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2025.02.13

ニコチネルTTSの仕組み | 期待できる効果とニコチネルパッチとの違いを解説

「ニコチネルTTSの効果は？」「ニコチネルTTSで意思が弱くても禁煙できる？」

タバコをやめたい喫煙者の方は、ニコチネルTTSの効果が気になるのではないでしょうか。

ニコチネルTTSは、皮膚からニコチンを持続的に吸収させる禁煙補助薬です。

本記事では、ニコチネルTTSの仕組みや期待できる効果、適切な使用方法を詳しく解説します。

さらに、ニコチネルパッチとの違い についても比較し、どのような人に適しているのかを紹介します。

禁煙を成功させるために、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • ニコチネルTTSの効果
  • ニコチネルTTSの使用方法
  • ニコチネルTTSの貼付け禁止箇所
  • ニコチネルTTSとニコチネルパッチの違い

ニコチネルTTSに期待できる効果

ニコチネルTTSは、禁煙をサポートするための医療用医薬品です。

皮膚に貼ることで少量のニコチンを持続的に体内に供給し、喫煙習慣を断つ手助けをします。以下のような効果が期待できます。

  • 離脱症状を軽減
    少量のニコチンを一定時間供給することで、イライラや集中力の低下を軽減します。
  • 喫煙習慣を徐々に断つ
    段階的にニコチンの吸収量を減らしていくことで禁煙成功率を高めます。
  • 生活習慣改善
    禁煙を継続することで、呼吸機能の向上や、血圧・心拍数の安定といった、健康上のメリットが期待されます。

皮膚に貼るタイプの禁煙補助薬を用いることで、自力で禁煙するよりも約1.6倍成功率が高まるという研究結果が示されています。

禁煙を成功させたい方は、ニコチネルTTSを検討してみましょう。

参考：禁煙のおくすりってどんなもの？｜国立保健医療科学院
Hartmann-Boyce J, Chepkin SC, Ye W, et al: Nicotine replacement therapy versus control for smoking cessation.

ニコチネルTTSのメカニズム

ニコチネルTTSは、皮膚に貼ることでタバコの代わりにニコチンを体内に供給するお薬です。

以下に詳しく解説します。

ニコチネルTTSのメカニズム

  • 皮膚吸収のプロセス
    専用の粘着パッチがニコチンを徐々に放出し、皮膚から徐々に吸収され、血流にのって全身へ供給されます。
  • 持続的なニコチン供給
    TTSは24時間にわたり、一定量のニコチンを皮膚から体内に供給します。これにより、ニコチンの急激な血中濃度の変化を防ぐよう働きます。

しかし、まれにニコチネルTTSで副作用が起こる場合があります。

皮膚の炎症や、頭痛・めまい、睡眠障害などです。

副作用や何らかの身体異常が生じた場合は使用を中断し、医師や薬剤師に相談しましょう。

参考：ニコチネルTTS30 ニコチネルTTS20 ニコチネルTTS10｜医薬品医療機器情報提供ホームページ

ニコチネルTTSの使用方法

ニコチネルTTSは、適切に使用することで禁煙の成功率を高めることができる製品です。

以下に、使用方法や注意点をわかりやすくまとめました。

詳細
使用するタイミング朝起きた直後、清潔で乾燥した肌に貼ります。
貼る部位上腕、肩、背中、腰など、毛の少ない部位を選びます。
貼り方粘着面を肌にしっかりと貼り付けます。空気が入らないように押し付けて密着させます。
使用時間原則24時間貼り続けることが推奨されています。ただし、睡眠中に何らかの影響がある場合は就寝前に外しても問題ありません。
取り外し方使用後はパッチをゆっくり剥がし、付属の専用袋に入れて廃棄してください。
用量の選択1日20本以上の場合は高濃度タイプ（ニコチン20mgなど）から開始することがあります。（用量は医師・薬剤師と相談の上で決定します。）

ニコチネルTTSは、継続的に使用することでニコチン依存を軽減し、禁煙を効果的にサポートします。

ニコチネルTTSを貼ってはいけない場所

ニコチネルTTSは皮膚を経由してニコチンを供給するため、貼る部位の選択が重要です。

誤った場所に貼ると十分な効果を得られないだけでなく、肌トラブルの原因になることがあります。

以下の部位には貼らないようにしましょう。

傷や炎症がある部位傷口や湿疹、かぶれがある部位に貼ると、ニコチンの刺激で痛みやかゆみが生じる可能性があります。
体毛が多い部位密着が不十分になり、剥がれやすくなる ことがあります。
関節部分肘や膝のような曲がる部分に貼ると、動くたびにシワができ、粘着力が低下 します。
汗をかきやすい部位汗と皮脂で粘着力が弱まり、剥がれやすくなることがあります。
肩やすねなどの皮膚が薄い部位皮膚が薄く骨がすぐ下にある場所は、貼ったときに違和感を感じやすく、剥がれやすいためおすすめしません。

ニコチネルTTSを適切に使用するには、肌トラブルを避けつつ、しっかり密着する部位を選ぶことが重要です。

ニコチネルTTSとニコチネルパッチの違い

ニコチネルTTSとニコチネルパッチは、どちらも禁煙をサポートするための製品ですが、使用時間や対象者に違いがあります。

以下に、両者を比較した表をまとめます。

ニコチネルTTSニコチネルパッチ
使用時間原則24時間16時間推奨
ニコチンの放出長時間に渡り安定して供給夜間使用を想定しない設計
対象者（一例）禁煙の際に強い離脱症状が予想
される患者		比較的軽度～中等度の患者
肌への影響長時間の使用により、敏感肌の人はかゆみや赤みが出やすい場合がある使用時間が短いため、肌への負担が比較的少ない
価格の違い一般的に
やや高価		比較的リーズナブル

自身の喫煙習慣やニコチン依存度に応じた適切なタイプを選ぶことが重要です。

それぞれの特徴を理解し、自分に合った製品を選びましょう。

まとめ

ニコチネルTTSは、経皮吸収型ニコチン製剤であり、皮膚からニコチンを24時間にわたって供給することで禁煙時のイライラ、不安、集中力低下などを軽減する効果が期待されます。

禁煙は簡単なことではありませんが、ニコチネルTTSを正しく活用することで、無理なくタバコをやめることに繋がります。

禁煙の成功には、継続する意志と適切なサポートが欠かせません。

本記事を参考に、計画的に禁煙に取り組んでみましょう。