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便秘と頻尿の関係性 | メカニズムや解消方法、治し方を詳しく解説

2025.05.21

便秘と頻尿の関係性 | メカニズムや解消方法、治し方を詳しく解説

便秘と頻尿、一見無関係のように思えるこの2つの症状には、実は関係があります。本記事では、そのメカニズムや解消法、便秘の基礎知識や種類まで詳しく解説します。

便秘によって頻尿になるメカニズム

便秘が続くことで頻尿が起こる可能性があると考えられています(参考1)。これは、腸にたまった便が膀胱を圧迫してしまうためです(参考1)。圧迫されることで膀胱に尿をためられるスペースが少なくなり、少しの量でもトイレに行きたくなる「頻尿」の原因になることがあります。

このように、便秘はお腹の不快感だけでなく、尿トラブルにも関係することがあるため、頻尿が気になるときは、腸の状態にも目を向けてみることが大切です。

便秘の解消方法

便秘の解消方法としては、以下の方法が推奨されます(参考2)。

  • 食事からアプローチする

根菜類や緑黄色野菜、ひじきやわかめなどに含まれる「食物繊維」をとることで、スムーズなお通じが期待できます(参考2)。

また、水分補給も重要です。水分をとることで便がやわらかくなり、排出しやすくなる可能性があります(参考2)。

  • 身体を動かして腸を刺激する

ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動は腸の動きを活発にしやすく、便秘に良い影響をもたらす可能性があります(参考2)。また、腹部を時計回りにやさしくさするマッサージも効果が期待できます(参考3)。

  • 腸内環境を整える

プロバイオティクス(乳酸菌やビフィズス菌など)を含むヨーグルトなどの食品を取り入れることで、腸内環境が整い、便通が改善される可能性があります。

便秘の解消方法について詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。

「便秘の解消方法 | 日々できることや便秘の種類を詳しく解説」の記事はこちらから

便秘の治療に使われる薬

便秘の改善に使われる主な薬は、次のような種類があります(参考2)。

  • 水分を引き寄せて便を出しやすくする薬

浸透圧性下剤は、腸内に水を集めて便をやわらかく保ち、排便しやすくします。

  • 腸内の水分分泌を促す薬

上皮機能変容薬は、腸の中から水分分泌を活性化し、便の滑りをよくして自然な排便をサポートする効果が期待できます。

  • 胆汁酸を調整する薬

胆汁酸トランスポーター阻害薬は、胆汁酸の再吸収をブロックして、腸内の水分量を増やすことで、腸の動きを活発にして排便をうながす作用が期待できます。

便秘の治療に用いられる薬について詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

「便秘治療に使われる薬 | 服用方法や選ぶ時に注意するべきことを解説」の記事はこちらから

便秘の基本情報

腸は便を先へ送るために「蠕動運動」という動きをしています。この動きが弱まると、便が腸内に長くとどまり、水分がどんどん吸収されて硬くなり、排便が困難になります(参考4)。

食物繊維の摂取量が少なかったり、運動不足やストレス、便意をよく我慢する等が理由で便秘になる場合があるため、注意が必要です。

便秘の種類

便秘は主に以下に分類されます(参考2)。

  • 器質性便秘

腸閉塞や腫瘍など、腸の構造的な異常が原因で起こります。物理的に通過が妨げられるため、内容物の移動がスムーズでなくなります。

  • 薬剤性便秘

鎮痛薬や抗うつ薬などの副作用で、腸の動きが抑制されたり、水分吸収が増えたりして発生します。

  • 症候性便秘

糖尿病や甲状腺機能低下症など、他の病気に伴う神経や代謝の異常が腸の働きに影響して起こります。

  • 機能性便秘

生活習慣やストレスなどにより腸の運動や排便反射がうまく機能しないタイプです。

「便秘 種類」内部リンク

まとめ

便秘は放っておくと、単に排便の問題にとどまらず、頻尿など他の不調にもつながります。腸内環境を整え、生活習慣を見直すことは、全身の健康にとっても大切です。自分に合った方法で便秘を改善し、快適な毎日を取り戻しましょう

便秘による頻尿の悩み、どこに相談すればいい?

便秘が原因で膀胱が圧迫され、頻尿が起こることがあります。便秘や頻尿が気になる方は、一度医師に相談してみることをおすすめします。

また、オンライン診療を利用するという方法もあります。

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参考文献

(参考1)日経メディカル その頻尿、原因は便秘かも

(参考2)便秘について-便秘治療の進歩 市川雪

(参考3)Lämás K, Graneheim UH, Jacobsson C. Experiences of abdominal massage for constipation. Journal of clinical nursing. 2012; 21 (5-6): 757-765.

(参考4)便通異常症診療ガイドライン 2023 慢性便秘症