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2025.04.20

毛穴開きの原因 | 特徴やできる主な部位、治療方法を詳しく解説

「メイクしてもなぜ毛穴が目立つの?」と鏡を見るたび悩んでいませんか?

忙しい毎日のなかで気になり始めた毛穴開きも、きちんとケアすれば改善可能です。毛穴が開く原因は、肌の乾燥や皮脂分泌の乱れ、不適切なクレンジングなど、日常生活のなかに隠れています。

本記事では、毛穴開きの5つの原因と部位別の特徴、効果的な治療法を徹底解説します。

正しい知識と適切なケアを取り入れ、理想の肌を目指すための参考にしてください。

毛穴開きが起こる原因

毛穴開きが起こる原因は主に以下の5つです。(※毛穴開きは「開き毛穴」とも呼ばれます)

  • 肌の乾燥
  • 皮脂の過剰分泌
  • 汚れの蓄積
  • 加齢による肌のたるみ
  • 老化による皮脂の変化

原因を理解し、適切なケアを行うことで毛穴開きの改善につながります。5つの原因を詳しく見ていきましょう。

肌の乾燥

肌の乾燥は毛穴開きを引き起こす重要な要因です。肌が十分な水分を保持できていないと、表面がカサカサとして角質層(肌の表現を覆う層)が厚くなり、肌のキメが乱れて毛穴が目立ちやすくなります。

また、保湿不足による皮脂の過剰分泌も毛穴が目立つ原因です。乾燥した肌は自らを潤すため皮脂分泌を促進しますが、乾燥状態が続くと必要以上の皮脂が分泌されます。

さらに、乾燥によって肌のバリア機能が低下し、外部刺激に敏感になって炎症を起こすことも毛穴開きの要因になります。そのため、適切な保湿で肌の水分と油分のバランスを整え、毛穴開きを防ぐことが大切です。

皮脂の過剰分泌

皮脂の過剰分泌は、毛穴開きの最も一般的な原因です。

皮脂は肌を保護する役割がありますが、過剰に分泌されると毛穴に詰まり、押し広げて開きます。過剰分泌はとくに10代から20代の若い世代に多く見られます。(参考2)

また、皮脂の分泌は以下の要因でさらに活発になります。

  • ホルモンバランスの乱れ
  • 強いストレス
  • 不規則な生活習慣

これらによって過剰に分泌された皮脂は次第に酸化して炎症を招き、毛穴をすり鉢状に広げます。さらに、角栓(毛穴内に皮脂や古い角質が蓄積して固まったもの)を作って毛穴を詰まらせる原因となり、毛穴が元の大きさに戻りにくくなります

皮脂のコントロールのために、適切な洗顔と保湿、規則正しい生活習慣を維持しましょう。

汚れの蓄積

メイク残りや汚れが毛穴に蓄積することも、毛穴開きを悪化させる原因です。

クレンジングや洗顔が不十分だと、日々の汚れや古い角質が毛穴に残り、皮脂と混ざり合って角栓を形成します。角栓が毛穴を内側から押し広げることで、毛穴開きが進行します。

また、汚れの蓄積は毛穴に炎症を引き起こし、周辺の組織にダメージを与えて毛穴の形を変える原因にもなるのです。汚れの蓄積による毛穴開きを防ぐには、毎日の適切なクレンジングと洗顔が欠かせません。

加齢による肌のたるみ

加齢に伴い、肌の弾力を支えるコラーゲンやエラスチンなどの成分が減少すると、肌のハリや弾力が失われます。毛穴を支える周囲の組織が弱まり、毛穴が下方向に引っ張られて縦長の「たるみ毛穴」になるのです。

表情筋の衰えも重力に逆らえなくなることで、毛穴がさらに広がる要因になります。たるみによる毛穴開きは、一度進行すると自然に戻ることは難しいため、早めの予防ケアが重要です。

エイジングケア製品や表情筋トレーニングを取り入れ、肌の弾力を維持しましょう。

顔のたるみに関する情報はこちらで詳しく解説していますので、参考にしてください。

老化による皮脂の変化

年齢を重ねるにつれ、毛穴の状態や皮脂分泌のパターンは変化します。一部の研究報告では、10〜20代の若年層では角栓が詰まった毛穴が多く見られる一方で、20〜30代以降は角栓がない毛穴開きが増えやすくなることがわかっています。(参考3)

老化とともに過剰な皮脂の分泌や角栓の形成は減るものの、毛穴の状態が変化することによって、20〜30代以降は毛穴が開いたままになりやすいのが特徴です。(参考3)

そのため、成人期以降に毛穴開きを目立たなくするためには、年齢に応じた適切なケアが必要になります。若年層は余分な皮脂や角栓の除去、成人期以降は老化していく皮膚に対するアプローチが大切です。(参考3)

