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2025.04.28
当記事はデジタルクリニックグループ医師による監修のもと、正確な情報提供に努めています。
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「ニキビを早く治したい!」「ニキビに一番効く薬はどれ?」と悩んでいませんか?
市販薬や化粧水でニキビを治そうとする方は多いですが、合わないものを使用するとニキビ跡が残ったり悪化したりするかも可能性も。
ニキビを早く治すには、ニキビの症状に適した薬を選ぶことがとても重要です。
今回は、ニキビ治療に使われる薬の効果や正しい使い方をご紹介します。
ニキビの効果的な対策方法や薬以外で治す方法もあわせて解説するため、ニキビのない明るい美肌を手にいれるために、参考にしてみてください。
目次
ニキビのおもな治療薬は大きく分けると、塗り薬・飲み薬・漢方の3種類です。ニキビの状態や既往歴、生活スタイルに応じて薬が処方されます。
ニキビの治療で使われる薬の種類や効果・正しい使用方法について下記で詳しく解説するので、自分に合う薬を選んで明るい肌を手に入れましょう。
ニキビ治療で推奨される塗り薬は、ニキビの種類や重症度、期間により変わります。
おもに使用される薬は、下記の3つです。
1 アダパレンゲル
アダパレンゲルはニキビの急性炎症期に効果が期待できる塗り薬です。
白ニキビや黒ニキビなど、ニキビの初期段階である面ぽうに効果の高い薬で、新たな面ぽうの形成を阻害する働きもあります。
そのため、面ぽうに生じてあらわれる炎症性皮疹(赤ニキビ・黄ニキビ)の予防ができるのが特徴です。日本皮膚科学会ガイドラインでも使用が推奨されています。※1)
さらにアダパレンは抗炎症作用があるため、膿をためた膿疱の改善目的としても処方される薬です。
皮膚の乾燥や不快感などの副作用が起こる場合※2)があります。
症状がみられた際は医師に相談しましょう。
2 クリンダマイシンゲル
クリンダマイシンゲルは赤ニキビや黄ニキビなど、炎症や化膿を伴うニキビに対して使用されます。
細胞のタンパク質の合成を阻害し、殺菌する作用が期待できるのが特徴です。
アクネ菌などのニキビの原因を殺すことで炎症をおさえる効果を発揮します。
耐性菌が出現して薬の効果が得られにくくなる可能性がある薬です。
その際は、医師の判断のもと使用中止となります。
3 過酸化ベンゾイル(ベピオゲル)
過酸化ベンゾイルは強い酸化作用をもち、アクネ菌に対する抗菌作用によりニキビや吹き出物を改善します。
角質をはがす作用があるため、赤ニキビ・黄ニキビのような炎症性皮疹だけでなく、面ぽう(白ニキビ)に対しても有効とされています。※2)
ニキビ治療で使用される飲み薬を2つ紹介します。
1 イソトレチノイン
イソチノトレインは、現世界に残存するニキビの治療薬として最も効果が高く、再発率が低いニキビ治療の内服薬です。
ニキビができる原因となる皮脂を抑制させ、毛穴のつまりを和らげます。重症ニキビ治療の最後の切り札と位置づけられる薬です。
臨床試験では98%の患者がイソトレチノインの服用でニキビ治癒を実感、再発率は5%という結果も出ています。※3)
「何をしても治らなかったニキビを根本的に治したい」と悩む方は、試す価値がある薬です。
妊娠中の方は胎児への影響の観点から服用できません。
イソトレチノインは必ず医師の処方・指示を受けてから飲むようにしましょう。※4)
2 抗菌薬
ニキビを治す薬では、炎症そのものをおさえるために抗生剤が処方されるケースがあります。
とくに以下の3つの抗菌薬は、日本皮膚科学会ガイドラインでも赤ニキビに有効であるという良質なエビデンスのある薬です。※1)
中でもドキシサイクリンの内服は炎症性皮疹に強く推奨されており、抗菌作用とともに抗炎症作用が期待されます。
副作用で光線過敏※があるため、症状がみられる際は使用を中止し受診しましょう。
※日光にさらされた部分にかゆみや発疹、水ぶくれができる状態です。
ニキビ治療に使われる漢方薬を3つ紹介します。
1 芍薬甘草湯(シャクヤクカンゾウトウ)
芍薬甘草湯はテストステロンの抑制作用が知られており、ニキビ治療薬としても使用されています。
テストステロンは「アンドロゲン」という男性ホルモンの一種です。
このテストステロンが「DHT(ジヒドロテストステロン)に変換されると皮脂の分泌が促進し、皮脂が毛穴に詰まりニキビを悪化させると言われています。
芍薬甘草湯に含まれるテストステロンが皮脂腺の分泌を減少させ、アクネ菌の増殖をおさえることでニキビを改善します。
芍薬甘草湯の効果についてはこちらでも解説しているのでご参考になさってください。芍薬甘草湯の効果 | 期待できる効能や正しい服用方法を解説
2 十味敗毒湯(ジュウミハイドクトウ)
十味敗毒湯は、急性炎症期(赤く痛いニキビなど)に使用される薬です。
医学的にも効果が認められており、日本皮膚科学会が作成したガイドラインでも推奨されています。※1)
ニキビを発症してすぐに使用されるケースが多く、炎症が比較的弱いタイプや細菌による感染にも効果が期待できる薬です。
服用期間や年齢により、甘草エキスによる偽アルドステロン症が生じる可能性もあります。※5)
手足のだるさやむくみ、しびれが強くなる場合は医師・薬剤師に相談しましょう。
3 荊芥連翹湯(ケイガイレンギョウトウ)
荊芥連翹湯は漢方薬の中で唯一、炎症を伴うニキビと伴わないニキビの両方に対する効果が認められています。
ニキビが慢性的にある場合や、アクネ菌などの細菌で感染した赤ニキビに効果的です。
