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2025.04.20
脂質異常症は血液中の脂質バランスが崩れ、LDLコレステロールやトリグリセライドが増加し、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを高める病気です。しかし、自覚症状がほとんどないため、気づかぬうちに進行してしまうこともあります。
本記事では、脂質異常症の診断基準を詳しく解説します。自分の脂質の数値を確認し、生活習慣を見直すきっかけにしましょう。
目次
動脈硬化性疾患予防ガイドラインによると、脂質異常症は以下の診断基準に当てはまる場合に診断されます。(参考1)
参照:動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版 | 日本動脈硬化学会
(※)Non-HDLコレステロール:総コレステロールからHDLコレステロールを引いた値
脂質異常症は血液中の脂質の値によって上記のように診断されます。そのため、太っている人だけでなく痩せている人でも発症する可能性があることに注意しましょう。
また、脂質異常症は遺伝的な体質で起こる原発性脂質異常症と、生活習慣や何らかの病気が原因で起こる続発性脂質異常症に分類されます。特に家族性高コレステロール血症は、若い頃から狭心症や心筋梗塞などの冠動脈疾患に至るリスクも高く、早めの診断と治療が重要です。(参考1、参考9)
参照:動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症治療のエッセンス2022年版|日本動脈硬化学会
脂質異常症 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
脂質異常症の治療方法は、食事や運動など生活習慣の改善と薬物療法が基本です。重症度に応じて方法は異なりますが、まずは生活習慣の改善から始めます。具体的には以下の方法です。
1:生活習慣の改善
■適正体重をキープする
適正な体重(kg)の目安は「身長(m)×身長(m)×指定のBMI」で求められます。BMIは年齢によって異なり、18~49歳で18.5~24.9、50~64歳で20.0~24.9、65歳以上で21.5~24.9になります。過食を控え、適正な体重を維持することが大切です。(参考1、参考5)
■アルコールの過剰摂取を控える
病状によって、アルコールの摂取可否は異なりますが、アルコールは20〜25g/日以下(おおよそ日本酒1合以下、ビール500mL以下)にしましょう。アルコールの過剰摂取は脂質異常症以外の生活習慣病のリスクも高めます。(参考1)
■脂肪の多い肉や乳製品を避ける
脂っこい食事を減らし、魚や野菜を増やすことで、コレステロール値を改善できます。ソーセージやベーコンなどの加工食品、トランス脂肪酸(揚げ物やマーガリン、スナック菓子、市販の洋菓子類に多く含む)の摂取量に注意しましょう。
■野菜・果物・海藻の摂取を増やす
食物繊維は血液中のコレステロール値を下げる働きがあります。日本人は食物繊維の摂取量が少ないと言われているため、積極的に食物繊維をとりましょう。特に、野菜や海藻、きのこ類に食物繊維は多く含まれています。できるだけ毎日摂取するように意識しましょう。
■食塩の摂取を控える
食塩を多く含む食事は血圧が上がる原因になり、脂質異常症だけでなく、高血圧を合併すると動脈硬化が進行してしまいます。麺類の汁や過剰な調味料の使用控えるなど、1日の食塩の摂取量を6g未満にするようにしましょう。(参考1)
■適度な運動をする
適度な運動はHDLコレステロールが増えやすくなり、脂質異常症の改善に効果的です。30分以上のジョギングやウォーキング、水泳などを週3回以上行うよう心がけましょう。(参考1)
■禁煙と受動喫煙の回避
タバコはHDLコレステロールを減らし、動脈硬化を進行させます。動脈硬化により血管が詰まりやすくなり、動脈硬化や心臓病、脳卒中の危険性がさらに高まります。他にもがんや肺炎、高血圧や糖尿病などの発症率が高まるため、禁煙に努めましょう。
2:薬物療法
