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2025.04.14
健康診断で血圧の数値が気になり始めた方へ。糖尿病患者の約半数が高血圧を併発するという事実をご存知でしょうか。
高血圧と糖尿病は互いに症状を悪化させる「負の連鎖」を引き起こし、重大な合併症のリスクを高める可能性があります。しかし、適切な管理と治療で予防は可能です。
本記事では、高血圧と糖尿病の関連性や効果的な予防・治療法を解説します。自分に合った対策を見つけるために、ぜひ参考にしてください。
目次
糖尿病患者は約40〜60%の確立で高血圧を併発することがわかっています。これは、非糖尿病患者の約2倍の頻度です。
糖尿病と高血圧は、肥満・運動不足・不規則な生活習慣など、共通のリスク要因があるため合併しやすく、お互いに症状を悪化させる関係にあります。
2つの関係性について、詳しく確認しましょう。
糖尿病患者さんが高血圧を発症しやすい理由は、複数の要因が重なっているからです。
主な要因として、以下の3つが挙げられます。
糖尿病によって高血糖状態が続くと、血液中の水分量が増加して血液量が増える影響で、血圧が上昇しやすくなります。また、高血糖状態が持続することで腎臓の細小血管が障害を受けると、糖尿病性腎症が起こり、腎臓の血液ろ過機能が低下して血液量がさらに増える悪循環に陥ります。
糖尿病によってインスリンの働きが鈍くなると(インスリン抵抗性)、血圧上昇を引き起こすホルモンの分泌が活発になります。交感神経も興奮しやすくなり、血管が収縮しやすい状態になって、高血圧に陥りやすくなります。
糖尿病の高血糖が血管内壁に直接的なダメージを与えることで動脈硬化が促進され、硬い血管に血流が流れることで血圧が上がりやすくなります。さらに、2型糖尿病でよく見られる肥満は、脂肪細胞から分泌される「ミネラルコルチコイド受容体」という物質が血圧上昇を助長する可能性があると報告されています。
これらの複数の要因の組み合わせが、糖尿病から高血圧を発症しやすい体質へと変化させるため、定期的な血圧測定や適切な生活習慣の管理が重要です。
糖尿病と高血圧の合併は、心臓や血管に深刻なダメージを与える危険な組み合わせです。糖尿病によってHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー:過去1-2か月の平均血糖値を反映する指標)が高い状態が続くと、血管壁に糖が付着して動脈硬化が進行し、血圧が上がりやすくなります。
さらに、高血圧によって血管壁への負担が重なると、心筋梗塞や脳卒中などの重大な合併症を引き起こす可能性が高まります。
深刻な事態を防ぐために、血糖値と血圧の双方を適切な範囲に保ちましょう。糖尿病患者の場合、一般的な基準より厳しい血圧管理(130/80mmHg未満)が推奨されています。
早期発見と継続的な管理で、合併症のリスクを減らすことが大切です。
出典:国立研究開発法人国立がん研究センター|多目的コホート研究(JPHC Study)
糖尿病患者の理想的な血圧は、診察室で測定した血圧で130/80mmHg未満、家庭で測定した血圧で125/75mmHg未満です。ただし、数値は一律の基準ではありません。
年齢や既存の動脈硬化性疾患の有無によって、個別に目標値を設定する必要があります。目標達成には、1日6g以下の減塩と適切なカロリー管理が重要です。
定期的な運動も血圧低下に効果的で、有酸素運動を1日30分以上もしくは週に180分以上継続することが推奨されています。ただし、激しい運動や不適切な運動方法を選ぶと、運動中に急激な血圧上昇を招く可能性があり危険です。
運動療法を始める際は、必ず主治医に相談し、自分に合った運動の種類や強度について指導を受けましょう。生活習慣の改善を継続的に行い、定期的な検査で数値をモニタリングすることが理想的な血圧につながります。
糖尿病と高血圧の合併は、重大な健康リスクを引き起こす危険な組み合わせです。
両方の病気が互いを悪化させ、心筋梗塞や脳卒中などの深刻な合併症を招く可能性が高まるため、早期からの適切な治療が大切です。
治療方法のポイントを確認しましょう。
