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2025.02.07

アフターピル(緊急避妊薬)はいつまでに飲めばいい?効果や副作用が続く期間を解説

「避妊に失敗したけれど、いつまでにアフターピルを飲んだらいい?」

アフターピルは、避妊に失敗したタイミングから一定の時間までに服用することで、高い効果が発揮されます。
性行為が済んだ後から時間が経つにつれて避妊効果が減っていくため、できるだけ早く内服することが大切です

この記事では、アフターピルを飲むタイミングや効果、副作用が続く期間について解説します。
アフターピルの服用を検討している方や、効果や副作用が気になる方はぜひ参考にしてください。

アフターピル(緊急避妊薬)はいつまでに飲むと効果がある?

2024年時点で日本で認可されているアフターピルは、ノルレボとレボノルゲストレルで、どちらも72時間以内に服用することが推奨されています。
以下のように、避妊に失敗した性行為の後、服用するまでの時間が早いほど避妊効果が高くなることがわかっています。

レボノルゲストレルを服用した時間妊娠阻止率
24時間以内に服用した場合約95%
48時間以内に服用した場合約85%
72時間以内に服用した場合約58%

参考:日本産婦人科学会 緊急避妊法の適正使用に関する指針 (平成28年度改訂版)

このようにアフターピルを24時間以内に服用すると、9割以上の確率で避妊ができることが明らかになっています。
海外では、性行為後120時間以内に服用することで高い効果が得られる「エラワン」という薬もありますが、現時点で日本では認可されていません。

アフターピル(緊急避妊薬)の副作用が続く期間

アフターピルの副作用は個人差がありますが、数時間もしくは数日で治ることが多いです。多くの場合、24時間以内に副作用の出現がありますが、自然に消失すると言われています。
アフターピルによって生じる副作用は主に以下の症状です。

  • 吐き気・嘔吐
  • 不正出血
  • 頭痛
  • めまい
  • 腹痛や下痢などの胃腸障害
  • 眠気や倦怠感
  • 胸の張りなど

    アフターピル服用後の吐き気が不安な場合は、あらかじめ吐き気止めを処方してくれることもあります。
    副作用の症状が1週間以上症状が続く場合や日常生活に支障をきたす場合は、医療機関へ相談しましょう。

    アフターピルの副作用について詳しくはこちらの記事でも解説していますので参考にしてください。
    「アフターピル(緊急避妊薬)の副作用 | 副作用が出た場合の対処方法を解説」

アフターピル(緊急避妊薬)服用後の出血はいつまで続く?

アフターピルを服用すると、服用後の1週間以内に不正出血、月経予定日から7日以内に消退出血(月経のような性器出血)が起こる可能性がありますが、どの程度続くのかは個人差があります。

不正出血は月経期間以外に生じる異常な出血を指します。
通常は数時間もしくは数日で消失しますが、不正出血が1週間以上続く場合などは、妊娠している可能性やなんらかの異常が生じている可能性も否定できません。
妊娠検査薬をためした上で、産婦人科に受診することをおすすめします。

アフターピル(緊急避妊薬)に期待できる効果

アフターピルには避妊効果があり、具体的には以下のような効果が期待できます。

  • 排卵の時期を遅らせる
    アフターピルには、黄体ホルモンという女性ホルモンが含まれており、子宮内で排卵を促す作用を抑える働きがあります。黄体ホルモンが卵胞(卵子が含まれている袋)の成熟を遅らせることで、排卵を抑えたり、排卵時期を遅らせたりします。
  • 受精卵の着床を防ぐ
    アフターピルは排卵を抑えるだけでなく、受精卵の着床を防ぐ働きもあります。通常、受精卵が安定して子宮内に着床するためには、月経周期の前半に子宮内膜が増殖する必要がありますが、アフターピルを服用すると黄体ホルモンの働きによって増殖が阻害されます。
    その結果、子宮内膜に十分な厚さが得られなくなることで、受精卵の着床を防げる仕組みです。
  • 精子の侵入を阻止する
    黄体ホルモンは、子宮の入り口である子宮頸管の粘液を変化させることで、精子の侵入を防ぐ作用があります。通常、子宮頸管の粘液は精子が子宮内にスムーズに入るようにサポートする働きがありますが、アフターピルによって粘液の性質が変化することにより、子宮内への精子の侵入が抑制されます。

アフターピルの詳しい効果についてはこちらの記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。
「アフターピル(緊急避妊薬)の種類 | 違いや期待できる効果を解説」

まとめ

アフターピルは性行為から早く服用するほど効果が高く、24時間以内に服用することで妊娠阻止率が約95%になると言われています。
正しい効果を得るためにも、適切な方法で72時間以内に服用しましょう。
また、アフターピルの副作用には不正出血などがありますが、ほとんどが数時間〜数日以内におさまると言われています。

しかし、「病院を受診する時間がとれない」「アフターピルの処方は恥ずかしい」という方もいるかもしれません。その場合はオンライン診療がおすすめです。

デジタルクリニックでは、アフターピルのオンライン診療を行っています。気になる薬の効果や副作用について、ビデオ電話で医師と相談しながら処方してもらえますので、まずはお気軽にご相談ください。

【参考文献】
オンライン診療における緊急避妊薬の調剤の手順
厚生労働省 オンライン診療に伴う緊急避妊薬の調剤について薬局での対応について
日本産婦人科学会 緊急避妊法の適正使用に関する指針 (平成28年度改訂版)
厚生労働省HP「オンライン診療の適切な実施に関する指針」に基づく薬局における対応について
厚生労働省HP 緊急避妊に係る取組について
東京都福祉局HP 緊急避妊について
日本産婦人科医会 緊急避妊薬の処方における課題
厚生労働省 緊急避妊薬に関する海外実態調査 結果概要
厚生労働省HP 第二章 緊急避妊薬 (レボノルゲストレル単剤
厚生労働省 緊急避妊薬のスイッチOTC化に向けての要望
日本産科婦人科学会編 低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン (改訂版)2005.12
あすか製薬株式会社 ノルレボ錠1.5mg
産婦人科診療ガイドライン外来編 CQ404 緊急避妊法の実施法とその留意点は?