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2025.02.07

バイアグラの副作用 | 併用が禁忌の薬や服用時の注意点を解説

バイアグラは勃起不全(ED)の男性の性生活をサポートし、自信を取り戻す味方になる薬ですが、副作用が気になるという方もいるのではないでしょうか。

バイアグラには使用上の副作用や注意点があり、正しく理解していないと思わぬリスクが生じることもあります。

この記事では、バイアグラの副作用や服用時の注意点などについて解説します。
バイアグラの効果をより発揮して安全に使用できるよう、正しい知識を身につけましょう。

バイアグラの基礎知識

バイアグラはPDE5阻害薬の一種で、男性の勃起不全に対する治療薬です。
PDE5阻害薬にはバイアグラ以外にもレビトラ錠、シアリス錠があり、効果の発現や持続時間などが異なります。
バイアグラは3つの薬のなかで、最も早く承認された勃起不全の治療薬であり、高い有効性と安全性を兼ね備えています。

バイアグラの効果

バイアグラは、性行為をおこなう際に十分な勃起や、勃起を維持できない男性に対し、症状を改善させる効果があります。
バイアグラの有効成分のシルデナフィルが、陰茎の勃起を阻害する「PDE5」の作用を抑えることで、勃起を継続させます。
バイアグラは服用してから血中の濃度が最大になるまでの時間が0.8時間であることから、性行為の約1時間前に服用することが望ましいです。

効果の持続時間は個人差がありますが、約4時間続くと言われています。

バイアグラの副作用

バイアグラの副作用として、10%程度の人にほてりや顔面紅潮(顔が赤くなる)、頭痛などが生じると報告されています。
バイアグラは陰茎の周りの血管を広げることで血流を増加させ、勃起しやすくする作用を持つ薬です。
陰茎だけでなく顔面や頭の血管も拡張することにより、赤みや痛みが生じる可能性があります。
他には以下のような副作用が起こることもあります。

  • 循環器系:動悸、頻脈(脈が速くなる)胸痛、不整脈、高血圧など
  • 精神・神経系:めまい、傾眠(眠くなる)、無気力、不眠など
  • 消化器系:消化不良、腹痛、吐き気、嘔吐、便秘など
  • 泌尿器・生殖器系:射精障害、陰茎痛など
  • 呼吸器系:鼻炎、喘息、鼻づまりなど
  • 筋・骨格系:関節痛、筋肉痛など
  • 皮膚:発疹、体のかゆみ
  • その他:目の充血、熱など

これらの副作用は重篤な症状でなければ過度に心配する必要がありませんが、気分不快などの異常な状態につながる場合は、医療機関を受診するようにしましょう。
また、バイアグラには安全に使用するために併用が禁止されている薬もありますので、この後にご説明する禁忌の薬を確認しましょう。

バイアグラと併用が禁忌の薬

バイアグラには併用が禁忌されている薬がいくつかあります。
一緒に飲むことで、薬の効果が弱まったり副作用が強く出たりする可能性があります。
特に注意が必要な薬は以下の3つです。

  • 硝酸剤・一酸化窒素(NO)供与剤
  • アミオダロン塩酸塩
  • sGC刺激剤

硝酸剤・一酸化窒素(NO)供与剤

硝酸剤や一酸化窒素供与剤は、ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなどの狭心症や心不全など心臓の治療に使われる薬を指します。

これらの薬はバイアグラと一緒に使用することで、血圧が急激に下がり、めまいやふらつきなどの症状につながることもあるため、一緒に飲むことは控えましょう。

アミオダロン塩酸塩

アミオダロン塩酸塩(アンカロン)は、不整脈の治療に使われる薬です。バイアグラと一緒に飲むことで、心臓のリズムが乱れ、脈が速くなったり遅くなったりする可能性があります。

sGC刺激剤

sGC刺激剤(リオシグアト)は、肺高血圧症や慢性心不全の治療に使われる薬です。バイアグラと併用することで急激に血圧が下がる可能性があり、気分不良やめまい、ふらつきなどの症状が出現することがあります。

バイアグラの服用時の注意点

バイアグラを服用するときには注意するべきポイントが5つあります。

1.医師の診察を受けて服用する

バイアグラは医師の処方が必要な医療用医薬品であるため、必ず医師の診察を受けてから服用しましょう。
病院やクリニックを受診する時間がない方は、オンライン診療での処方を検討してもいいでしょう。

2.性行為の約1時間前までに服用する

バイアグラは服用後、1〜2時間程度で効果のピークを迎えるため、性行為の約1時間前までに服用しましょう。
服用してから性行為までの時間が短かすぎたり、長すぎたりすると十分な効果を得られません。

3.空腹時に服用する

バイアグラは食事の影響を受けやすい薬であり、食事後に服用すると薬の代謝がさまたげられ、効果が出るまでに時間がかかる可能性があります。
薬の効果を弱めないためにも、空腹時に服用することがおすすめです。

4.1日1回まで24時間以上あけてから服用する

バイアグラの1回に服用できる量は25〜50mgまでで、投与間隔は24時間以上あける必要があります。
用量・用法を守らないと、ほてりや動悸、血圧低下などの副作用が強く出る可能性があるため、必ず医師や薬剤師の指示に従いましょう。

5.副作用が現れたら医師に相談する

顔のほてりや頭痛などの副作用が続いたり悪化したりする場合は、服用を中止して医師や薬剤師に相談しましょう。
また、服用後に気分不快や胸の痛み、圧迫感などの症状が現れた場合はすぐに投与を中止して医療機関に受診してください。

バイアグラを飲んではいけない人

バイアグラは以下に当てはまる方は服用できません。

  • バイアグラの成分に対して過敏症などの既往がある人
  • 併用が禁忌の薬を飲んでいる人
  • 重度の肝機能障害がある人
  • 低血圧がある人や高血圧症で治療を受けていない人
  • 網膜色質変性症(目の網膜に異常が生じる遺伝性の病気)を発症している人
  • 過去6ヶ月以内に脳梗塞や脳出血、心筋梗塞の既往がある人
  • 心臓・血管系の障害があり、医師から性行為が不適当と言われている人

これらに当てはまる人は、バイアグラを服用すると重篤な症状が起こる可能性があります。

まとめ

バイアグラは陰茎の血流を促すことで男性の勃起をサポートし、性的パフォーマンスを増強させる薬です。
しかし、ほてりや頭痛などの副作用が起こることもあるため、決められた用量・用法を守って服用してください。

勃起不全で悩まれている方は、医師や薬剤師の指示どおりに服用し、バイアグラを安全に利用しながら性生活を楽しみましょう。

バイアグラを使用したい人のなかには「忙しい中で通院が難しい」「病院やクリニックを受診するのは恥ずかしい」と思う方もいるかもしれません。そのような方には、待ち時間なしでどこでも診療ができるオンライン診療がおすすめです。
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症状や生活スタイルに合わせた処方ができますので、ご希望の方はお気軽にご相談ください。

【参考文献】
VIATRIS 勃起不全治療薬
VIATRIS バイアグラ錠 製品情報概要
KEGG 医療医薬品:バイアグラ
厚生労働省 模造医薬品による健康被害に対する注意喚起について(第2報)模造医薬品の分析の結果 シルデナフィル検出
日本臨床内科医会 ED(勃起障害)Q&A
ヴィアトリス製薬株式会社 バイアグラをご使用される方へ
東京都HP 医薬品成分を含有する製品の発見について