血圧は130/80mmHg未満(家庭血圧で125/75mmHg未満)未満を目指します。これらの数値を定期的に測定・記録し、改善状況の確認が重要です。
減塩・適度な運動・禁煙・適正体重の維持に取り組みます。運動は、開始前に必ず医師に相談して適切な方法を選びましょう。
生活習慣の改善だけで十分な効果が得られない場合、医師の指示に基づいて降圧薬による治療を行います。糖尿病治療薬との相互作用にも注意が必要です。
血糖値や血圧の自己測定に加え、医療機関での定期検査を欠かさず受けましょう。腎機能や心機能の状態を定期的にチェックし、合併症の早期発見に努めます。
高血圧と糖尿病は、包括的な管理を継続することで、合併症の発症リスクを減らせます。自己管理と医療機関での定期的なチェックを組み合わせ、効果的な治療につなげましょう。
出典:最近の糖尿病薬物治療の進歩|エビデンスに基づく糖尿病患者の高血圧管理
糖尿病患者の血圧管理には、以下の3つが重要です。
食事面では、1日の塩分摂取量を6g未満に抑えることが必要不可欠です。麺類のスープを残す、漬物や梅干しを控える、調味料は最小限にするといった工夫をします。野菜を中心とした食事を心がけ、アルコールは適量にしましょう。
運動については、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を1日30〜60分程度行うことで、血圧低下と血糖値改善の相乗効果が期待できます。ただし、運動強度は自分の体力に合わせて調整し、無理のない範囲での継続がポイントです。
十分な睡眠とストレス管理も重要な要素です。質の良い睡眠は血圧の安定に寄与し、ストレス解消は血圧上昇の予防につながります。
生活習慣の改善を継続的に実践すれば、合併症予防と健康的な生活の両立が可能です。
高血圧は日本で最も患者数の多い生活習慣病であり、糖尿病との合併も頻繁に見られます。一般的な高血圧の基準は診察室で測定した血圧が、最高血圧で140mmHg以上、もしくは最低血圧で90mmHg以上の状態です。家庭で測定した血圧では、最高血圧で135mmHg以上、もしくは最低血圧が85mmHg以上の状態になります。糖尿病を併発している場合は、厳格な血圧管理が必要です。
治療を始める際は、血圧と血糖値を適切に管理できる内科医や糖尿病専門医がいる医療機関を選びましょう。栄養士や保健師からの生活習慣改善のアドバイスも治療効果を高めます。
血圧が180/110mmHg以上の重症高血圧やめまい・頭痛・胸痛などの症状がある場合は、循環器内科のある総合病院での受診が必要です。
職場の健康診断で高血圧を指摘された場合は、産業医や保健師への相談も検討しましょう。継続的な治療のため、自宅から通いやすい医療機関を選び、緊急時に備えて24時間体制の救急外来の把握も大切です。
高血圧に関する情報はこちらで詳しく解説していますので、参考にしてください。
糖尿病と高血圧は合併しやすく、非糖尿病患者の約2倍の頻度で高血圧を発症します。高血糖状態による血液量の増加、インスリン抵抗性、血管へのダメージなど、複数の要因が重なることで血圧が上昇します。
糖尿病患者の血圧管理は一般より厳格な基準が求められ、目標達成には生活習慣の改善が重要です。1日の塩分摂取を抑え、適度な運動を継続することで、血圧と血糖値の改善が期待できます。
適切な治療を受けるためには、血圧と血糖値の両方を管理できる医療機関を選び、定期的な検査で数値のモニタリングが大切です。早期発見と継続的な管理で、重大な合併症を予防しましょう。
糖尿病ネットワーク|糖尿病と高血圧
J-Stage|糖尿病に合併した高血圧の特徴
最近の糖尿病薬物治療の進歩|エビデンスに基づく糖尿病患者の高血圧管理
日本糖尿病学会|糖尿病診療ガイドライン2024|14章 糖尿病に合併した高血圧
厚生労働科学研究成果データベース|糖尿病と高血圧
医学出版|糖尿病と高血圧
日本高血圧学会|高血圧治療ガイドライン 2019(JSH2019)作成委員会
国立研究開発法人国立がん研究センター|多目的コホート研究(JPHC Study)
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