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2025.02.18
アフターピル(緊急避妊薬)は、予期せぬ妊娠を防ぐための緊急手段です。性交渉後、できるだけ早く服用することで高い避妊効果を得られる一方、時間が経つにつれて効果は低下します。本記事では、アフターピルの避妊率について詳しく解説します。緊急時の対応として正しく理解し、適切な利用のためにぜひ参考にしてください。
目次
アフターピルの避妊率は服用のタイミングによって大きく変わり、性交渉から24時間以内に服用した場合は約95%と極めて高い避妊効果が期待できます。48時間以内でも約85%、72時間以内なら約58%の避妊率が臨床研究で示されています。服用のタイミングで避妊率が異なる理由は、アフターピルが排卵を遅らせる作用を持つためです。排卵前に服用すれば排卵を約5日間遅らせることができ、高い避妊効果を発揮できるため、性交渉後のできるだけ早い対応が推奨されています。現在、日本で主に処方されているのは「レボノルゲストレル」という成分を含むアフターピルです。性交渉後の120時間後まで高い避妊効果を維持できる「エラワン」もありますが、国内では正式に認可されていません。アフターピルは一定の避妊効果は見込めるものの、あくまでも緊急時の避妊手段です。通常の避妊法としては推奨されていないため注意しましょう。出典:公益社団法人 日本産婦人科学会 緊急避妊法の適正使用に関する指針
アフターピルは排卵を遅らせたり、受精卵の着床を防いだりすることで妊娠を防ぎます。これらの作用で大きく関係しているのは、アフターピルの主な主成分である「プロゲステロン」という女性ホルモンです。通常、女性の体内では、生理が終わってから排卵までの期間、女性ホルモンの一つである「エストロゲン」の分泌量が徐々に増えていきます。エストロゲンの分泌量がある程度増えると、次に「黄体形成ホルモン」が分泌され、卵胞(卵子が含まれる組織)を成熟させます。黄体形成ホルモンの分泌量がピークになると卵胞から卵子が飛び出し、排卵が誘導される仕組みです。排卵が終わった後は、女性の体内でエストロゲンと黄体形成ホルモンの分泌が減り、プロゲステロンが分泌されていきます。排卵前にアフターピルを使用すると、女性の体では「体内ですでにプロゲステロンが分泌される周期に入っている」と判断します。それにより、エストロゲンや黄体形成ホルモンの分泌が抑えられ、排卵が起こらなくなる仕組みです。また、エストロゲンには子宮内膜を厚くする作用もあるため、分泌量が減ることによりその作用も抑えられます。結果として、排卵のタイミングが通常より遅くなり、精子が女性の子宮内で生存している間排卵が起きにくくなります。また、妊娠するのに十分な子宮内膜の厚さが得られないことで、受精卵が着床しにくくなり避妊につながるのです。ただし、すでに受精卵の着床が完了している場合には本来の効果が得られなくなるため、性交渉後はできるだけ早く服用しましょう。また、アフターピル服用後も数日間避妊なしの性交渉は控えてください。
アフターピルの避妊率は高いものの、100%の効果は保証されていません。性交渉から服用するまでの時間が経過するほど、妊娠する可能性が高くなるため注意が必要です。すでに排卵が始まっていた場合や服用後2時間以内に嘔吐してしまった場合は、十分な効果が得られない可能性があります。アフターピルを服用した後は、避妊が成功しているか確認しましょう。避妊が成功している場合は、服用から約2週間以内に消退出血(生理のような性器出血)が見られるのが一般的です。3週間以上出血がない場合は妊娠している可能性があるため、妊娠検査薬の使用や産婦人科の受診をおすすめします。アフターピル服用後に妊娠した場合の対応法はこちらにも詳しく解説していますので、ご参考にしてください。
アフターピルは緊急時の避妊薬として知られていますが、効果や副作用、適切な使用タイミングを正しく理解することが重要です。アフターピルについて知っておくべき基本的な情報を解説していきます。
