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2025.02.13

アフターピル(緊急避妊薬)服用とお酒の関係 | 服用時の注意点も解説

「アフターピルの服用はお酒を飲んだ後も問題ない?」
「服用後の飲酒は避けた方がいいのかな…」

アフターピル(緊急避妊薬)を服用する前後にお酒を飲んでもいいか気になる方も多いのではないでしょうか。

飲酒はアフターピルの体内への吸収率や副作用に影響するため、事前にいくつか注意点を知っておいたほうが良いでしょう。
この記事では、アフターピルの服用と飲酒の関係性や、安全に服用するためのポイントについて紹介します。

アフターピル(緊急避妊薬)の服用前後はお酒を飲んでもいい?

アフターピルの服用前後にお酒を飲んでもいいのか、多くの方が不安を感じているのではないでしょうか。

結論から言うと、アフターピルの効果を十分に得るためには、服用前後のお酒は控えた方がよいでしょう

アフターピルを服用する前後にお酒を摂取する場合、吐き気や頭痛、めまい、お腹の痛み、だるさなどの副作用がさらに強く出る可能性があります。(参考1)
特に吐き気や嘔吐など消化器系の症状は、アルコールで悪化しやすい傾向があるため注意が必要です。

アフターピル(緊急避妊薬)服用の正しいタイミング

アフターピルは性行為後、できるだけ早く服用しましょう。
基本的に性行為後から72時間以内の服用が推奨されていますが、早ければ早いほど高い効果が期待できます。
(参考2)

海外で使用されるエラワンのように、120時間(5日)以内の服用であれば効果が期待できる薬剤もありますが、日本国内では72時間以内の服用が原則です。(参考3)

アフターピルの服用方法については、こちらの記事でも詳しく紹介していますのでご覧ください。
「アフターピル(緊急避妊薬)の飲み方 | 服用のタイミングや注意点を解説」

飲酒時のアフターピル(緊急避妊薬)の副作用とリスク

アフターピルには副作用として、次のような症状が報告されています。(参考1)

吐き気(5%以上)
頭痛(12.3%)
めまい(0.1〜0.5%未満)
お腹の痛み(0.1〜0.5%未満)
だるさ(0.1〜0.5%未満)

これらの症状は飲酒によって症状が悪化する恐れがあります。
また、アルコールは肝臓での薬物代謝に影響を与える可能性があり、副作用が強く出る場合があります。
お酒に弱い方は特に注意しましょう。(参考4)

副作用で特に気をつけたいのが、アフターピルを飲んでから2時間以内の嘔吐です。
(参考2)
服用してから2時間はアフターピルが体に吸収されるため、この間に吐いてしまうと、避妊効果が得られない可能性があります。
このような場合は、医師に相談の上、再び服用することが大切です。
服用後の嘔吐が心配な場合は、アフターピルとともに吐き気止めを処方してもらえることもあります。

アフターピルの副作用についてより詳しく知りたい方は、こちらの記事で詳しく解説しているのでご覧ください。
「アフターピル(緊急避妊薬)の副作用 | 副作用が出た場合の対処方法を解説」

その他に飲酒時にアフターピル(緊急避妊薬)を服用する時の注意点

もし、飲酒しているときにアフターピルが必要になった場合は、医師に飲酒量や時間を正直に伝えましょう
医師は状況に応じて、服用のタイミングなどをアドバイスしてくれます。

アフターピルを服用した前後に飲酒した場合は、十分に体調管理をしてください。
万が一、気になる症状が出た場合は、休日・夜間診療や24時間対応のオンライン診療なども検討して、早めに医師に相談することをおすすめします。

また、確実な避妊効果を得るために、次の生理まではコンドームなどを利用した避妊を忘れないようにしましょう。

アフターピル(緊急避妊薬)に期待できる効果

国内で承認されているレボノルゲストレルでは、性交後24時間以内の使用で約95%、48時間以内で約85%、72時間以内で約58%の妊娠阻止率があると言われています。(参考2)

アフターピルには、排卵を抑制させるほか、受精や受精卵の着床を阻害する働きがあります。(参考1)

アフターピルによってより高い効果を得るためのポイントは次の4点です。

できるだけ早く服用する
服用後2時間は吐き気に注意する
次の月経まで避妊を継続する
服用後、3週間以内に消退出血(生理のような性器出血)がない場合は妊娠検査をする

なお、アフターピルは「緊急避妊薬」と呼ばれるように、緊急時の避妊を目的に使用される医薬品です。
日常的に避妊が必要になる場合は、コンドームや低用量ピルなど他の避妊方法も併せて検討しましょう。

アフターピルの正しい飲み方や効果については、こちらの記事も併せてご覧ください。
「アフターピル(緊急避妊薬)の飲み方 | 服用のタイミングや注意点を解説」

まとめ

アフターピルの服用前後の飲酒は、吐き気などの副作用を悪化させる可能性があるためできるだけ避けましょう。
飲酒したときにアフターピルが必要になった場合は、医師に詳しい状況を相談してください。
服用後に副作用や体調の変化が生じた場合は、速やかに処方を受けた医師の診察を受けましょう。

お仕事や深夜早朝、休日等で受診が難しい場合は、オンライン診療の利用をご検討ください。
デジタルクリニックグループでは、24時間365日オンラインでの診療に対応しています。
アフターピルとお酒に関する不安をはじめ、医師が丁寧にサポートいたしますので、お気軽にご相談ください。

【参考文献】
「ノルレボ錠1.5mg」添付文書
日本産科婦人科学会「緊急避妊法の適正使用に関する指針」
ellaOne Package leaflet
長崎県医師会「健康ミニ情報~くすりと健康~」