は推奨されていません。これは、併用による安全性や有効性に関する十分な臨床データが不足しているためです(参考1、2)。予期せぬ副作用が発生するリスクが高まるため、自己判断での併用は避けるべきです。必ず医師の指示を受け、適切な治療を行いましょう。

レビトラ(バルデナフィル)の基礎知識

レビトラ(バルデナフィル)は、PDE5阻害薬に分類されるED治療薬で、血管拡張作用により陰茎への血流を増加させ、勃起を維持する効果が期待できます。ただし、レビトラは性欲を直接増進させる薬ではなく、あくまで勃起をサポートする役割を果たします(参考1)。

レビトラは服用後0.75時間で血中濃度がピークに達し、比較的早く効果が現れるとされています(参考1)。一方で、半減期は3.2〜5.3時間であり、作用時間は比較的短めである点が特徴です(参考1)。また、レビトラの服用は食事の影響を受けることがあり、特に脂肪分の多い食事後には効果が減少する可能性があるため、注意が必要です(参考3)。

レビトラ(バルデナフィル)の効果

勃起が起こるためには、陰茎の血管が広がり、血液が流れ込むことが重要です。しかし、PDE5という酵素が、血管を広げるために必要な物質を分解してしまうことがあります。

レビトラはPDE5を抑えることで血管を広げ、勃起を維持しやすくします(参考1)。

レビトラ(バルデナフィル)の用法・用量

レビトラを服用する場合、1日の服用は1回のみ、24時間以上の間隔を空けて服用します(参考1)。

また、以下の用法・用量を守ることが重要です(参考1)。

  • 通常の服用方法

成人は、性行為の約1時間前に10mgを服用します。なお、健康状態に問題がないと判断された方の場合、効果が不十分な時には20mgに増量することができます。

  • 高齢者・肝障害患者の場合

高齢者や中等度の肝障害がある方は、5mgから開始し、最大10mgまで服用できます。

「レビトラ 効果」内部リンク

レビトラ(バルデナフィル)を服用してはいけない人

以下に該当する方は、レビトラを服用しないようにしてください(参考1)。

  • レビトラの過敏症の既往歴がある方
  • 下記の疾患を患っている方

心血管系障害がある方(先天性のQT延長症候群の方、不安定狭心症の方、脳梗塞・脳出血や心筋梗塞の既往歴が最近6ヶ月以内の方など)、重度の肝障害や腎障害のある方、網膜色素変性症の方

  • 低血圧または高血圧の方(安静時収縮期血圧>170mmHg、または安静時拡張期血圧>100mmHgの方)

レビトラ(バルデナフィル)の併用禁忌薬

レビトラを他の薬剤と併用する際には、以下の薬剤との併用は絶対に避けてください(参考1)。

  • 硝酸剤及び一酸化窒素供与剤
  • リオグシアト
  • CYP3A4を阻害する薬剤
  • クラスIA又はクラスIIIの抗不整脈薬(参考4)

レビトラ(バルデナフィル)の副作用

レビトラを服用すると、頭痛(頻度:11.7%)、ほてり(頻度:10.6%)などの副作用が発生する可能性があります(参考1)。

また、以下の重篤な副作用が発生する可能性があります(参考1)。

  • 持続勃起(頻度:0.1%未満)

勃起が4時間以上持続した場合、陰茎組織に損傷を与える恐れがあるため、早急に医師の診察を受ける必要があります。

  • めまい(頻度:1%以上)、視覚異常(0.1%~1%未満)

めまいや急激な視力低下や視力喪失が現れた場合、速やかに服用を中止し、眼科医に相談してください。

「レビトラ 副作用」内部リンク

シアリス(タダラフィル)の基礎知識

シアリス(タダラフィル)は、勃起不全の治療薬(ED治療薬)として使用されるPDE5阻害薬の一つです。ただし、シアリスは血管拡張作用により勃起不全の治療効果が期待できる薬であり、性的刺激を受けたときに効果を発揮しますが、性欲そのものを増進させる薬ではない点に注意が必要です(参考1、2)。

