fbpx

2025.04.22

便秘の危険な症状 | 放置するとどうなるかや検査法、治療法を解説

便秘が続いているけどこのままでいいのかな、と悩まれていることありませんか?

安易に便秘だからと放っておくと、強い腹痛や吐き気や嘔吐を伴うことがあり、

さまざまな病気が隠れている可能性があります。

本記事では、便秘の危険な症状について詳しく解説し、どのように検査し治療していくのかをわかりやすくご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。

便秘の危険な症状は何?

数日排便がないことや、排便があってもすっきりせず残便感あるなど、

これら以外の症状が出現する場合があります。

・便に血が混じっている

・数か月前から便秘になった

・強い腹痛、嘔吐、発熱がある

痔が出来ていて排便時に出血することがあります。また、結腸癌・直腸癌など腫瘍が肛門部付近にあるため下血として症状が現れることがあります。毎日排便があったのに数か月前から便秘になっている、という場合もがんの症状である可能性があります。

全く排便がなく、強い腹痛や嘔吐の症状が出現すると腸閉塞症の可能性もあります。

上記のような症状がある場合は、すみやかに医療機関に受診することをおすすめします。

便秘を放置するとどうなる?

痔や、癌による下血を伴う可能性があること。排便がない期間が続くと強い腹痛や嘔吐を伴った腸閉塞症を起こす場合があり、発熱がある場合は急性腹膜炎といった他の病気の可能性も考えられます。

腸内の便は、時間の経過と共に大腸に水分が吸収され、日に日に硬くなり、硬い便を排出するため強くいきむことにより、いぼ痔切れ痔になる可能性があります。(参考1)

大腸癌(参考2)や腸閉塞症(参考3)などで穿孔が起こり、発熱を伴った急性腹膜炎(参考4)を引き起こす場合があります。穿孔が原因の場合、症状が急激に始まります。

便秘の検査方法

まず、問診にて現状の生活習慣排便状況を伺っていきます。

1日の食事摂取状況ストレス度合など、医師が生活習慣を伺い問診していきます。

現在現れている症状に応じて、腹部レントゲン採血検査大腸カメラ(参考5)にて検査を行い、必要であれば組織を採取して詳しく病理検査を行います。

※(参考5)は、医療機関により詳細な検査方法は異なる可能性があります。

便秘の治療方法

・下剤を内服し排便コントロールをする薬物療法

便の水分量を増やす種類や、腸ぜん動運動を促す種類など様々な種類があるので、問診しながら症状に合った下剤が処方されるので内服します。食前に内服する漢方薬など、さまざまな種類の内服薬があります(参考6)。

・1日の過ごし方を見直し生活習慣を整える

3食決まった時間に食べるなど、規則正しい食事適切な水分摂取をすることで、排便の性状が変わることにより、スムーズな排便につながるようにします。水溶性食物繊維(参考7)や発酵食品(参考8)は、腸内環境を整え善玉菌を増やす作用が期待できます。

・運動する習慣をつけることで腸に刺激を与える

ウォーキングやランニングなどにより、腸ぜん動が促され、より排便しやすい状態を目指します。

便秘になってしまう原因

・痔の痛みによっていきむことができず便秘になってしまいます。

・抗コリン薬、カルシウムを含む薬、また鎮痛や咳を鎮める目的でコデインという内服を服用していると、腸ぜん動を低下させてしまい便秘となることがあります(参考9)。

・精神的、環境的なストレスなどによって便秘になることもあります。

などの症状が原因で便秘になる場合があるようです。

便秘の原因についてより詳しく知りたい方は、こちらもお読みください。

「便秘の原因|並行して起こりうる症状や改善方法を詳しく解説」 はこちらから

便秘の解消方法

・1日3食、きちんとしたバランスの良い食事摂取を心がける

例としては、水溶性食物繊維発酵食品など、整腸効果や善玉菌を増やす効果を期待できる食べ物を意識して身体に摂り入れるようにしていきましょう。

・1日1.5~2Lの水分摂取をこまめに意識して飲む

できるだけ水を摂取し、お茶を飲む際はカフェインの入っていないものを選びましょう。

カフェインは利尿作用があるので、摂った際は水を補給することを心がけると

脱水予防になり、胃腸を動かすことにより排便もスムーズに行えるでしょう。

・ウォーキングなどの続けられる範囲で適度な運動を行う

運動を行うことにより、腸への刺激が与えられ腸ぜん動を亢進させることができます。

・入浴時や座っている時などのスキマ時間に「の」の字マッサージを行う

おへその下から時計回りに「の」の字を描くようにマッサージすることで、便秘の解消に効果が期待できます。座り仕事や入浴時など、スキマ時間にもできるので日常に取り入れやすいです。

便秘の解消方法についてより詳しく知りたい方は、こちらもお読みください。

「便秘の解消方法 | 日々できることや便秘の種類を詳しく解説」 はこちらから

まとめ

便秘だからといって症状を放っておくと、痔や大腸癌、腸閉塞や急性腹膜炎などの大きな病気のリスクが隠れていたりと、場合によっては痛みを伴う検査をしなければいけない可能性があります。排便時に出血していたり、強い腹痛や嘔吐・発熱などがある場合すぐに近くの医療機関へ受診することをおすすめします。

それらを防ぐためにも、普段からの食生活を意識して3食バランスのよい食事摂取を心がけることや、適度な運動を意識して行うこと、毎朝決まった時間に排便をするなどの生活習慣を身に付け、実践することでより生活が豊かに過ごしやすくなるでしょう。

とはいえ、いざ受診するとなるとさまざまな理由で行けないことがあるかと思います。

「便秘で病院に受診することが恥ずかしい」

「日中は仕事で忙しく、受診する時間が作れない」

など悩みを抱えている方もいるかと思われます。

そのような場合は、オンライン診療で医師に相談してみるのも一つです。

デジタルクリニックグループでは、オンラインで24時間365日診療が可能です。

オンライン診療をご希望の場合、下記からご予約ください。

参考文献

(参考1) 肛門疾患診療ガイドライン

(参考2) 大腸ガンの症状について|国立研究センター中央病院

(参考3) イレウスの診断と治療━総論および診断━

(参考4) 急性腹症診断ガイドライン2015

(参考5) 大腸内視鏡検査の受け方

(参考6) 商品一覧:便秘薬

(参考7) 水溶性食物繊維を多く含む食材30選。目安摂取量を知っておこう

(参考8) 便秘解消に効果的な食べ物や飲み物は?

(参考9) 便秘|薬事情報センター