生活習慣の改善で効果が見られない場合は、薬物療法が検討されます。LDLコレステロールの合成を抑制するスタチン系製剤や、トリグリセライドの合成を抑制するフィブラート系製剤などが使用されます。薬物療法は個人の状況により、薬の効果と作用を考慮し選択されます。(参考2)
詳しくはこちらの記事で解説しています。
脂質異常症の治療目標値はLDL-コレステロールは100〜160mg/dL、HDLコレステロールは40mg/dL以下、トリグリセライドは 150mg/dL未満になります。(参考1)(参考8)目標治療値は指定のカテゴリー分類に基づいて設定され、冠動脈疾患の既往や高リスクの病態の有無、年齢、性別によって詳細な数値が異なります。
一般社団法人 日本動脈硬化学会|動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症治療のエッセンス
脂質異常症とは、血液中の中性脂肪やコレステロールといった脂質のバランスが崩れる病気です。自覚症状がほとんどないため、健康診断で早期発見することが大切です。
詳しくはこちらの記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。
脂質異常症は遺伝子異常によって引き起こされる原発性のものと、基礎疾患や生活習慣の乱れによって生じる特発性のものがあります。
原発性の場合は主に家族から遺伝子の異常を引き継ぐことによって生じ、若い頃から重篤な病態に陥る可能性があるため、早期発見と治療が重要です。また、特発性の場合は、糖尿病や腎臓や肝臓に関わる病気のほか、過度な飲酒や過食、運動不足、喫煙、過剰なストレスなどの生活習慣の乱れが大きく影響して発症します。
脂質異常症は動脈硬化を引き起こす大きな原因です。
動脈硬化が起こると血管が狭くなり、血流が滞ることで、脳卒中のリスクが高まります。他にも狭心症や心筋梗塞、大動脈瘤といった病気のリスクが高まります。これらの病気は治療が遅れると、命に関わることもあるため、発見後は救急搬送することが重要です。
また、足の血管にも影響を及ぼし、血流障害を引き起こすことがあります。これを「閉塞性動脈硬化症(PAD)」といい、足のしびれや冷感、歩行時の痛みなどが生じます。
これらの合併症は糖尿病や高血圧に罹患していると、さらに発症リスクが高くなるため、日頃の生活習慣を見直すことが極めて大切です。
脂質異常症の改善には、生活習慣の見直しが不可欠です。
まず、野菜・魚・大豆製品を中心に、バランスの良い食事を心がけましょう。特に、青魚に含まれるDHAやEPAは血液中のコレステロールを下げる効果が期待できます。
また、1日30分以上のウォーキングや軽い筋力トレーニングなどの運動を習慣づけることで、血液の流れをスムーズにし、脂質の代謝を促します。禁煙や減酒を心がけることも大切です。(参考1)
より詳しい内容はこちらの記事で解説していますので、ぜひご覧ください。
脂質異常症は、血液中の脂質バランスが崩れることで動脈硬化を引き起こす病気です。診断基準として、LDLコレステロール140mg/dL以上、HDLコレステロール40mg/dL未満、中性脂肪150mg/dL以上(空腹時)が指標とされています。(参考1)
健康診断でこれらの数値を超えていた場合、動脈硬化や心血管疾患のリスクが高まるため、早めの生活習慣の改善が必要です。脂質異常症は自覚症状がない場合が多いため、定期的に血液検査を受け、結果をもとに生活習慣を見直しましょう。
「参考文献」
(参考1)動脈硬化性疾患予防ガイドライン2022年版 | 日本動脈硬化学会
(参考2)動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症治療のエッセンス2022年版|日本動脈硬化学会
(参考3)3─2 脂質異常症 | 厚生労働省
(参考4)脂質異常症 | e-ヘルスネット(厚生労働省)
(参考5)脂質異常症(実践・応用編) | e-ヘルスネット(厚生労働省)
(参考6)脂質異常症診療のQ&A | 日本動脈硬化学会
(参考7)動脈硬化性疾患予防のための脂質異常症治療のエッセンス|日本動脈硬化学会
(参考8)脂質異常症(高脂血症)|日本生活習慣病予防協会
(参考9)一般社団法人 日本動脈硬化学会|家族性高コレステロール血症(FH)とは?
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