ドラッグストアなどで市販薬としても売られています。
服用しはじめてから息苦しさやかゆみ、腹痛などの症状が出た場合は服用を中止し、医療機関を受診しましょう。
また、以下の薬と一緒に飲む際は注意してください。
手足のだるさや吐き気、頭痛などの副作用がみられた場合は、速やかに医師に相談しましょう。
赤ニキビや化膿しているニキビでお悩みの方は、荊芥連翹湯の使用を検討するとよいです。
日本皮膚科学会のガイドラインでは、ニキビ治療に対する漢方薬は「通常の治療で治らない場合や副作用で続けられない状況」の一つの方法として位置づけています。※6)
まずは処方された飲み薬や塗り薬などのニキビ治療を試し、その後の選択肢として漢方を使用するとよいでしょう。
ニキビの塗り薬を使用するタイミングは、洗顔してすぐ塗るものもあれば、保湿クリームや化粧水などで肌を整えた後に塗るケースもあります。
医師の指示や説明書に従い、用法用量を守って使用しましょう。
アダパレンゲルなどニキビ全体に塗る薬や、抗菌外用薬など赤く盛り上がったり化膿している部分のみに塗る薬があり、薬の種類により塗り方はさまざまです。
顔全体に塗る際は、人差し指の第一関節に乗る量を広げるとよいでしょう。
ニキビ治療薬を飲む際は、必ず用法や用量を確認しましょう。飲み薬を正しく服用するとニキビ治療の効果を得やすくなり、副作用をできるだけおさえることにも繋がります。
たとえば、ニキビ治療薬のイソトレチノインと以下の薬は併用できない場合が多いので、注意が必要です。
市販薬と処方薬を併用する場合は、薬剤師や医師に相談しましょう。
薬に含まれる成分同士の相互作用により効き目が弱くなったり、副作用が強くなったりする可能性があります。
薬以外でニキビを治すには、日頃のスキンケアを正しくおこない、生活習慣を改善するのが重要です。
ニキビができている際の基本的なスキンケアを3つ紹介します。
それぞれ具体的に解説します。
1 保湿をしっかりする
肌が乾燥してバリア機能が低下すると、ニキビができやすくなります。
化粧水後に軽い油分をふくむゲルやミルクで保湿するのがおすすめです。
角質層がうるおい、バリア機能が整います。
クリームやオイルなど油分が多いものは、ニキビの発生や悪化をまねくので注意が必要です。
2 肌を清潔に保つ
ニキビの原因は汚れや皮脂による毛穴のつまりです。
1日2回(朝・夜)の洗顔で肌を清潔に保ちましょう。肌に必要な皮脂を落とさないようにするために、洗いすぎないように注意しましょう。
3 肌を刺激しない
肌への刺激はニキビが悪化する原因になるので控えましょう。スクラブや洗顔ブラシ、コットンの使用などは肌に摩擦をおこして刺激になりやすいです。
クレンジングは1分以内・洗顔は30秒以内を目安に、泡立ちのよい洗顔フォームで優しく洗いましょう。
洗顔後はタオルでゴシゴシせず、押し当てるように拭き取ると肌への刺激が少なくニキビ予防にもつながります。
思春期のニキビは成長すると落ち着くケースが多いですが、大人ニキビは睡眠不足や食事の偏り、生活の乱れなどが原因で発生しやすいです。
大人ニキビを悪化させないためには、規則正しい生活やバランスのよい食事を摂るのも大切です。ストレスケアもしっかりおこないキレイな肌を手に入れましょう。
「ニキビ 治し方」内部リンク
ニキビは初期の段階での適切な対処が大切です。白ニキビが悪化すると炎症を起こして赤ニキビになる可能性があります。
また、小さいニキビに皮脂や汚れがつまると黒ニキビになりやすいため注意が必要です。
放置すると炎症が強くなり、膿がたまり黄ニキビに進行する場合があります。
上記で紹介したように保湿やこすらないなどスキンケアを正しくおこない、ニキビを改善しましょう。食事や睡眠などの生活習慣を見直すのも大切です。
適切なニキビケアをしていても治らない場合は、クリニックで相談するとキレイな肌を目指せるでしょう。
「ニキビ 対策」内部リンク
ニキビを早く治すには、自分のニキビや症状に適した薬を使用するのが大切です。
今回紹介した「ニキビ治療薬の効果や正しい使い方」を参考にして、自分に合ったニキビケアをしましょう。
毎日のスキンケアを正しくおこない、生活習慣を見直すなどのニキビケアも重要です。
ニキビの改善や予防につながります。
ニキビ治療薬は医師の処方箋が必要な場合が多いので、まずはクリニックで受診するとよいでしょう。
近年では、忙しくても利用しやすい「オンライン診療」をおこなうクリニックも増えています。
オンラインで24時間365日診察できるため、忙しくて病院にいけない方もニキビのないキレイな肌を目指せるのでおすすめです。
ニキビを治して自分の素肌に自信がもてて、人と会うのが楽しくなりますように。
【参考文献】
※1)日本皮膚科学会ガイドライン|尋常性座瘡治療ガイドライン2017
※2)医療用医薬品:アダパレン
※3)中等度から重度の尋常性ざ瘡に対する2つの低用量経口イソトレチノイン療法のランダム化比較試験
※4)アキュテイン(ACCUTANE)(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)に関する注意喚起についてhttps://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/kojinyunyu/050609-1b.html
※5)医療用医薬品:十味敗毒湯https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00053509
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