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2025.02.17
「アフターピル(緊急避妊薬)を服用したいけれど、低用量ピルと併用しても大丈夫?」「低用量ピルでアフターピルの代用はできる?」低用量ピルを服用している方は、避妊に失敗したとき、アフターピルを服用しても良いのか迷う場合も多いのではないでしょうか。この記事では、アフターピルと低用量ピルの併用が可能かの疑問についてご紹介します。
目次
結論から言うと、アフターピル(緊急避妊薬)と低用量ピルは併用可能です。低用量ピルは1日1錠服用することで避妊効果が得られる薬ですが、低用量ピルを飲み忘れた後に避妊に失敗した場合も72時間以内であればアフターピルを服用できます。この場合、アフターピルを服用した後、12時間以内に低用量ピルの服用を再開するのが一般的です。(参考1)ただし、アフターピルは低用量ピルの効果を一時的に弱めてしまう可能性があります。アフターピル服用後に低用量ピルを再開する場合は、次の生理がくるまでの間は必ずコンドームなどとの併用が必要です。(参考2)また、アフターピルと低用量ピルを同時に服用することで、悪心や嘔吐などの副作用が強く出る可能性があります。低用量ピルの服用中にアフターピルを処方してもらうときは、必ず医師に低用量ピルを日常的に使用していることを伝えるようにしましょう。
低用量ピルは基本的にアフターピル(緊急避妊薬)の代用にはなりません。低用量ピルは毎日継続して服用することで排卵を抑制し、避妊効果が得られる薬です。避妊効果を得るためには、月経開始日から7日以上は1日1錠ずつ服用する必要があります。一方、アフターピルは緊急時に1回のみ服用し、排卵のタイミングを遅らせることで避妊につながります。そのため、緊急的な避妊が必要な場合は、必ず医師に相談し、アフターピルの処方を受けるようにしましょう。
アフターピル(緊急避妊薬)と低用量ピルは、どちらも避妊に効果のある薬ですが、使用方法に加え、目的も大きく異なります。どちらも医師の処方箋が必要な医薬品であるため、自己判断での使用は避けましょう。
アフターピルは緊急時に使用する避妊薬です。「プロゲステロン」という女性ホルモンが成分として含まれており、排卵を遅らせたり、受精卵の着床を防いだりすることで妊娠を防ぎます。国内で承認されているレボノルゲストレルでは、性行為後24時間以内の使用で約95%、48時間以内で約85%、72時間以内で約58%の避妊率があると言われています。(参考1)アフターピルの効果はこちらの記事でも詳しく紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。「アフターピル(緊急避妊薬)の飲み方 | 服用のタイミングや注意点を解説」
低用量ピルは計画的な避妊や、月経に関わる症状の緩和を主な目的とした薬で、以下の効果が期待できます。
低用量ピルに含まれているエストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンが、女性の体内で排卵を抑えるように作用することで、これらの効果が期待できます。
低用量ピルを使用する場合は、生理開始日から1シート(21錠もしくは28錠)の錠剤を1日1錠ずつ服用する必要がありますが、飲み忘れた場合の対処方法は、飲み忘れた日数・期間によって異なります。【1日だけ飲み忘れた場合】・気づいたときに飲み忘れた分を服用する・その日の分も通常通り服用する(1日2錠服用することになる)・他の避妊方法と併用する必要はない【2日以上連続して飲み忘れた場合】・残りのシートの錠剤は服用しない・次の生理開始日を待って、新しいシートから服用を開始する・新しいシートを開始するまでは、必ずコンドームなどの避妊法を併用する判断に迷った場合は必ず医師や薬剤師に相談しましょう。低用量ピルの正しい飲み方や飲み忘れの対処法について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事でも詳しく解説しておりますのでご一読ください。「低用量ピルの飲み方 | 注意するべき点や休薬期間を解説」
この記事では、アフターピル(緊急避妊薬)と低用量ピルの併用や違いについて紹介しました。アフターピルと低用量ピルの併用は可能ですが、低用量ピルをアフターピルの代用として使用することはできません。また、低用量ピルを飲み忘れた場合は、飲み忘れた期間によって対処方法が異なります。迷った場合は医療機関に受診し、医師に相談したうえで、正しい対応をしましょう。アフターピルや低用量ピルなど避妊方法を検討している方は、自己判断せず医師に相談することが重要です。デジタルクリニックグループでは、24時間365日のオンライン診療を受け付けています。アフターピルの処方や避妊に関する相談など、医師が丁寧にサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。
【参考文献】日本産科婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針」ellaOne Package leaflet日本産婦人科学会 「緊急避妊法の適正使用に関する指針 (平成28年度改訂版)」厚生労働省「低用量経口避妊薬(ピル)の承認を「可」とする中央薬事審議会答申について」日本産科婦人科学会「低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン (改訂版) 」
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