毛穴開きの基礎知識

毛穴開きについて効果的な対策を行うためには、基本的な特徴や仕組みの理解が大切です。通常、毛穴は皮脂や汗を排出する重要な役割を担っているため、毛穴開きを完全になくすことは難しいです。ここでは、毛穴開きの特徴と目立ちやすい部位を解説します。

毛穴開き特徴

毛穴開きは、毛穴の入り口(毛穴ろうと部)が拡大して目立つ状態です。

健康な肌では毛穴は小さく目立ちませんが、さまざまな要因で毛穴が丸くぽっかりと開き、肌表面にボコボコとした凹凸も生じさせます。

毛穴開きの特徴的な悩みを確認しましょう。

  • ファンデーションが均一につきにくい
  • メイク後時間が経つとテカリが出る
  • 肌をタッチするとゴワゴワした感触がある

皮脂の分泌量が多い方は肌がベタつきやすく、乾燥肌の方は肌のつっぱり感を伴うこともあるでしょう。これらの症状は肌質によって異なり、脂性肌では皮脂の過剰分泌、乾燥肌では水分不足による凹凸が毛穴開きを目立たせる原因になります。

毛穴開きができる主な部位

毛穴開きは顔のどの部位にも起こりますが、とくに目立ちやすい部位があります。

代表的なのが鼻・眉間・おでこを含む「Tゾーン」です。この部位は顔のなかでも皮脂腺が発達しており、皮脂の分泌量が多いため毛穴が開きやすい傾向があります。

頬も毛穴開きが気になりやすい部位です。頬の毛穴開きは主に年齢を重ねることによる肌のハリ低下が原因で、30代以降に目立ち始めることが特徴です。(参考1)

加齢により肌の弾力が失われると、最初は丸かった毛穴が下に引っ張られて涙型の「たるみ毛穴」へと変化します。とくに頬は皮脂分泌量のバランスが崩れやすい部位でもあり、乾燥による保湿不足から皮脂が過剰に分泌されて毛穴が目立つこともあります。

各部位の特性を理解し、それぞれに適したケア方法を選択しましょう。

毛穴開きの治療方法

毛穴開きが気になる場合、適切な治療方法やケアを行うことで、見た目の改善が期待できます。毛穴開きに効果的なケア方法について、自宅でできるものや専門的な治療を解説します。

鼻の毛穴開きの治療に関する情報はこちらで詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

毛穴開きに効果的なケア方法

毛穴開きを改善するには、毎日の丁寧なスキンケアが基本です。洗顔前に蒸しタオルで肌を温めると、毛穴が開いて汚れが落ちやすくなります。

肌を清潔に保つためには、適度な洗浄が大切です。クレンジングや洗顔は、肌に必要な潤いを残しつつ汚れを落とせるアイテムを選び、摩擦を避けてやさしく行いましょう。ゴシゴシと強く擦ると肌にダメージを与え逆効果になります。

また、睡眠不足や過度なストレスは肌のターンオーバーを乱し、毛穴トラブルを引き起こします。脂質代謝に必要なビタミンB2や皮脂の酸化を防ぐビタミンEを積極的に摂取しながら、規則正しい生活を心がけましょう。

セルフケアで改善が見られない場合は、皮膚科でのケミカルピーリング(専用の薬剤で古い角質を除去し、新しい皮膚の再生を促す美容治療法)やレーザー治療などの専門的治療も検討しましょう。毛穴の引き締めや肌の再生を促進し、毛穴開きの改善に効果的です。

それぞれの肌質や毛穴の状態に合わせた適切なケアを継続しましょう。(参考5)

「毛穴 ケア」に関する情報はこちらで詳しく解説していますので、参考にしてください。

まとめ

毛穴開きは多くの方が悩む肌トラブルです。肌の乾燥による水分不足、皮脂の過剰分泌、加齢による肌のたるみなどの要因が複合的に作用し、毛穴が目立つ状態になります。

Tゾーンや頬は毛穴が開きやすく、年齢とともに形状も変化します。対策としては適切なクレンジングや洗顔、保湿が基本です。蒸しタオルで肌を温めてからクレンジングし、泡洗顔で優しく汚れを落とすことが大切です。

改善が見られない場合は、ケミカルピーリングやレーザー治療などの専門的アプローチも検討できます。肌質に合った継続的なケアで、毛穴の目立ちを軽減しましょう。

【参考文献】

(参考1)J-Stage|頬の皮膚構造による毛穴目立ちとその改善へのアプローチ

(参考2)J-Stage|「女性外来(スキンケア専門)」での毛穴治療

(参考3)J-Stage|年齢による毛穴目立ちの実態調査

(参考4)J-Stage|キメの形態と頬部の毛穴目立ちとの関連性

(参考5)日本皮膚科学会ガイドライン|日本皮膚科学会ケミカルピーリングガイドライン