アフターピルは、性交渉後の緊急避妊に高い効果を発揮します。現在日本で主流のレボノルゲストレルは、24時間以内の服用で95%という極めて高い避妊率を示します。48時間以内で84%、72時間以内で58%の避妊効果が期待できるのも特徴です。アフターピルには、日本で正式には認可されていませんが、120時間以内の使用でも高い避妊効果を発揮するエラワンもあります。緊急避妊は、以前まで「ヤッペ法」という方法が主流でした。ヤッペ法はプラノバール錠という中用量ピルを服用する緊急避妊法で、性交渉から72時間以内に2錠服用し、その12時間後に再び2錠服用します。副作用が強いため、現在の使用頻度は減少しています。レボノルゲストレルによる避妊方法は服用回数が1回1錠で済み、副作用も比較的軽度です。また、アフターピルはあくまでも緊急避妊用であり、定期的に使用することは推奨されません。定期的な避妊効果を得るには、低用量ピルなどの治療法を検討する必要があります。アフターピルの効果についてより詳しく知りたい方はこちらの記事でも詳しく解説しておりますので参考にしてください。「アフターピルの効果を医師が解説 避妊までの仕組みや副作用は?」
アフターピルの服用後には、以下の副作用が起こる可能性があります。
これらの症状は個人差が大きく、必ずしもすべての人に現れるわけではありません。とくに注意が必要なのは服用後2時間以内の嘔吐です。この場合、薬の成分が十分に吸収されず、避妊効果が得られない可能性があるため、医療機関に相談して再度服用する必要があります。嘔吐が心配な場合は、事前に吐き気止めを処方してもらうことも可能です。また、アフターピルは生理周期へ影響することもあります。服用後、生理が数日から1週間程度早まったり遅れたりすることがありますが、ほとんどが一時的なものです。使用してから2週間以内に現れる消退出血のほかに、ホルモンバランスの変化による不正出血が起こることもありますが、自然におさまることが多いです。不正出血の出血量が多かったり、期間が長かったりする場合は、病気が隠れている可能性もあるため、婦人科で相談しましょう。出典:一般社団法人 京都府薬剤師会|アフターピル
アフターピルは、性交渉後できるだけ早く服用しましょう。性交渉から24時間以内の服用で最も高い避妊効果が得られ、時間が経過するにつれて効果は徐々に低下します。医療機関では72時間以内の処方を推奨していますが、それ以降でも一定の効果は期待できます。服用の際は、ぬるま湯か水で飲むのが基本です。胃の調子が悪い場合は、吐き気止めも併用するようにしましょう。アフターピルは現在、オンライン診療によって幅広い時間で処方が可能になっていますが、使用するのはあくまでも非常時の対応です。普段から確実な避妊法を実践し、必要な場合にのみアフターピルを使用するという意識を持ちましょう。妊娠の心配がある場合は、躊躇せず早めに医療機関に相談してください。詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
アフターピルは性交渉後の緊急避妊薬として高い効果を発揮しますが、避妊率を高めるためには服用のタイミングが重要です。性交渉から24時間以内の服用で95%、48時間以内で84%、72時間以内で58%の避妊効果があります。アフターピルは主に排卵のタイミングや子宮内膜の厚さに作用し、副作用として頭痛や吐き気などが報告されています。オンライン診療も可能になり、幅広い時間で処方を受けられるようになりましたが、あくまでも緊急時の避妊手段です。通常の避妊にはコンドームや低用量ピルなどの方法を検討し、妊娠の心配がある場合は早めに医療機関への相談をおすすめします。
【参考文献】一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)|緊急避妊剤レボノルゲストレル錠 公益社団法人 日本産婦人科学会 |緊急避妊法の適正使用に関する指針一般社団法人 京都府薬剤師会|アフターピル日本産婦人科医会|望まない妊娠防止対策に関する総合的研究 公益社団法人日本産婦人科医会|緊急避妊薬の処方における課題日本産婦人科医会学|学術講演会では触れられない国内未認可の性ホルモン関連薬剤
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