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2025.04.27
マイコプラズマは、細菌の一種ですが、一般的な細菌と異なり細胞壁を持たないことが特徴です。性感染症として問題となる原因菌は「マイコプラズマ・ジェニタリウム」で、性行為を回して性器や咽頭(のど)に感染し、尿道炎・膣炎・子宮頸管炎・咽頭炎などを引き起こします。(参考1、2)
マイコプラズマといえば肺炎がよく知られていますが、マイコプラズマ肺炎の原因菌は「マイコプラズマ・ニューモニエ」であり、肺炎を起こすマイコプラズマと性病を起こすマイコプラズマは種類が異なります。
目次
マイコプラズマは細胞壁を持たないため、ペニシリン系やセフェム系などといった細菌の細胞壁合成をターゲットにした抗菌薬は効果がありません。以下に、マイコプラズマ性感染症の治療に用いられる抗菌薬とその主たる作用機序についてまとめました。
細菌のリボソームに結合し、細菌のタンパク質合成を阻害します。
アジスロマイシン同様、細菌のリボソームに結合し、細菌のタンパク質合成を阻害しますが、アジスロマイシンとは異なる部位のリボソームに結合します。
細菌がDNAを複製する際に必要な酵素を阻害することで、殺菌作用を示します。
アジスロマイシンはマイコプラズマの第一選択薬として使われてきましたが、2021年に日本から発表された論文では90%近くのマイコプラズマ・ジェニタリウムがアジスロマイシンに耐性をもつことがわかりました。アジスロマイシンのみならず、近年これらの薬剤に対する耐性菌の増加が問題となっています。(参考1、3)
臨床試験で効果が示されている抗菌薬とその投与方法・期間を以下に示しました。
症状や治療の過程によって、以下の抗菌薬を使用する場合もあります。
耐性菌の増加に伴い、アジスロマイシンを第一選択薬として使用しないことを推奨している国も増えてきており、日本の治療も変わっていく可能性があります。また、耐性菌の影響で一度の治療で完治しない場合も多く、治療が長引く可能性も高いです。(参考1)
2022年より「マイコプラズマ・ジェニタリウム」に対する検査としてPCR法が保険適応となりました。検査は医療機関によって異なる場合もありますが、尿の採取または感染部位の分泌物を綿棒で少量採取するのみで可能です。治療前の診断はもちろん、治療後の治療効果判定として正確な検査を受けることができます。(参考4)
マイコプラズマ性感染症は、性交渉により原因菌を含んだ体液が粘膜に触れることで感染します。感染予防には性交渉の際のコンドーム使用が推奨されます。以下の記事でマイコプラズマ性感染症の原因について詳しく解説しています。
「マイコプラズマ 性病 原因」内部リンク
男性では主に尿道炎を起こすが、症状の程度は様々です。尿道から分泌物がでたり、尿道に痛みやかゆみがでたりする場合もありますが、軽度の違和感のみや無症状の場合もあります。
女性の場合は子宮頸管炎として発症することが多く、膣分泌物(おりもの)が増加したり、性状が変化したりします。これらの症状は、クラミジア感染症や淋菌感染症の症状とも類似しており、症状での鑑別診断は困難です。症状について、以下の記事で詳しく解説していますので、さらに詳しく知りたいという方は是非ご一読ください。
「マイコプラズマ 性病 症状」内部リンク
潜伏期間は1週間から5週間程度と言われていますが、感染翌日に症状が出る場合もあります。潜伏期間が幅広く、症状がでたとしても感染した機会がわからないこともあります。また、全く症状がでない、無症状の場合もあり、気づかない間に感染を広めてしまう可能性もあります。明らかな症状がなくても、コンドームの使用など感染予防につとめることが大切です。
マイコプラズマ性感染症は症状の診断が困難で、治療が長引く場合も考えられます。気になる症状がある際にはパートナーとともに医療機関を受診し、適切な診断・治療を受けることが大切です。
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参考文献
(参考1)日本性感染症学会 マイコプラズマ感染症
(参考2)エイズ治療・研究開発センター クラミジア、淋菌、マイコプラズマ・ジェニタリウム(尿道・子宮頚管炎、咽頭・直腸感染)
(参考3)High prevalence of circulating dual-class resistant Mycoplasma genitalium in asymptomatic MSM in Tokyo, Japan
(参考4)厚生労働省 臨床検査の保険適応について
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