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2025.04.28

性病治療にレボフロキサシン | 期待できる効果や副作用を詳しく解説

「病院でレボフロキサシンという抗菌薬を処方されたけど、どんな薬なの?何に効果的なの?」と疑問がある方、排尿時に痛みや違和感があって気になっているけど受診できていない…という方など、この記事を読まれている方の多くは不安を抱えておられるのではないでしょうか?この記事では、抗菌薬の一種であるレボフロキサシンとレボフロキサシンが有効とされる性病、膀胱炎について詳しく解説します。

レボフロキサシンは性病の治療薬として使うことができる?

レボフロキサシンとはどんな薬?

レボフロキサシンはニューキノロン系に分類される抗菌薬です。細菌のDNA複製を阻害することで殺菌作用を発揮し、呼吸器感染症・尿路感染症・皮膚感染症など幅広い感染症で用いられます。投与方法は経口内服、点滴静注、点眼などがあります。レボフロキサシンはいずれの投与方法であっても、1日1回の投与が効果的とされており、利便性の高い抗菌薬として知られています。(参考1)

性病にはどんな種類がある?

性感染症(性病)は性行為を介して感染する感染症の総称で、主に性器・肛門・咽頭などに感染します。代表的なものにはクラミジア感染症、淋菌感染症、梅毒、性器ヘルペス、尖圭コンジローマなどがあり、症状が軽い・無症状のことも多く、知らないうちに感染を広げてしまうこともあります。性感染症は放置すると不妊症や重篤な合併症、母子感染のリスクもあるため、早期発見と治療が重要です。

レボフロキサシンが有効な性病はクラミジア感染症

レボフロキサシンは性感染症の中でもクラミジア感染症に適応があります。臨床試験においてクラミジア性尿道炎に対してレボフロキサシンは94%程度の効果があったことが示されており、日本のガイドラインで推奨薬の一つとされています。以前は淋菌感染症にも使用されていましたが、近年レボフロキサシンに耐性(効かない)を示す菌が全体の80%と増えてきており、淋菌感染症に対してレボフロキサシンの使用は推奨されていません。(参考2)

クラミジア感染症と淋菌感染症は似て非なるもの

性器クラミジア感染症と淋菌感染症は感染経路や症状が似ていることが多いです。どちらの菌も女性の場合は子宮頚管または尿道に感染し、おりものの増加や排尿時の痛み・違和感を生じます。男性の場合は尿道炎をおこし、排尿時の痛みや尿道からの排膿を認める場合もあります。女性、男性ともにオーラルセックスにより咽頭に感染し、風邪のような症状が出る可能性もあります。一般的に淋菌感染症の方が症状が強いと言われていますが、クラミジア感染症、淋菌感染症共に無症状の場合もあり、症状から診断することは容易ではありません。ですが、クラミジア感染症と淋菌感染症の治療薬は異なります。気になる症状がご自身またはパートナーにある場合には、医師に相談し正しい診断・治療を受けることが大切です。(参考3、4)

レボフロキサシンの膀胱炎に期待できる効果

膀胱炎の多くは大腸菌などの腸内細菌が尿道から膀胱に侵入して発症します。性行為がきっかけで発症する可能性はありますが、膀胱炎は性感染症とは異なります。レボフロキサシンは膀胱炎を引き起こす細菌に幅広く効果があると言われており、膀胱炎の治療に用いられることが多いです。しかし、近年ではレボフロキサシンに耐性を示す大腸菌なども報告されており、異なる抗菌薬が第一選択に選ばれる場合もあります。そのため、抗菌薬を選択する際には医師の診断のもと、正しい診断を受ける必要があります。(参考5)

以下の記事でレボフロキサシンの効果について詳しく説明していますので、是非ご一読ください。

「レボフロキサシン 効果」内部リンク

レボフロキサシンの副作用

世界中で使用されている感染症のガイドラインであるサンフォード感染症ガイドラインによると、レボフロキサシンの副作用によって投与を中止に至った例は4%程度と報告されています。発熱、発疹、悪心・嘔吐などが報告されています。大変稀ですが、意識障害、錯乱、大動脈瘤・大動脈解離といった重大な副作用の報告もあります。

また、レボフロキサシンは15歳以下の小児や妊娠の可能性のある女性には禁忌とされています。動物実験で若い動物の骨の成長に障害を起こし、間接障害が生じることがわかったからです。小児や妊娠の可能性がある方はご自身の判断で内服せずに、内服前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。(参考6)

膀胱炎の基本情報

膀胱炎の症状とは?

膀胱炎は排尿痛、頻尿、尿の混濁などを主症状とし、時に血尿を呈します。膀胱炎のみの病態では通常発熱はありません。

以下の記事で、膀胱炎の症状について詳しく説明していますので是非ご一読ください。

「膀胱炎の症状 | 原因や種類、治療方法や予防方法を詳しく解説」はこちらから

膀胱炎の検査方法

膀胱炎が疑われた場合は尿検査が実施されることが多いです。尿を採取し、尿中の糖やタンパク質、白血球や赤血球の数などを調べます。また尿中の細菌を検査し、どの抗生剤が有効であるかを検査する場合もありますが1-2週間程度時間がかかります。症状によって、超音波検査や血液検査が実施される場合もあります。

以下の記事で膀胱炎の検査について詳しく解説しています。

「膀胱炎 検査」内部リンク

まとめ

性感染症の中でもレボフロキサシンに効果がある感染症はクラミジア感染症です。また、性感染症とは別に膀胱炎の治療にもレボフロキサシンが使用される場合があります。気になる症状や病歴がある場合には、躊躇わずに医療機関を受診し、正しい診断と治療を受けることが大切です。

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