シアリスはレビトラやバイアグラなどのED薬に比べて、食事の影響を受けにくい点が特徴です(参考1、2、3,5)。

シアリスは服用後0.5〜4時間後に血中濃度がピークに達するため、効果が現れるまでにやや時間がかかるとされています(参考2)。一方で、半減期は14〜15時間であり、作用時間は比較的長めである点が特徴です(参考2)。

シアリス(タダラフィル)の効果

シアリス(タダラフィル)は、PDE5という酵素を抑制することによって、血管を広げて勃起を維持しやすくする効果が期待できます(参考2)。

「シアリス(タダラフィル)の効果 | 副作用や正しい服用方法を解説」の記事はこちら

シアリス(タダラフィル)の用法・用量

シアリスを服用する場合、1日の服用は1回のみ、24時間以上の間隔を空けて服用します(参考2)。

また、以下の用法・用量を守ることが重要です(参考2)。

  • 通常の服用方法

成人は、性行為の約1時間前に10mgを1日1回服用します。なお、健康状態に問題がないと判断された場合、効果が不十分な時には20mgに増量することができます。

  • 肝障害患者の場合

軽度または中等度の肝障害のある方は、10mgを超えないよう服用します。

  • 腎障害患者の場合

中等度または重度の腎障害がある場合、5mgから開始します。

中等度の腎障害患者は10mgを超えないよう服用し、10mgを超えて投与される場合は服用間隔を48時間以上にします。

重度の腎障害患者は5mgを超えないように服用します。

シアリス(タダラフィル)の副作用

シアリスでは以下の重大な副作用が発生する可能性があります(参考2)。

  • 過敏症(頻度:不明)

発疹、じん麻疹、顔面浮腫などが現れる可能性があります。

  • 持続勃起(頻度:不明)

勃起が4時間以上持続した場合、陰茎組織に損傷を与える恐れがあるため、早急に医師の診察を受ける必要があります。

  • めまい、目の異常感(頻度:0.2%~1%未満)

急激な視力低下や視力喪失が現れた場合、すぐに服用を中止し、眼科医の診察を受けることが求められます。

シアリス(タダラフィル)を服用してはいけない人

以下に該当する方は、シアリスを服用しないようにしてください(参考2)。

  • シアリスの成分に対して過敏症の既往歴がある方
  • 下記の疾患を患っている方

心血管系障害がある方(不安定狭心症の方、性行為中に狭心症が発現したことのある方、心筋梗塞(最近3ヶ月以内)、脳梗塞・脳出血(最近6ヶ月以内)の既往歴がある方など)、コントロール不良の不整脈、重度の肝障害がある方、網膜色素変性症の方

  • 高血圧(安静時血圧>170/100mmHg)、低血圧(血圧<90/50mmHg)の方

シアリス(タダラフィル)の併用禁忌薬

シアリスを他の薬剤と併用する際には、以下の薬剤との併用は絶対に避けてください(参考2)。

  • 硝酸剤やNO供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド、ニコランジル等)(参考6、7)
  • sGC刺激剤(リオシグアト)

まとめ

シアリスとレビトラの併用は禁忌ではありませんが、安全性や有効性に関する臨床データが不足しているため、推奨されていません。治療の際は自己判断での同時服用を避け、必ず医師に相談してください。

参考文献

(参考1)医療用医薬品 レビトラ(バルデナフィル) 添付文書

(参考2)医療用医薬品 シアリス(タダラフィル) 添付文書

(参考3)Prabhu Rajagopalan et al. J Clin Pharmacol.2003 Mar.

(参考4)Mo(rganroth,J.et al., Am.J.Cardiol., 93, 1378-1383, (2004) 

(参考5)医療用医薬品 バイアグラ(シルデナフィルクエン酸塩) 添付文書

(参考6)Patterson D,et al., Br J Clin Pharmacol., 60 (5), 459-468, (2005)(参考7)Kloner RA,et al., J Am Coll Cardiol., 42 (10), 1855-1860, (2003)