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2025.07.02
なかなか治りづらいニキビにイソトレチノインを使った治療を検討しつつ、一緒に服用してはいけない薬や副作用があるのか不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
今回はイソトレチノインの併用禁忌薬はあるのか、気になる副作用や副作用への対処法を解説します。正しくイソトレチノインを服用するために、これから治療を検討する方をはじめ、治療中の方もぜひ参考にしてください。
目次
イソトレチノインの併用不可とされている併用禁忌薬は、以下のとおりです。(参考1)
・テトラサイクリン系抗生物質
代表的なものは、テトラサイクリンやドキシサイクリン、ミノサイクリンなどです。ドキシサイクリンやミノサイクリンは、ニキビ治療の内服薬として処方されているケースもあります。(参考2)
テトラサイクリン系抗生物質は、イソトレチノインと一緒に服用すると頭蓋内圧亢進症のリスクが高まるとされています。頭蓋内圧亢進症は、頭蓋骨内部の圧力が異常に高くなる病態です。主な症状は頭痛や嘔吐、視力障害とされています。(参考3)
頭蓋内圧亢進症は治療が遅れると後遺症として視力障害が残ったり、脳ヘルニアを起こしたりする可能性のある病気です。最悪の場合、生命の維持が困難になります。(参考3、4)
・ビタミンA(サプリメントを含む)
ビタミンAがイソトレチノインの併用禁忌となっている理由は、ビタミンA過剰症になるおそれがあるからです。ビタミンA誘導体であるイソトレチノインと同時期に、ビタミンAを服用すると体内に蓄積され、腹痛や頭痛、関節症などの健康障害を引き起こす可能性があります。(参考5)
ビタミンAは総合ビタミン剤やサプリメントに含まれているケースもあり、市販の医薬品等を購入する際には成分を確認することをおすすめします。
イソトレチノインの副作用は主に以下のとおりです。(参考6、7)
①皮膚・粘膜の乾燥
イソトレチノインの使用中は、唇や鼻を中心とした顔の皮膚が乾燥しやすくなります。鼻の内側が乾燥して鼻血が出やすくなったり、ドライアイに悩まされたりする方も少なくありません。身体全体が乾燥し、発疹やかゆみが生じる場合もあります。
②肝機能や脂質の異常
イソトレチノインの副作用として、肝機能やコレステロール値・中性脂肪値の異常がみられる場合があります。肝機能障害や脂質異常症の治療をしている方は、イソトレチノインの服用前に医師に相談しましょう。
③うつ症状や幻覚などの精神症状
まれではありますが、イソトレチノイン内服中のうつ症状や幻覚、幻聴などの精神症状が副作用として報告されています。自殺念慮や自傷行為などにも注意が必要です。
④催奇形性(胎児への影響)
妊娠中の女性がイソトレチノインを服用した際には、胎児の奇形、流産・死産・早産などのリスクがあります。米国では、米国食品医薬品庁(FDA)がイソトレチノイン治療開始前から終了後1ヶ月間まで2種類の避妊法の併用と定期的な妊娠検査の実施を義務付けています。
そのほかに副作用として報告されているのは、頭痛や吐き気、筋肉痛・関節痛などです。頭痛は、イソトレチノインの用量が多い場合に起こりやすいとされています。
イソトレチノインの副作用について詳しく知りたい方は、こちらもお読みください。
イソトレチノインの副作用|副作用が出たときの対処方法も解説
・妊娠中の方、妊娠を予定している方
・授乳中(母乳を与えている)方
イソトレチノインは胎児への重大な催奇形性があり、上記に該当する方は使用できません。また、服用中とその前後1ヶ月間は避妊が必要となります(参考1、6)
その他、精神疾患を持っている方や成長期の未成年者などの方も服用することができません。
・イソトレチノインの内服中に気持ちの落ち込みや不安などの精神症状があらわれたときには、速やかに医師に相談してください。
・皮膚・粘膜の乾燥が目立つ場合のスキンケアは保湿が効果的です。乾燥が目立つ部分をケアする保湿剤やリップクリームをこまめに塗りましょう。空気が乾燥しやすい冬季は加湿器の利用も1つの方法です。
・目が乾燥しやすい方は、ドライアイ用の目薬を点眼する方法もあります。パソコンやスマートフォンの長時間の使用を避けて目を休ませるのもよいでしょう。
・イソトレチノインの内服中は、毎月の妊娠検査も大切です。なお、肝機能障害や脂質代謝異常などがみられないかをチェックする血液検査を定期的に行う医療機関もあります。
・頭痛に悩まされるときは十分な水分補給と休息を取り、痛みが続く場合は医師に相談しましょう。状況に応じて、鎮痛剤の処方やイソトレチノインの用量の調整を検討するケースもあります。
イソトレチノインはビタミンAの誘導体を成分とする内服薬です。重度のニキビで他の治療法で効果がみられない場合や酒さの治療に使用されています。(参考1、6)
日本では未承認の治療薬で、米国食品医薬品庁(FDA)や厚生労働省は医師の処方箋または指示書に基づき必要な手続きを行わない限り、個人輸入はできないと注意喚起しています。
イソトレチノインは催奇形性のような重大な副作用を生じる可能性があるため、医師の診察を受けて服用する薬です。イソトレチノインを服用する際には服用期間中とその前後1ヶ月間は避妊し、妊娠や授乳を控える必要があります。(参考1、6)
注意点としては、服用期間中とその後1ヶ月間は献血も控えなければいけません。これは妊娠女性への輸血により、胎児にイソトレチノインの影響が生じるおそれがあるためです。(参考1、6)
①皮脂の分泌を減らす(参考8)
イソトレチノインは皮脂腺に作用し、ニキビの原因となる過剰な皮脂分泌を抑制します。新たなニキビの発生を予防する効果が期待できるでしょう。
②皮膚細胞の働きを整える(参考8)
皮膚細胞にアプローチし、角化異常を正常に整えるのもイソトレチノインの特徴です。皮脂が毛穴につまる状態を解消し、ニキビの炎症を予防する効果が期待できます。
③炎症を抑える(参考8)
イソトレチノインは、ニキビの原因となるアクネ菌の増殖を防ぐ抗炎症作用があるとされています。黄ニキビや赤ニキビなどの改善にも効果的です。ニキビ跡の赤みを改善する効果も期待できます。
「イソトレチノイン 効果」ない
イソトレチノインの治療期間は4〜6ヶ月が一般的です。(参考9)定期的に採血をして血液検査を行う医療機関を利用する場合は、継続して通院できる時期に治療を開始しましょう。女性の場合は妊娠を避けるため、医師と相談して開始時期を決める場合もあります。治療を終了または中止するときも自己判断はせず、医師の指示に従いましょう。
イソトレチノインは、他の治療法で効果がみられない重度のニキビの改善が期待できるとされています。一方で、併用禁忌薬や副作用を正しく理解し、医師の指示に従って用量・用法を守って服用することが大切です。
自分のニキビの状態でイソトレチノインによる治療ができるのかを相談したい方や皮膚科を受診する時間が確保しづらい方はオンライン診療で医師に相談してみるのも一つの方法です。
当院では、オンラインで24時間365日診療が可能です。イソトレチノインへの不安や疑問も、ご自宅からスマートフォンやパソコンで気軽にご相談いただけます。
オンライン診療をご希望の方は、下記のリンクからご予約ください。
(参考1)FDA Drug Label: Accutane (Isotretinoin)
(参考2)内閣府食品安全委員会「食品安全情報システム|食品を介してヒトに伝播される薬剤耐性菌に関する文献等調査(テトラサイクリン系抗生物質等に関するヒト医療における状況)」
(参考3)柴田靖.特発性頭蓋内圧亢進症と宇宙頭痛.日本頭痛学会誌.2022,49,p157-160.
(参考4)一般社団法人日本急性期ケア協会「早期発見が命を救う!「脳ヘルニアを見つけ出すポイント」
(参考5)内閣府食品安全委員会「ビタミンAの過剰摂取による影響」
(参考6)厚生労働省「アキュテイン(ACCUTANE)(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)に関する注意喚起について」
(参考7)Aoife U. Daly, Rui Baptista Gonçalves, Eva Lau ,et al:A systematic review of isotretinoin dosing in acne vulgaris. JEADV CLINICAL PRACTICE,2023, 2(3),432-449.
(参考8)Bodo C Melnik:Acne Transcriptomics: Fundamentals of Acne Pathogenesis and Isotretinoin Treatment. Cells,2023, 12(22),2600.
(参考9)Anon Paichitrojjana , Anand Paichitrojjana:Oral Isotretinoin and Its Uses in Dermatology: A Review. Drug Des Devel Ther, 2023,17, 2573–2591.
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